バルサのサイドアタックに20年近く前の中学生ファッションを重ね合わせつつ、‘ダービー’なる語の粗製乱造に思いを馳せる【セルティックvsバルセロナ】&【総和vs鹿島学園】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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セルティック 2 vs 1 バルセロナ[11月09日 チャンピオンズリーグ

大方の予想を裏切り、先制点を奪取したのはセルティックコーナーキックをワニアマが頭でズドンと合わせたもの。バルサから点を取ろうと思えば、このカタチ。そんなことはみんな解っていて、それでもなかなか上手くいかないところを、見事に成功させたわけですから、見えないスーパープレーがイロイロと忍び込んでいたのでしょう。

その後は保持率が76%と24%だったりするくらい、例によって圧倒的にバルサペース。ただ、これだけ攻めまくるとGKとリズムが合ってしまうのでしょうか、セルティックのGKフォースターがマイアミの川口ばりにスーパーセーブを連発。そして残り10分で、カウンターからワットが追加点を挙げ、突き放しました。

ただし、バルサも、そのまま引き下がるわけもなく、ロスタイムになってからGKが弾いたこぼれ球にメッシが反応し、「親の敵か!」ってくらい思いっきり蹴り込み、1点差に詰め寄ります。ただ、この時点でロスタイム2分弱が経過。さすがに、もう1点には時間が足りず典型的な‘ジャイアントキリング’が完成しました。

さて、ワタクシが中学生だった頃、2度、服装革命が起きました。一つは、中2から中3になろうかという時期で、突然、女子のスカート丈が膝下から膝上へと変わったのですね。やがてそれがルーズソックスだの、そういうコギャルファッションを生み出し、80年代ヤンキー的な「くるぶしまでのロングスカート」は、すっかり撲滅されていきました。

もう一つの革命として、中1から中2になる頃、それまで部活中は、半袖短パンで、半袖シャツは短パンにINというのが絶対的な基本形だったですが、これまた突然、先輩がシャツをOUTするようになったのですね。これ以降、大人も含めて、「私服ファッションでは、シャツはOUT」というのが、世間的な常識となって今日に至ります。

「何を言っているんだ?」って話ですが、バルサのサイドアタックを見ていて、そういう青春1ページを思わず思い出してしまったわけですよ。と、言いますのも、バルサの右サイドはペドロとアウベスのコンビで、左がサンチェスとアルバのコンビだったのですが、それが各々、シャツINとシャツOUTの関係と重なり合って見えたのです。

バルサの左サイドは、サンチェスがカットインすることも多くて、アルバが外から抜かしていくという、いわばシャツ(上=前)INでパンツ(下=後ろ)OUTのクラシカルなカタチ。逆に右サイドは、前のペドロが外に開いて、アウベスが、それより内にいることが多かった。こちらは、どこかシャツOUT・パンツINのイメージに繋がる。ということは、シャツOUTがシャツINを駆逐したように、SBがやたらとカットインしたがるってパターンが今後のスタンダードになっていくんでしょうかね?

■総和 0 vs 1 鹿島学園[高校サッカー茨城県大会決勝 11月12日]

序盤から押しまくっていた鹿島学園。やはり高校サッカーだと個人技に、かなりのレベル差があります。先制点などは、まさに、その典型。10番君がPA内で巧みにボールをコントロールし、相手守備陣を崩した上で、綺麗なシュートを叩き込みます。あとは、そのまま鹿島学園がロングボール合戦を制し、例年の如く、茨城県代表の座を射止めました。

さて、高校サッカー中継と言えば、ご当地の放送局の(おそらく新人であろうと思われる)アナさんがスタジアムリポートを担当していますよね。非常に初々しい感じといいますか、一生懸命な様子がスピーカー越しにも伝わってきます。

・・・まぁ、カミカミでしたよね。鹿島学園側の男性レポーターさんもなかなかのものでしたが、それ以上に総和高校側の女性レポーターさんのカミっぷりはレポートを挿入する、ほぼ全ての機会でカミ倒していて、もはや神の領域。「カミ」だけに「神」なわけですね。そう、これぞ、我々親父が心から愛する‘ダジャレ’ってヤツでございます。

ともあれ、そのような初々しきカミカミモードは実況席にも伝染するらしい。おそらくベテランであろう実況アナさん、試合ののっけから「鹿島学園は準決勝で鹿島高校との鹿島ダービーを制して決勝に進出してきました」とか言い出す。

・・・いや、言いたいことは分かるんですよ。数多くある茨城県の市町村のうち、鹿島市という単一自治体から2校が準決勝に進出してきて、しかも決勝を目指して直接対決するわけですから、そりゃダービーです。ええ、‘鹿島ダービー’です、間違いなく。

でもですね、県予選ですよ。そんなこと言い出したら、1回戦とか2回戦で、いくらでもダービーはあったでしょう。ワタクシも高校のバレー部時代の最後の試合は同じ市内の学校と試合しましたし、県予選ではかなりの高確率でダービーがあっちこっちに出現しているような。というか、だいたい、そんなもん、全部‘茨城ダービー’なわけで。別に間違っちゃいないんでしょうけど、県予選で‘ダービー’の語を用いられると、どうも釈然としないのはワタクシだけでしょうか?