2010年シーズンを振り返る、選手の群像編広島・森崎兄弟の周辺をウロウロと…

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ヴァンフォーレの新監督は三浦さんですか、、、

大宮や札幌を昇格させた名将ですが、果たして、甲府が今までに積み上げてきたスタイルとの相性が良いのかどうか。なんだか、佐久間さんが「大木カラー」を自分色に染め直そうと躍起になっているように思えてならないのはワタクシだけでしょうか?

あ、別に今回のエントリーは甲府とは全く関係ありませんよ。延長戦における激闘の余韻も、さすがにそろそろ感じられなくなりましたが、ナビスコ決勝を振り返りましょう。

突然ですが、皆さんは、「サンフレッチェと言えば誰?」と尋ねられたとき、どの選手を思い浮かべますか?

同じように「ジュビロと言えば誰?」と質問されれば、どうでしょうか?

そのクラブのサポーターであるか否かで、かなり変わってくると思いますが、一般的には、日本代表に選出されている、或いは選出されていた選手の名前が思い浮かびやすいのではないでしょうか。

広島で言えば槙野選手や佐藤寿人選手、磐田ならば前田遼一選手や駒野選手あたりが、「有名な選手」として挙げられるかと思います。

そういう知名度が高く、技量についての評価も受けている選手は、まさに「クラブの顔」と言うべきであり、「チームを引っ張る選手」なわけですね。

その一方で、一般的な知名度はそれ程高くないものの、サポーターからは絶大な支持を受ける選手もいるわけです。

ちなみに「一般的な知名度」とは、具体的にどのくらいの状況を想定しているかと申しますと、『東スポ』で取り上げられるくらいの知名度があれば、「クラブの顔」と言って良いと判断してます。

「スポーツと言えば、野球、競馬、プロレス、男セン」みたいな中年男子層でも、「名前くらいなら分かるぞ!」って感じになっているということですので、まあ、世間的な普及度を図るモノサシとしては適当だろう、と。

で、『東スポ』愛好家からは名前を覚えてもらっていないけど、サポーターからみれば、「いまのチームがあるのは、この選手のおかげ」っていう選手、いわば「チームの屋台骨」として貢献し続けてきた選手もいるわけですね。

いわば「チームを支える人」。

広島について言うと、「チームを支える人」に該当するのは、森崎兄弟でしょう。

森崎兄弟って、高木琢哉選手とは一緒にプレーしたことあるんでしたっけ?

少なくとも、「サンフレッチェと言えば久保竜彦藤本主税でしょう!」っていう時代には主力選手になっていましたよね。

そして、久保やら藤本やらを擁しながら広島が一度目のJ2降格に陥ったとき、有望な若手ながらクラブに残りました。当時の広島サポーターにとっては、この2人が希望の光だったのではないでしょうか。

その後、広島はJ1に戻りますが、今ひとつパッとしない一部リーグ生活は数年間で終止符が打たれ、再び二部リーグ生活という憂き目に遭います。

二度目の降格となったシーズンは、広島とペトロビッチが出逢った年ですし、J2生活もペトロビッチサッカーが浸透し、やがてJ1をも席巻していくこととなるターニングポイントとなるシーズンだったわけなので、後々振り返れば、栄光へのスタートラインなのかもしれませんが、同時代的には、やはりネガティブな歴史でしょう。

そして、この間も、森崎兄弟は、淡々と広島を支え続けていました。

やがて、ペトロビッチの戦術が浸透し、漸く広島がポジティブな存在として光り輝くようになります。しかし、森崎兄弟にとっては、ここからが更にハードな日々の始まりとなりました。

もちろん、双子といえども、各々は個人なわけなんで、それぞれに個性があるわけですが、その一方で、相応の共通点もあるようです。おそらく、森崎兄弟に共通する特性は、「真面目で責任感が強い」ということかと想像されます。

森崎兄弟が年齢的にも技量的にも、名実備えた大黒柱となってくると、それと反比例するように試合出場時間を減らしてしまいます。コンディションを崩すことが多くなったわけですね。

長年に渡りチームを支えてきた選手ですから、その間に蓄積されてきた勤続疲労でカラダのあちこちに痛みが出てくるのは当然ですが、彼らに特徴的なのは、メンタルのコンディション維持に苦労している点ですね。

広島サポの皆さんはご存知かと思いますが、彼らは一度ならず「慢性疲労症候群」で離脱しました。そして、巷間の報道によると、それは、メンタルを含めた「慢性疲労」らしい。これがどういう症状なのかは容易に推測されるところです。「真面目で責任感が強い」人間に発症しやすい現象ですよね。ワタクシみたくズボラでテキトーな人間には想像することも出来ないくらいに日々が辛くなるそうです。

そんな苦しい日々を乗り越えて、兄弟が揃って、晴れ舞台のスターティングメンバーに名前を連ねた。広島サポの皆さん的には、結果の勝ち負けに関わらず、この2人が心身のコンディションを整えて、この檜舞台に登壇したという時点で、大変に感慨深かったのではないでしょうか。

ハーフタイムが終わって、森崎兄弟は2人で談笑しながら後半のピッチに現れました。「広島というクラブを良いときも悪いときも支え続けてきた2人の、こういう姿が見たかったんだ」、そういうサンフレッチェ関係者も少なくないと想像します。

さて、ではジュビロにとって、「チームを支える人」は誰になるか。

一人は当然、前田選手です。ただ前田選手の場合、ここ12年で、「支える人」であると同時に「引っ張る人」にもなりました。そういう意味では、ジュビロを「支える人」は、西選手ではないかと思います。なので西選手についても触れなければならないのですが、以前のエントリーで触れたので、ワタクシの右手の親指が疲労困憊になりましたので、割愛します!!