どこの強豪?〜アスルクラロ沼津vsFC琉球(7/30)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□ビールの国の物語

去年は愛鷹に来なかったんですよね。いや、沼津には来たのですよ。そうしたら、駅前にアスルクラロのレプリカを着てるけど普段スタジアムにはあまりいなさそうな人がたくさんいらっしゃった。世に言う「ラブライブ!の乱」です。声優さんご来場ということでスタジアムが非サッカー関係者にジャックされた日。「これはいかん…」とスタジアムへのシャトルバスに乗ることなく東京に戻ったのでした。

というわけで2年ぶりの愛鷹、ベアードビールを飲むのも2年ぶりかな。三島あたりで瓶を買って飲んだかも。ともあれ沼津は地ビールの聖地的な一面がある。とはいえ、地ビール、ご当地ビールといえば元祖は沖縄なわけで。泣く子も黙るオリオンさん。個人的にはフルーティさより苦味を求めるのでオリオンさんよりベアードさんのが好みだったりしますが、オリオンさんも大好きです。

 

□宮崎最強説?

さて、最近5試合の沼津は3勝1分け1敗で、試合開始前の段階では暫定5位、勝てば4位という順位。タンスにゴンゴン、ゴン中山は名将なのでしょうか。もともと明るいパリピとしてセルフプロデュースしている反面、誠実でクレバーなお人柄についても、感じている人は感じていたことなので、指導者としての適性のあることは十分に予想できたのですが、それにしても期待以上の結果をここまでのところは残しております。

アウェイから乗り込んできた琉球はここ5試合で2勝1分け2敗ですね。順位は15位。喜名さんになって多少のブーストはありましたが、そこそこのところで落ち着きつつあります。ちなみに、ここ5試合で沼津にも琉球にも勝ったチームがあって、それが宮崎。「なんや、テゲバジャーロ、強いんか?」と思って順位表を確認してみたら琉球のすぐ上の14位。リーグ戦とは、えてしてこういうものですね。なんにせよ、沼津と琉球に順位ほどの実力差がないであろうことは間違いないかと思われます。

 

 

□一進一退

ゴン中山率いる沼津ですけど、右SBの安達(「あだち」ではなく「あんたつ」、安在達弥)がアラバロールするんですね。アラバロールどころが、そのままハーフスペースをスルスル走ってCFみたいになってしまう。というよりも3CH(持井・鈴木・菅井)と安達の4人のうち2人がダブルボランチになって2人がシャドーになる、みたいなことになってるんですね。

対する琉球は至極オーソドックス。カウンターからのサイドアタックが基本形で、特に左SHの白井がキレキレだったのと、右SB高安がスペースを駆け上がてクロスを入れるシーンが目立ちました。とりあえずサイド、そしてサイドからはさっさとアーリークロス。そのまま攻撃はシュートで終わらす。ゆえに積極的にミドルシュートを打っていく、そんなスタイルです。惜しむらくは最小手数でアタッキングを完結させるには、やや技術面のクオリティが不足していたことでしょうか。

ともあれ、試合は序盤に動きます。持井がボールを持って鈴木に預けると、鈴木は再び持井を使って、そこでPKを獲得。持井が自ら蹴り込んでアスルクラロが先制しました。そこからは、まあ、一進一退ですかね。中盤で奪ってからのショートカウンターとか、相手FKをひっくり返したロングカウンターとか、琉球の方が僅かに狙いを表現できていたようにも思われましたが、スコア自体は動いてませんし。一進一退ということでよろしかったかと思います。

 

□そして完勝へ

ハーフタイム明けのタイミングで琉球は切り札の阿部拓馬を投入します。なんといっても存在感がありますよね。阿部が最前線で野田が下の位置に引いたでしょうか。それに対して沼津は和田育を投入。この選手はなかなか途中出場が上手いですね。違和感なくゲームに入っていき、フォアチェックやらリトリート時のポジショニングやらを勤勉にこなしておりました。

つまりゴン中山監督は高安を抑えにかかったと思われるのですが、その高安にアクシデント。思いっきりミドルシュートを打ったところ、思いっきり蹴りすぎたらしく負傷交代(たぶん大事には至らないパターン)。こうやって右サイドがリズムを失ったことで琉球は失速、徐々にアスルクラロがペースを取り戻しはじめます。

中山監督が沼津に仕込んだのは、おそらくネガトラの部分ではないでしょうか。森夢真とか、あまり守備のイメージのないアタッカー陣もネガトラの切り替えが素早かった。そこは徹底していた。これはなかなか仕込めるものではありません。それからもう一つ素晴らしかったのが、攻め込まれたゴール前ではしっかりカラダをはるところですね。GK武者が当たりまくっていたこともありますが、ずっと攻められっぱなしのなか、しっかり凌ぎきったのは特筆に値します。そして、我慢し続けたご褒美が後半35分を過ぎてから与えられました。途中出場の佐藤と徳永が続けざまに殊勲の追加点を挙げると、締めくくりにはキャプテン菅井のゴール。序盤に先制して、相手の反撃を凌いで、終了間際に突き放す。強豪の勝ち方でアスルクラロ琉球を下しました。