ドイツがダウンタウン浜ちゃんにならなければならない理由ついてアレやコレや論じてみる【ドイツvsチリ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■ドイツ 1 vs 0 チリ[練習試合 3月9日]

チリがビエルサ時代みたいなファンキーなサッカーをのっけから展開して、ドイツとしては面食らっていたのですが、レーブ監督のドアップを映している間に、エジルシュバインシュタイガーのワンツーからゲッツェのシュートが決まりました。

ただし、ずっと、ペースはチリ。ドイツはどうにもこうにも‘いつもの感じ’で試合を進められない。その傾向は後半に入っても変わらず。むしろ拍車がかかる。ドイツとしては呆然と立ち尽くす感じ。ただ、そこでチリが芸術的だった。

なにが芸術的って、あとはインサイドキックを流し込むだけってシーンを5回も6回も・・・7回も8回も迎えながら、それを美しいまでに外し続ける、その決定力不足が、ですよ。20年くらい決定力不足と言われ続けている、我らが日本代表も、この日のチリの足下にも及ばない。それくらい芸術的でございました。

つーわけで、10で勝利を収めたのですが、それにしてもドイツはタジタジになっていましたね。ドイツというのは教科書通りの合理的なサッカーをする国として有名ですよね。いわば優等生。いつ如何なる時も冷静に、やるべきことをやる。これをお笑い芸人に例えると、ナイツの土屋といったところ。

一方のチリはビエルサ以来の‘金魚のふんサッカー’。正直、ビエルサ以外に、こういうサッカーをするチームって、そうそう多くはない。明らかにトリッキーで、ファンキーで、エクセントリック。常識に収まらないという意味では、ネプチューンのホリケンみたいなイメージ。

つまり、この「ドイツvsチリ」という組み合わせは、「ナイツ土屋とネプチューン堀内健の漫才」みたいなものです。そりゃ、ナイツ土屋はタジタジにならざるをえない。ネプチューン堀内を御そうとしたら、毒をもって毒を制すしかないわけで。

では、「毒」とは何か。お笑い芸人でいうと、ダウンタウンの浜ちゃんをおいて他はないでしょう。彼は、「いちいち付き合う」とか「泳がせる」みたいな優しさは、少なくとも芸において、あまり見せませんからね。ドスをきかせるなり、シカトするなりして、力ずく黙らせる。

ドイツとしては、そういう「有無をいわさず黙らせる」って必要があったんだと思います。イメージ的にはバルサなりバイエルンでみせるグアルディオラのサッカー。あれは、ホント、「有無をいわさず黙らせる」って感じですからね。

ラームやエジルの起用法を見ていると、レーブも、アラゴネスとかがスペイン代表とバルサのサッカーを摺り合わせたように、‘ドイツ代表バイエルン化チキチキ大作戦’を試みてはいるんでしょうが、まだまだ、その途は半ばといった印象。本大会では、どうするんですかね?