リベリーに似ている選手ついてアレやコレや詮索してみる【マンUvsバイエルン】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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マンチェスター・ユナイテッド 1 vs 1 バイエルンミュンヘン[CL準々決勝1st 04月03日]

え、いろんな意味で日本のサッカーファンの注目も集めた一戦。日本におけるパスサッカー信仰の御神体ともいえるベップさんが率いるチームと、「香川がんばれ!」という素朴なアニミズム・・・ではなく、素朴な国民的発想。みたいな。

で、試合は例によって例の如く、バイエルンが圧倒的にポゼッションします。それは時間の経過とともに、いっそう顕著なものとなっていったのですが、幸か不幸か、ピッチがえらく滑りやすかった。両チームどちらも被害も受けつつ、助かりもしつつ、そんなこんなで前半はスコアが動かず。

後半になると、画面は趣を大きく変えます。それは・・・、津波注意報の警戒画面が右下1/4くらいを占めるようになる。「見づらいけど、コトがコトだけに、仕方ないよなぁ」なんて思っていたら、唐突にマンUが先制。ルーニーが蹴ったコーナーにビディッチがヘディングで合わせて、突き刺します。

しかし、バイエルンはあっさりと同点に。しかも、とびっきり美しいスタイルで。中盤でマンジュキッチがキープしリベリーに。リベリーは相手のチェックをいなしつつ、大きく展開。ボールを受けたロッベンは、しっかり相手を引きつけてからオーバーラップしてきたラフィーニャを使い、ラフィーニャはシンプルにクロスを入れる。ターゲットとなったマンジュキッチが落としたところにシュバインシュタイガーが走り込み、ダイレクトで合わせて、デヘアの牙城を易々と攻略してしまいました。

というわけで、同点に終わった1stレグですが、マンUは後半になって良くなりましたね。で、その反攻の機動力となったのが我らが香川。図らずも「日本代表の10番もフットボーラーである前に人間なんだな」ってのが発覚した香川ですけど、そんな人間臭いスキャンダルなど吹き飛ばす活躍を見せてくれました。

ポジションは、なかなか判断に難しい感じでしたが、少なくとも守備のときには、左でSBとともに相手のサイドアタックを封じる役割を担っていたので、左SHとみるのが適切でしょうか。ただし、攻撃に移れば、ライン際に張りっぱなしなんてことはあるはずもなく。

基本的にマンUはカウンターモードでしたからね。低い位置でボールを奪うと、さしあたりは少ない人数で速攻をしかける。そうなると、前線に飛び込んでいく選手にとって、ポジションはあってないようなもの。ポゼッションできないがゆえに、かえって香川の流動性とか、スペースを見つける能力が際立ったようです。しっかりと潤滑油としての役割を果たしていました。

一方、バイエルンで目立っていたのは、いまさらですけど、リベリーリベリーを見ていると、誰かを思い出すのですよ。あの強面。そして黙々とオールランドに自らの仕事をこなしていく。遠目に見れば、さながら修道僧のような後ろ姿。

ハードワークするんですよ、攻守に渡って。だから、プライベートでも好漢かと思いきや、メッシやシャビみたく「トラブルメーカー的なスキャンダルから無縁」かというと、そうでもなく。そしてハードワークする一方で、抜群のテクニックを全てのプレーにおいて見せつける。

もう、おわかりでしょうか。・・・そうですね、元ヴァンフォーレ甲府藤田健選手です。藤田健も、攻守にハードワークしつつ、でもチーム随一のテクニックを見せつける。しかし、それでいて、決して優等生ではない。ルックス的にも強面で、求道者っぽいし。。。 というか、藤田、いま、どこで何してんのかな? 確か東南アジアに渡って、札幌のテストを受けて、たぶん不合格で、その後は・・・?