バルサの脆さについてアレやコレや推測してみる【バイエルンvsレアル[2nd]】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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バイエルン・ミュンヘン 0 vs 4 レアル・マドリード[CL準決勝2nd 05月01日]

やはり、精神的な余裕が違ったのでしょうか。例えばノイアー。なんでもないようなボールの処理で力みすぎて危なげになったり。例えばリベリー。そんな早い時間帯にカッカしちゃったら、ペペの思う壺だぞ、みたいな。結局、レアルの思う壺でコーナーキックからセルヒオラモスがヘディングで先制点をあげます。

アウェイゴールによって3点を取らなければならなくなったバイエルンは、ここから自滅。無駄に荒いファールでリズムを崩し、結果として逆に支配率を下げてしまう。となるとホームであるにもかかわらず“よそ行きの戦い”になってしまうわけで、その流れのまま、セルヒオラモスが2点目。いやはや。

こうなると、レアルのやりたい放題。バイエルンが攻め込み、リベリーがクロス。それをベイルがカットし、ディマリアに預ける。ディマリアは縦に展開しベンゼマに繋がり、その落としに追いついたベイルが局面を打開して、フリーのクリロナへ。後は決めるだけ。3点目。

1stレグの戦いと、2ndの前半をトータルしてみると、「バイエルンが、いつもとどこか違った」という感じではなく、単純に「“最強の盾”が“最強の矛”に勝った」ということなのかもしれませんね。もちろん、ラジコンとかでヤラセをするまでもなく、レアルが築いた壁の前にバイエルンが立ち尽くしてしまった、と。

後半に入っても、なかなかリズムは変わりません。というか、そもそもグアルディオラのチームってのは、良くも悪くも「一本調子で押し切ってしまえ!」ってスタイルですからね、なかなか「カンフル剤で形勢逆転!」ってわけにはいきません。

と、なれば、勝負の行方は確定気配となって、レアルのアンチェロッティは余裕の采配。ディマリアやベンゼマなどを下げて前線に運動量を足すというのは常套的ですが、決勝を見据えてカードトラブルを避けるべくセルヒオラモスまで下げてしまう。

そんな余裕のレアルに対して、グアルディオラの切ったカードが奏功することはなく、逆にクリロナにFKからイーグルショットを蹴り込まれ、ジ・エンド。バイエルンとしては「万策尽きた」といった、まさに完敗だったといえるでしょう。

というわけで、バイエルンが見せた意外な脆さの要因を探ってみますと、同じグアルディオラが作り上げたバルサと比較した場合、「バルサはベップのサッカーが皮膚感覚に染みついていえて、オートマティックに作動させられたのに対し、バイエルンは、頭で理解してベップサッカーを遂行している」ってところの差に求められるのかもしれません。

皮膚感覚に染みついているバルサの面々は、苦境になってもいつものサッカーを続けられるのに対し、バイエルンに所属するドイツ人選手にとって、ベップのサッカーは幼い頃から叩き込まれたものとは異質なものでしょうから、どうしても頭で理解しながら遂行していかなければならない。となると、この試合みたく“脳内停止”状態になると、すべてが機能不全になってしまうってことなのかな、と。