■なでしこ 2 vs 5 アメリカ女子[女子WC決勝 07月06日]
運命の一戦。なんて感傷に浸っている暇もなく、キックオフ早々の前半3分にコーナーキックからロイドに先制点を奪われててしまいました。ロイドは既婚者なのだろか。だとしたらリアル・ミセスロイドなわけなんですが。
なんてくだらないダジャレを考えている暇もなく、失点から1分も立たないうちに、再びセットプレーからミセスロイドにやられてしまいます。独身だったらミスロイドということになるわけですけど。
なんてわけのわからない言葉遊びをしている暇もなく、なでしこがようやく落ち着きを取り戻しつつあった前半の14分にはヒースのクロスに対する岩清水のクリアが中途半端になったところで突っ込んできたホリデーに3点目のゴールを押し込まれてしまいました。岩清水は、8月15日の放生会に参加して八幡様の御加護がえられるようにお祓いしてきた方が良いのかもしれない。
なんて、源氏の氏神に思いをはせている暇もなく、3失点目から1分も経たないうちに、中盤でボールをロストするや、ハーフウェイラインからのロングシュートをロイドに奪われてしまい4失点目。昔、年代別代表の試合で柿谷がこういうゴールを決めたような。柿谷、元気か?
それでも七変化してこそのなでしこ。川澄のクロスを完璧にコントロールした大儀見が振り向きざまにシュートを突き刺し、反撃の狼煙をあげます。ここまでゴールの少なかった大儀見。待望の大会2ゴール目が、ここで出ます。
その後は試合が膠着してしまい、3点ビハインドのままハーフタイムを迎えますが、後半の7分にはバンディエラ澤のバックヘッドが相手ディフェンダー(ジョンストン)のオウンゴールを誘発し、2点差にまで詰め寄ります。
しかし、現実は『キャプテン翼』のようにはいきません。漫画であるならば、後半ロスタイムに同点に追いつき、延長戦で劇的逆転勝利を収めるってシナリオになるのですが、そんな期待をあざ笑うかのような追加点をヒースに許してしまいました。
いやぁ、完全アウェイでしたね。なんといっても開催地のカナダはアメリカの隣国。多くのアメリカ人サポーターがかけつけたでしょうし、地元のファンもアメリカ贔屓になっていたものと思われます。女子サッカーでスタジアムが満員になることってかなり珍しいことで、かつ360°ぐるっと相手サポーターなんて環境は、なでしこ的にも初めてに近い経験なのではないかと。そういうアウェイの洗礼に飲み込まれてしまいましたかね。
それにしても、こういうスタジアムの雰囲気を見ていると、カナダとアメリカって友好的なんですね。きっとカナダが世界遺産登録するからといって、アメリカがネガティブキャンペーンをするみたいなことはなさそう。お隣さん同士が仲が良いというのは、なんとも羨ましい限りです。