ELとCLの決勝の周辺をウロウロと…【テレビ観戦記】

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代表がWC最終予選の初戦を快勝した今日この頃、皆様におきましては如何お過ごしでしょうか?

ワタクシは別館4thDayMarketCentreをアップし続けております。

酒井宏樹は絶賛成長中、とかなんとか言っちゃって。柏レイソルvsアルビレックス新潟(05月26日)、その4

菊地直哉ロンダリング済み、とかなんとか言っちゃって。柏レイソルvsアルビレックス新潟(05月26日)、その5

矢野貴章復活への道は易からず、とかなんとか言っちゃって。柏レイソルvsアルビレックス新潟(05月26日)、その6

秋春制議論はFIFAorUEFAの陰謀かもしれない、とかなんとか言っちゃって。

アトレティコ 3 vs 0 ビルバオ[05月12日 ヨーロッパリーグ決勝]

ファルカオの見事なミドルシュートで早い時間にアトレティコが先制。PA内右でボールをキープすると、左足で外から巻き込むような素晴らしいシュートでした。追加点もファルカオ。ホント、PA内でのボールタッチが絶妙でしたね。サイドからのボールを受けるとチョチョイと相手DFをいなして、さくっとシュートを決めてしまう。

その後はビルバオが攻め立てて、アトレティコが不貞不貞しく守るって構図がずっと続き、ようやく少しずつビルバオのゴールが近づいてきたかな、って85分に、カウンターに抜け出したジエゴがフラフラフラフラドリブルして、ダメ押しの3点目をねじ込みました。

シメオネって、欧州サッカーに詳しくないワタクシ的には「監督として良い評価とネガティブな評価が交互に耳に入ってくる指導者」という印象があります。と言うよりも、「カターニアで森本との相性が宜しくなかった監督」というイメージが強い。厳蜜には、それしかない。

てなわけで、どんなもんかな、と眺めていたんですが、良くも悪くも「特徴のないサッカー」。合理的というか、「そこで、そういうことをするの?」ということがあまりない。教科書的という意味では、ドイツのサッカーに近いのかな、といった印象。

一方のビエルサ

この監督については、詳しい人はずっと昔から知っているんでしょうけど、ワタクシ的には、南アフリカワールドカップにおけるチリの流動的なサッカーに度肝を抜かれまして、当然この試合でも、そういう内容のサッカーを期待していました。

ところが、こちらの期待が過剰だったのかもしれませんが、2010年の6月程は胸が高まりませんでした。もっともっとポジションチェンジというか、もはや「ポジション」なんて概念は存在しないんじゃないくらいに、次から次へと、表現は悪いですが、「選手が前線にウヨウヨと湧いてくる」くらいの光景が画面越しに展開するのかと思いきや、「縦に速くサッカー、サイドに人数をかけるサッカー」の枠内からハミ出るほどのものはなかったように思います。

完全にシメオネさんにやられてしまいました。細かい部分はよく分かりませんが、単純にリトリートしてゾーンを崩さない、という部分の徹底が効果的だったのかな、と。そういう意味では、ビエルサのサッカーとは「弱者のサッカー」であって、相手にリスペクトされ、思い切った引きこもり戦術を採られると、なかなか厳しいところもあるのかもしれません。もちろんバルサのように、個人の基礎技術で相手を圧倒できるのであれば、そのまま「強者の戦術」に様変わりするのでしょうけど、この試合に関していえば「引かれたらお手上げです」だったように感じました。

とはいえ、次から次へとジャブを繰り出し続ける攻撃的スタイルは確実に相手ディフェンス陣を疲弊させていって、残り15分を切って以降は、「少なくとも1ゴールくらいはもぎ取れそうかな」ってモードになったのですが、そこで件のジエゴですよ。素晴らしいダメ押しゴールでした。

バイエルン 0 vs 0 チェルシー[05月20日 チャンピオンズリーグ決勝]

えと、我が家には、一応、HDD内蔵テレビなんてものがありまして、で、逆に言うと、DVDやらブルーレイはPCに付いているだけで、テレビにはくっついていないのですね。で、最近、少し忙しくて、撮溜された録画を放置していたのですよ。

そうしたところ、なんと、よりによって肝心要のCL決勝戦で、容量いっぱいになってしまいました。つまり、せっかくのクラブ欧州一(要するに世界一)を決める試合であるにもかかわらず、前半しか視られなかった・・・。

とりあえず、45分間の視聴で気づいた点を述べるならば、「ガードマンのお兄さん方が腕組みをしていた!」という点に尽きるのではなかろうかと。

いやですね、この試合、事実上バイエルンのホームゲームでしたよね。いわゆる中立地での開催でも、これだけの大舞台になれば警備も厳重にせねばならんと思うわけですが、神様の悪戯というか、バイエルンが頑張ってここまで辿り着いたからというか、ともあれ、よりいっそう観衆がヒートアップしかねない舞台設定となった。そりゃ、ガードマンもいつも以上に気合いを入れて警備をするってもんです。

で、一般的に日本では、警備の方々って腕を後ろに組んで胸を張って睨みを利かせますよね。ところが、ここはヨーロッパ。文化が違う。「謙虚さが最高の美徳、というより現実世界で成功するための最重要要素」とする日本社会とは異なるのです。腕を組んだくらいで偉い人が「こら」ってすっ飛んできたりはしない。いやぁ、組んでたね、腕。なかなか新鮮な光景でございました。

そんなことは良いのですよ。試合内容ですね、大切なのは。

というわけで前半だけで判断するならば、バイエルンが圧倒的にポゼッションしていましたね。しかも、相手がリトリートしているにもかからず、けっこうPA内にまで侵入し、決定的なチャンスを生み出していました。相手のブロックの外周でボールが行ったり来たりして、いっこうに埒があかないってな現象は発生せず。

やはり、そこはリベリーロッベンという2大アタッカーを擁する強みですよね。『スーパーサッカー』で香川真司が述べていたことをそのまんま拝借ですが、ロッベンはスペースを消すとプレーの選択肢が、あくまで比較の上ですが、それほど豊富ではない。

一方のリベリーは何でもできますからね。基本的には個人で打開を図るわけですが、そこにコンテントとかがタイミング良くオーバーラップしてきて上手に使ったり。それでもだめなら、フォローに入ったシュバインシュタイガーあたりに戻して、そこからのサイドチェンジを促したり。

というわけで、ガンガンにバイエルンが攻めまくっていましたが、チェルシーのディフェンスが非常に粘り強かった。これくらい粘り強ければ、あるいは、このままスコアレスのまま試合を終わらせて、PK戦でウッカリ勝っちゃうのではないかと、HDD容量がいっぱいになり映像が切れたところで確信しました。なぜなら、その時点で結果を知っていましたしね、えっへん。