ワールドカップ各国分析〜ドイツ編【グループG】

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ザックジャパンコートジボワール相手に初戦を落とした瞬間、多くの「(自称)サッカーに関心のある」日本人にとって、ブラジルワールドカップの記憶は風化を始めたわけですが、一応、ワタクシはWCの全試合を録画を中心に見ました。で、その各試合のレポは少しずつ「ワールドカップTV観戦記」としてアップしておりますが、それと並行して、「ワールドカップ各国分析」もアップしていこうかなと思います。1週間に1カ国とすると、コンプリートするのに8ヶ月、2015年の5月、完全に皆さま「とっくにそんなこと忘れたよ!」って時期になってますけれども・・・。

というわけで、今回は王者となったドイツ。

□見た目で気付いたこと

ドイツ代表といえばレーブ監督。そしてレーブ監督といえば水色セーター、でした、南アフリカ大会では。ワタクシとしては、てっきり今大会でも水色のセーターで、よのおばさま方を魅了するのかと思っていたら、全体的にに紺色のカラーシャツを着ていましたよね。もはや縁起もかつぎ飽きたのか、南アフリカとブラジルとで「、」微妙に暑さとか失度とかが異なってくるのかわかりませんでしたが、ともかくネイビーに近いドレスシャツを着ていましたまし。いったいレーブはいつから水色のセーターから卒業したのだろうか。夜の校舎窓ガラス壊して回ったのだろうか。

 

 

見た目でいえば、前々から思っていたところなのですが、ミュラーとクロースって遠目からのフォルムが似ていませんか。なんというか、猫背。しかも猫背の猫背加減が似ているような気がしなくもない。それから、キックのフォームも似ているような気がするんですよね。なんかプレースキックを蹴った時の中村俊輔みたいなフォルムになる。カラダのグネらせ方が似ているということなんでしょうか。ともかく、なんだかアルファベットの「C」みたいになる。

 

 

グアルディオラとレーブ

グアルディオラバイエルンの監督に就任して以降、ドイツ代表のサッカーは、どことなくベップ色に染まってきていると思いますが、どちらかといえばバルセロナというよりもバイエルンっぽいベップ色でしょうかね。往年のバルセロナほどショートパスを繋ぎ倒すって感じではなく、ミドルレンジやロングレンジのパスも多いですし。レーブも上手く取り入れましたよね。本番中もローテションをしながら微調整を繰り返すなど、貪欲にチーム力の向上を目指していました。

 

 

ただ、ベップ色が漂っているとはいえ、当たり前ですけど、基本的にはレーブ色。レーブとしてはベップ色に可能性を感じていたんでしょう、例えばラームのボランチ起用などは世論の一悶着が起きるくらいこだわった。でも、結局はSBに戻しました。そしてSBに戻ったラームは、ベップ=バイエルンなどとは違って、「ボランチっぽく振る舞うSB」ではなく、「SBらしいSB」でしたし。コピーすると参考にするのあいだには大きな違いがあるのですな。

 

 

ノイアー

やっぱりレーブは名将だと思うんですよ。功労者。でも、「MVPは誰か?」と問われれば、レーブではなくノイアーだと思うのですね。もうね、見ていると、相手FWのミスなんかは、すべてノイアーの存在感がもたらせているとしか思えない。ノイアーの守備範囲を考えると、十分に落ち着くだけのスペースがあっても、ついつい焦ってしまい、追い詰められた気分になってミスってしまう、みたいな。1mmでもトラップが流れたら弾き出されそうですもんね。

 

 

思えばノイアー、ユーロのときにはバロテッリのスーパーミドルを決められて棒立ちになってしまいましたよね。そのとき相手ゴールマウスに君臨していたのがブッフォンで、その時点では、まだまだノイアーが若造に見えて、「ブッフォンの貫禄には敵わないなぁ」なんて思わず感じてしまったのですが、いまや名実ともに世界ナンバー1ゴールキーパーといって異論はでないでしょう。もはや「内田篤人の元チームメート」なんて肩書は日本においても不要でしょう。