ザックJapanが発表されましたね。ここでタイムリーに何か気の利いたコメントめいたものを発信できれば、このブログも、もっと多くの皆様に可愛がっていただけるのでしょうが、如何せん、そのような軽快でノリノリなフットワークを持ち合わせておりません。
逆に敢えてここで、画期的な試みとして時計の針を、ワールドカップの開幕直前に戻しましょう。
ワールドカップが開幕したのって、6月の11日とか12日とかでしたよね、確か。J2は、その直前までやっておりました。で、6月6日にジェフと愛媛の試合を見にいきました。
ご存知の通り、ジェフを取り巻く環境は、千葉に移転してからガラリと変わりました。しかし、変わらないものもありますよね。変わっていく勇気も大切ですが、変わらない覚悟が必要なときもあります。
そんな、変わることと変わらないことの狭間に揺らめきながら、僕らは今日も歩いていく。(←一世一代の「詞的表現」)。なんとなく思い浮かんだので書いただけで、一切、意味はございません。
えと、、、何の話でしたっけ?
そうそう、変わらないものでした。ジェフにとって市原時代と千葉移転後で変わらないもの、それはサマラナカレーでしょう。
五井駅から徒歩25分、臨海まではまだ、あと15分くらいのところに、総本山はありましたよね?もうちょと駅なりスタジアムなりに近いとか遠いとかはあるかもしれませんが、もはや覚えていません。
そんなサマラナカレーを、この日ついに食べたのですね。フクアリの入口手前に屋台が出ておりますが、そこで買いました。
インドとか、カレー文化圏の人がやられているカレー屋さんって、漏れなくナンが巨大だったりします。そして美味しい。
サマラナさんも例外にあらず。でっかいナンとカップに入ったルーの組み合わせ。
絶妙なフォルムのカップに入っているので、カップスープかと瞬間的に勘違いして、思わず直に飲んだりしてしまいます。それで飲めてしまうのが凄いですよね。ナンにつけてもしっかり味がするのに、直に飲んでも、三口くらいはサラサラ飲めてしまう。深遠なるオリエンタル文化です。
しかし、ここで問題発生。カップに入ったルーをナンに浸して食べるわけですが、
「ぢゃ、具はどうすんの?」
ってな話しなるわけですよ。
よっぽど手先が器用な人でない限り、ナンで鶏肉とかは掴めないぞ。
東南アジアとか南アジアの食文化に造詣の深い方、なんて大げさなことを言う必要はないですね、バリとかに海外旅行した方ならお分かりだと思いますが、ああいう、スパイス文化圏の料理って、鶏肉が命じゃないですか。
日本人が鶏肉というと、地鶏とか、弾力溢れる歯ごたえのを、炭火で焼いて食べましょうみたいなことになりますが、あっちの鶏肉は、スパイスの力で煮込みに煮込んで、本来パッサパサなところ、ぐでんぐでんにして食べる感じですよね。
鍋でダシを取ったあとの鶏肉が持つ、あの「枯れた美」に近い味わい方と言えばよいでしょうか。このあたりの深遠さは、日本文化の禅の境地と、あい通ずる部分があるのかもしれません、、、ないですね。
とにかく、あのパッサパサな鶏肉を食べずして、カレーを食べたということにはならないわけですよ。
そして、繰り返しになりますが、カップに入ったルーの鶏肉を、ナンで掴みとるのは、非常に困難なタスクなわけです。
ウォーリーを探すくらい困難なわけですね。あるいはナンチャンを探すくらい困難なわけです。
世代がバレましが、そんなことはどうでも良いのです。サマラナといえば、そんじょそこらのスタジアムグルメとは歴史が違う、市原時代からジェフサポの胃袋を満たしてきた由緒正しいお店。そんな老舗にも関わらず、なんだ、この構造的欠陥は?怒りが収まりません。
これまで、何万、何十万という人々が、このカレーを食べてきたはずだ。にもかかわらず、クレームは一切なかったのか?まさか、全ての人が器用にナンで鶏肉を掴めてきたわけではあるまい!
カレーで胃袋が満たされる前に、頭の中が「?」で満たされます。ええ、うまいこと言えば良いってもんではありませんね。
・・・
サマラナカレーを食べたことのある人は、ここまで読んできて、「えっ!?この人、なに言ってんの??」と感じたに違いありません。
そうなんです、いままで長々と述べてきたクレームは、単なるワタクシの不注意によって発生した自爆現象なんです。
サマラナでカレーを買うと、紙袋に包んだナンと、カップに入れたルーをレジ袋に入れて渡してくれるのですが、実は、そのレジ袋の中に、ちゃんとバニラとかのカップ入りアイスクリームなんかをコンビニで買うと貰える、プラスチックのスプーンが入っていたんです。
要は、そのスプーンに気付かなかったわけで、完璧に自作自演の茶番でございます。なにぶん小さいものなので、目に付かないですし、ニュートンさんが発見したパワーの影響で、レジ袋の一番底に潜んでしまっておりましたので、、、
ちゃん、ちゃん!
サッカーの話をしてない?
いやいや、何もない襟裳に唯一、春があったように、自慢するものが何もない臨海そして市原に唯一あったのがサマラナですよ、もちろん言い過ぎですが。そういう意味では、オシムが日本に来たのも、阿部がWCで大活躍したのも、全てサマラナのおかげだと言って過言ではないのです。
もちろん過言ですけどね。