キーマンは長友だったのかもしれないと振り返りつつ、バルサ苦闘の初期段階に思いを馳せる【日本vsブルガリア】&【バルサvsPSG】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本 0 vs 2 ブルガリア[キリンチャレンジ 05月30日]

あっという間に先制されましたね。「あれっ!?19番って伊野波じゃなかったっけ?なんで前線にいるの??」とか、のんきに構えて間抜けなことを考えている場合ではありませんでした。まぁ、ブレ球シュートが‘結果的ナイスコントロール’なっちゃしかたありません。時に事故は起こるもの。ついでに2失点目も事故。我らがキャプテン長谷部によるオウンゴールで、それも近年稀に見るくらいのビューティフルゴール。まぁ、起きてしまったことは取り返せないので、オーストラリア戦までには是非とも心を整えておいて頂きたい。

・・・ってなわけで02の完敗となったテストマッチ。どうでしょうか、世間的には3バックへのトライに対して批判的な論議が再燃したりするんですかね? ワタクシ的には、折しも2013年の流行語大賞が早くも決定気味になっていますし、林先生にけしかけれるのを待つまでもなく、やるなら「今でしょ!」って印象なんですけど。

フィジカルとキープ力でサッカー先進国と対等に渡り合える選手ってのは、現実的に本田がワン&オンリーですから、トップ下で本田と同じ役割を代替できる選手が出てこない可能性を考慮して、「じゃぁ、トップ下を不要とするシステムを試みよう!」というのは至極、論理的な選択。

ただ、「機能していたか、どうか?」と問われれば、「否」としか答えられないわけで。久しぶりに翼&岬ばりのゴールデンコンビぶりを乾と香川が散発的ながら見せていたものの、後半に入って4231に戻してからの躍動感と比べると、やはり343は厳しい。尤も、4231にして勢いが出たのも後半の最初の方だけで、途中からトーンダウンしましたし、日本の勢いが増したのと同じくらいブルガリアもチャンスを作っていましたから、後半の戦いをどこまで評価して良いかも、なかなか微妙なところ。

ちなみに、どっからどうみてもミキハウスにしか見えないユニフォームに包まれたブルガリアでしたが、後半の15分30分くらいまで、地味に4231にシステム変更していました? ミツァンスキが投入されると、2トップの一角だったイリエフがボランチに下がって、ワントップになったような。そして、ミラノフが投入されると再び442に戻ったような。

そんなブルガリア相手に最も燃えていたのは長友でしょう。なんといっても長友といえば明治。そして明治といえばブルガリアヨーグルトですからね。いわばブルガリアは長友の故郷みたいなもの。ただ、乾のコンビネーションはまだまだ発展途上っぽいですし、なによりも本田不在でタメが作れない影響をモロに受けて、幻のゴール以外、さっぱり攻撃で存在感を示せませんでした。

バルセロナ 2 vs 2 パリ・サンジェルマン[CL準々決勝1stレグ 04月04日]

序盤はなかなか‘いつものバルサ’って風にはいきませんでしたね。ミドルシュートバルサゴールに迫るなど、PSGも堂々と渡り合っていました。バルサって、「気がつけば相手の攻撃を回収して、なんとなく、それでいて一気に攻め立てる」ってイメージがあるのですが、この日はPSGのタレントが散発的ながらがまともに殴り返してきたので、そうもいきません。シャビやイニエスタが生み出す〈難しいプレーを簡単に見せるのが本当のスーパープレー〉みたいな宮本慎也的世界観だけでは圧倒できない。

ただ、「ならば、〈難しいプレーをファインプレーとして表現する〉という長嶋茂雄的価値観でいけばいいじゃん」作戦を敢行し、先制点を挙げます。セットプレー崩れのクリアが短くなって、ダニエウ・アウベスが拾うと、ワンタッチでアウトサイドキック。3Dな感じのスルーパスとなって、それに反応して抜け出したメッシが確実に決める。メッシもメッシ、アウベスもアウベス。まぁ、凄かったすね。

先制点を奪ったバルサは強い。解説の清水さんが繰り返していたように、「バルサは回すだけならいくらでもできますからね」っていう試合展開。いつものバルサですね。そのまま後半20分くらいまでは圧巻のバルササッカーを見せつけます。

しかし、バルサ的蟻地獄に引きずり込まれたようにみえたPSGですが、選手交代を契機に息を吹き返します。交代した選手が直接的に分かりやすい好プレーを連発したわけはありませんが、メネーズとベラッティが投入されてから、PSGは明らかにリズムを取り戻した。

メネーズの突破からリズムを呼び戻したPSGは、繰り返しのセットプレーで攻め立てます。その中でマスチェラーノとジョルジアルバが勝手にぶつかって、勝手に倒れたりしてバタバタしているのが収まらないうちに、イブラヒモビッチが乾坤一擲の一撃をぶちかまして同点に追いつきました。

これで、全体的に流れがPSGにいったかなぁって感じになったのですが、一瞬の隙を突いてサンチェスが飛び出すと、棚ぼた的にPKを得て、それをシャビが余裕綽々にゴールイン。‘日本のシャビ’こと(?)の遠藤は、先般のヨルダン戦でPKを外してしまいましたが、本家は同じ轍を踏まないようです。本家といっても遠藤よりシャビの方が年下なんですけどね。

ただ、ホームでは圧倒的な強さを見せる(らしい)PSGも、後半ロスタイムに再び追いつきました。ジャレの簡単な放り込みをイブラヒモビッチが貫禄の強さで落として、マチュイエディがシュート。ちょうど良い感じでコースが変わると、V・バルデスは天を仰ぐことに。さすがのバルサも、このレベルのステージで個のレベルを発揮されると、なかなか厳しいようですね。