ジェフvs栃木(09/26)の周辺をウロウロと…

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例年、夏を過ぎると観戦のペースが落ちるワタクシ。本当は天皇杯に行こうかな、なんて思ったりもしたのですが、バカンスを貪り食ったため、今月唯一の観戦は、ジェフvs栃木でございました。

いつだったか、ヴェルディvs岐阜を「ミドレンジャーダービー」と名付けましたので、やはり、その責任は取らねばなりません。当然、この一戦は「黄レンジャーダービー」となります。

黄色と言えば、ジェフと柏のイメージが強くって、この両チームの場合、「千葉ダービー」というナイスな呼称があったため、「黄レンジャーダービー」の語は脚光を浴びなかったのですが、栃木がJに定着し、今年から北九州も参入した今や、きっと「黄レンジャーダービー」の語は一世を風靡するに違いありません。

そんなわけないのは、猫でも杓子でも定規でもわかっていますが、そこに触れないのが大人の流儀ってヤツです。

さて試合。

まず印象に残ったのは栃木のSB宇佐美選手。この選手は相当に孤独です。

別にジェフのアレックス・工藤コンビにペンペンにされたから孤独だってわけではないです。特に前半はけっこうハンパないペンペン感が漂っていましたが。

宇佐美選手が孤独なのは背番号が26だという点ですね。

栃木のディフェンスラインは宇佐美選手に加えて那須川選手、大久保選手、余選手で構成されています。それぞれ背番号は、24、3、30。

何かお気づきになりませんか?

そうです、宇佐美選手だけ、「3の倍数」ではないのです。かつてお茶の間を席巻した「3の倍数」。

宇佐美選手だけはアホになることを禁じられてしまったのです。今後、宇佐美選手が徳島に移籍したとしても、彼は踊る資格を与えられていないわけです。これを涙なしで見られるでしょうか?

しかし、仲間外れはジェフにもいます。

勘の良い方は、もうピンときてますね。青木良太選手です。彼の背番号は31です。そして、ジェフの他のDF(福元・茶野・アレックス)の背番号は、それぞれ、15・33・3です。

やはり青木良太選手だけ「3の倍数」でないのです。ただ青木良太選手の場合、31番ということで、「3」が付いてます。徳島に移籍しても踊りの舞台に上がれるのです。そこだけが唯一の救いでしょうか。

ええっと、、、さすがに試合内容に触れることとします。

この試合、特に前半に関して特徴的だったのは、両チームとも、「ボランチがゲームメイクをしない」という点で共通していたところです。

ともにダブルボランチ。ジェフは山口慶佐藤勇人という実力派コンビ。

栃木はパウリーニョ選手と本橋選手のコンビ。パウリーニョ選手は縦への推進力が印象に残っています。本橋選手は「昔は10番でした」って選手。だから栃木なんかはもっと本橋選手にボールを預けるのかと思っていたのですが、本橋選手は、前半ほぼ消えていました(因みにワタクシの目は節穴仕様です)。

もっとも、等しくボランチがゲームメイクしないといっても、両チームの趣は些か異なっていました。

千葉は、近年、大流行しておりますショートカウンターなサッカーをしていました。

青木孝太選手、伊藤選手、そして佐藤勇人山口慶両選手が、中盤でワアワアやって、高い位置でボールを奪うや、一気に雪崩れ込む。

ボランチが最終ラインからボールを受け取って、それを捌いてっていうシチュエーションが、そもそも想定されていない。

言い過ぎました。想定くらいはされているかもしれません。ただ、例えば、茶野→佐藤→工藤みたいな縦パスの連動は皆無に近かった(繰り返しになりますが、ワタクシの目は節穴仕様です)。

一方、栃木のサッカーは、クラシカルな縦ポンサッカーですね。

大久保選手あたりを起点に、最終ラインでボールを回し、隙を見つけ次第、一気にロングパスを前線に放り込む。

ちなみに大久保選手、自陣で相手選手の股を抜いてロングフィードするという、狙ったのかタマタマかは分かりませんが、結果的にスーパーかつ微妙なプレーを披露してました。「スーパーかつ微妙な」というカテゴリーのプレーは、そうそう見られるものではありません。

後半、エンドが変わってから分かったのですが、栃木の縦ポンサッカーは、実はなかなか捨て置けません。

最終ラインなりボランチなりから出されるツートップへのアバウトなパスの精度が、けっこう高いんですね。

「アバウトなパスの精度が高い」という言葉も、そうそう出会えません。貴重ですよ。でも、そうとしか表現できないんだから仕方ない。こういうのを開き直りと言います。良い子はマネしちゃいけませんね。

とにかく、低い位置から出された縦ポンが、なんだかんだで2トップに届いて、マイボールにしちゃうわけです。

この辺りは松田マジックなのでしょうか。

ところで、試合は青木孝太選手の2ゴールでジェフが栃木をくだしたわけですが、何かとアクシデントの多い試合でした。

まず、栃木が後半序盤に展開した猛攻の牽引車となっていたパウリーニョ選手が、信号の一番右にある色をしたプラスチック製カードを提示されます。さらには、勢い余って松田監督まで退席に。

ジェフはジェフで茶野選手が負傷退場しました。しかし、何が凄いって、茶野選手に代わって入ってきたのが坂本選手なんですね。

なんか、セレッソが最初にJ2落ちしていたときに頻繁に見られた、「70分、森島out、西澤in」を思い出しました。

J2の対戦チームからすれば、「あの、ここJ2なんですけど…」って話ですよね。