「鎹はベンゼマ。」ってな試合【シャルケvsレアル】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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シャルケ 0 vs 2 レアルマドリード[CLround16 1st 02月20日]

序盤はシャルケも踏ん張っていました。なかなかレアルはシュートに持ち込めず、一方シャルケはカウンターやらセットプレーやらでシュートモーションまでは持って行ける。弱者の割り切ったスタンスが奏功します。ただ、それも前半の30分まで。均衡した展開を一気に突き破ったのは、やはり、この人。そう、クリスティアーノ・ロナウド。左サイドから横パスをつないで素早くサイドチェンジすると、カルバハルが、右サイドから左足であげたクロスに頭で合わせました。

 

 

先制すると、当然、クリロナさんはノリノリ。おそらく誕生日パーティーでもこれくらいノリノリだったんでしょうけど、まぁ、オーバーヘッドは繰り出すわ、無回転のフリーキックを浴びせかけるわと、やりたい放題状態。対するシャルケはタジタジ。そして、ただでさえタジタジなのに、前半のうちからフンテラールを負傷で失うことに。弱り目に祟り目と言ったら、代わって投入された19歳のプラットに失礼かもしれませんが、誤算ではあるでしょう。

 

 

後半になると、カメラの位置が変わります。厳密には、カメラの位置はそのままで、ピッチの左右が変わって、相対的な位置関係が逆になるだけですけど、ともあれ映る光景が反対になる。そうなると、どうなるか。そうですね、我らがウッチーが大写しになるんですね。例によって、外連味なくビッグネームに対処してましたねぇ。時にはオーバーラップから決定的なクロスを入れたり。プラットのシュートがゴールマウス直撃したり。詰めたけど撃ちきれなかったり。 

 

 

ただ、スコアという部分では内田の奮闘が報われることはなく。逆に2人でクリロナを潰しに行きながらも捕まえきれず、その突破からマルセロの決定的な2点目を許してしまいました。がんばれ内田、すんごいがんばってるけど。20になったことで、試合の趨勢は決します。それまでも、両チームとも「無理してバランスを崩してまでは攻めない」って感じだったんですけど、その傾向がいっそう顕著に。そのまま時間が消費されていき、タイムアップを迎えました。

 

 

 

なんだかんだでモウリーニョ政権以来、ここ20年くらいで最も安定した成績でシーズンをフィニッシュし続けている近年のレアル。躍進の中心はクリロナだったりベイルだったりするんでしょうけど、安定という意味では、その功労者はベンゼマではないでしょうか。見た目は完全にオラオラ系なんですけど、この選手、根っからの優等生ですよね。フランス代表でもナスリとかがひっちゃかめっちゃかにしてしまっている中、寡黙にフォアザプレーに徹してきましたし。

 

 

レアルにおいても同様。この試合でも、BBCのうちB(ベイル)とC(クリロナ)が躍動しまくって、オンザボールの美味しいところを全部持って行く。必然的にベンゼマはオフザボールでの役割を担わざるをえなくなる。それでも、、自らのエゴを抑制して、丁寧にポジショニングを微調整しながら守備でのタスクもこなしていく。岡崎よろしくなスタイルでチームに貢献します。スター軍団でありながら、チームが崩壊しないのは、ベンゼマが鎹になっているからかもしれません。