バイエルンに鹿島を重ね合わせつつ、ベンフィカを加地に重ね合わせる【CL決勝】&【EL決勝】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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バイエルン 2 vs 1 ドルトムント[CL決勝 05月26日]

イメージ的にバイエルンは「ドイツ代表をクラブ化したチーム」で、ドルトムントは「ドイツの若手と周辺国のエースを集めたチーム」といった感じ。バイエルンを「韓国代表」に例えるとしたら、ドルトムントは「韓国U23と北朝鮮代表の主力を組み合わせたチーム」みたいな雰囲気。読者の中に「韓国」とか「北朝鮮」とかってワードに過剰反応したがる方がいらっしゃいましたら、それぞれ「スペイン」と「ポルトガル」に置き換えて頂いても、概ね相似するかと思われます。

ただ、実際にピッチで展開されるサッカーを眺めていると、この両チームの構図は「強い時期の鹿島vsオシム時代のジェフ」みたいな印象を抱きました。ドルトムントは実況でも「切り替えが早い」と繰り返されてたように、とにかくみんなが汗をかく。

ボールを奪うと、一気にドリブルで持ち上がる。ドリブルで持ち上がるだけの技術をフィールドの10人全員が持ち合わせているところはオシム時代のジェフと決定的に異なりますが、そうやって持ち上がっている間に4人、5人と‘金魚のナンチャラ’みたくゴールに向かって全力疾走していくところなんて、00年代初頭に臨海で繰り広げられた景色を思いっきり彷彿とさせます。

一方のバイエルンは、ノイヤーとマンジュキッチがやたらと目立つ展開。つまりロングパスが多い。前半のパス成功数においてバイエルンドルトムントの半分しかありませんでしたが、それだけ、ガチャガチャせずにロングパスで相手の腰を引かせていたということでしょう。解説の清水さんは、「ドルトムントのペースでバイエルンはなかなか上手くいっていない」といった旨の発言をしていましたが、むしろ「エネルギーを無駄に消費せず、虎視眈々と相手の隙を伺っている」ように感じられたのはワタクシだけでしょうか?。

先制点の奪い方なんて、まさに鹿島っぽい。我慢して我慢して焦れずにチャンスを伺い、リベリーロッベンマンジュキッチという攻撃の主役がソツなく千両役者っぷりを見せつけて、まんまとゴールを奪ってしまう。勝負強い大人のチームの真骨頂でしょう。

ドルトムントも意地の同点弾で一矢報いるものの、結局、終盤に再び勝負強さを見せつけるように決勝点を奪ったバイエルンがヨーロッパ王者の座につきました。・・・なんか、先制点からの部分についてが雑ですよね。だって、「技術上の問題により、番組の途中で日付が変わります。録画される方は、午前5時05分をはさんでFINAL・FINALともにご予約ください」の影響をモロに受けて、後半20分以降が見れなかったんですもん。てっきり、FINAL(90分)がノーカットの録画中継で、FINALでは明石家さんまとかが出てくるもんだと思っていたさ。。。

ベンフィカ 1 vs 2 チェルシー[EL決勝 05月19日]

序盤からベンフィカがポゼッションして、それをチェルシーが受けきるという展開。‘日本人好みのパスサッカー’という観点ではベンフィカが優れていましたが、イメージ的には、〈ジャブを撃つベンフィカを、一発狙いのチェルシーが圧力たっぷりにロープ際へとジリジリ追い込む〉みたいな雰囲気が濃厚でしたね。

そんなこんなで先制点はチェルシーベンフィカが攻めていたんですよね。ガイタンが左サイドを突破し、ファーへとクロス。逆サイドのサルビオが折り返したんだか、シュートだかを頭で合わせて。で、それをチェフがキャッチすると素早くスローイン。反応したマタが流すと、なぜかトーレスが独走、そのまま上手に決め切りました。

しかし、ベンフィカも負けていません。アスピリクエタのハンドで得たPKをカルドソが確実に突き刺しました。・・・関係ないですけど、昔マリノスだったかどっかにアスカルゴルタって監督いましたよね。何か‘アスカルゴルタ’と‘アスピリクエタ’って、似てません?

似ているといえば、ベンフィカの監督さん、ジョルジ・ジェズスって言うお名前みたいですが、加地に似ていません?

もちろんガンバ大阪加地亮のことじゃないですよ。細身の長身で、90年代で言うところの‘ロン毛’みたいなところが共通する。そう、「アメトーーク」のプロデューサーこと加地倫三さんに似ているような気がするのです。

ということは、加地さんが、昭和以来なんとなくテレビ界に存在していた[俳優・女優>アイドル>芸人]という序列に敢然と挑み、芸人に対する絶大なリスペクトのもとにヒット番組を連発しているように、ジョルジさんも選手に対する圧倒的な信頼感のもと、グッドチームを作り上げているに違いない。

ちなみにルックスがどうのこうの繋がりでいくと、先制ゴールをあげたトーレスって坊主頭にしたんですね。しかも若干の虎刈り感が否めない。最近のトレンドなんですかね、ベビーフェイスな‘お坊ちゃん顔’をした人気者が虎刈り気味の坊主にするのが。ってことはトーレスも、合コンをしたとか、男女交際がゴチョゴチョみたいな、サッカー選手にあるまじきスキャンダルをおかしたに違いない。フェルナンド君、良いかい? そんなことをしていると、「男女交際=裏切り」みたいな価値観に取り憑かれた人々に嫌われちゃって、握手会の行列が短くなってしまうぞ!!

なんてことを考えていたら、試合はあっという間に後半もロスタイム。3分のうち2分が過ぎたあたりでコーナーキックのチャンスからイバノビッチが決勝点を叩き込みました。てなわけで、チェルシーが〈CL→EL〉という変則連覇を達成しましたとさ。