どこか懐かしささえ感じる一昔前のサッカー〜ジェフユナイテッド千葉vsジュビロ磐田(5/7)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□(‘jjj’)/

今年の大河ドラマは「どうする家康」ですね。まあ、どうにでもしてくれ、とは思いますが。聞くところによると、『週刊少年ジャンプ』みたいに、若者が仲間たちと冒険をする中で成長していく友情ストーリーらしいですが、そんなルフィみたいな徳川家康が海賊王になるステップとなったのが浜松。「出世大名家康くん」なわけです。

「どうする家康」の掴みで起筆しましたが、実はワタクシ、あまり大河ドラマを見ません。あまりというか、ほとんど見ません。ですが、それ以上に見ないのが朝ドラです。「じぇじぇじぇ」が流行語になって何年経ちましたかね?ちなみにワタクシのスマホで使ってる変換ソフトだと、「じぇじぇじぇ」って入力すると「(‘jjj’)/」って出ます。……それにしても能年玲奈か、懐かしいな。独立騒動を起こすと何かと難しいですよね。大人になると、なぜ難しいかがよく理解できるようになるんですけど、ともあれ、この一戦は「〝ジ〟ェフ」対「〝ジ〟ュビロ」の〝ジ〟ダービーでございます。 〝ジ〟のための「じぇじぇじぇ」であり、「じぇじぇじぇ」を引き出すための「どうする家康」だったのですな。

 

□悪戦苦闘対決

さてアウェイから乗り込んできた磐田は、横内新監督を迎えてJ1即リターンを期する今シーズン、いまのところ悪戦苦闘しております。補強禁止が痛いってのもなくはないのでしょうが、監督が変わって新戦術が浸透するのに、思いのほか苦労しているイメージ。とはいえ後藤啓介をはじめとした若手や、「この選手に頑張ってほしい」というサポーター支持率の高い選手がそれなりに出番を確保している印象もあります。

ホームで迎え撃つ千葉も磐田同様に悪戦苦闘してますね。内容面は最悪ではないとはいえ今ひとつ物足りなく、勝ち点からは絶望的に見放されている、とされてます。……どこかで似た印象を感じたなと思ったら、相模原の戸田さんとイメージが共通してます。小林監督と戸田さんは同じ桐蔭学園出身の李国秀チルドレン。そんなところまで歩調を合わせなくても良いのに。

 

□装いは新鮮に、中身はオールドファッションド

さて千葉は今シーズン初観戦。キャンプ時には複雑なシステムに挑戦しているとの噂もありましたが、フォーメーション図上の配置としては442。とはいえ攻撃時には日高が大外に上がる5レーンになります。そのうちのハーフスペースの選手(主に椿と風間)が少し段差を作って構えて、その下にWボランチ、一番後ろに2CBと西久保がいるので、古式ゆかしきWMにも見えたりする。

対する磐田は怪我人続出の影響で1トップに藤川虎太郎。タイプ的に0トップかと思いきや完全なる1トップ。トップ下の山田と深さの差をしっかり作るし、両SHとポジションチェンジすることもない。ただ、ひょっとしたら藤川は最前線が天職なのかもしれません。ワンタッチのポストワークとかめっちゃ上手いですし、PA内でのボール捌きとか柿谷曜一朗を見ているよう。トップ下にジャーメインで藤川が最前線とかでも面白そうな気もする。

前半は椿が爆走するシーンが目立ちましたね。それもこれもご存じのようにジュビロの鈴木雄斗が上がりまくるから。ゆえにジェフはその裏を使いまくる。そして日高も椿を追い越していく。となると今度はジェフの左サイドに広大なスペースができて、そこをジュビロは吉長に走らせるってシーンが目立ちました。とはいえ、総じて両チームとも遅攻が多かった。遠藤保仁がいることもあって、その遅攻がハンパなく遅攻。5〜10年前のJリーグを見ている錯覚に陥ったよ。

 

□ジェフの停滞

磐田は特別に悪いとは思いませんでしたが、横内監督は後半開始とともに2枚替え。遠藤と松本を下げて鹿沼と古川を投入。確かに特にヤットのショートパスは問題を全く解決できてないことも多かったし、そもそも松本ー山田ー上原ー遠藤の組み合わせだとリズムがパターン化しがちだったのかもしれません。後半は鹿沼がリスクマネジメントすることで松原とかグラッサとかが思い切って高い位置を取れるなど、相手の意表を突くリズムが作れていたように思います。

両チームの明暗を分けたのは、そういうチェンジ・オブ・ペースの部分。遠藤が退いたことで王様になった上原は的確にロングボールを織り交ぜていまして、その結果、ジェフ陣内に押し込み続けることに成功。ジャーメインの先制点の背景には、そういう流れがありました。

逆にジェフは隣の選手の足下に付けていくパスばかりになっていきました。一昔前によく見られた「自分のとこで攻撃を終わらせたくない」というようなパス回し。相手の急所を突くのではなく、繋ぐこと、パスミスしないことが目的化してしまったようなポゼッションでは、得点の気配は漂ってきませんし、相手に読まれて却ってボールを失うことも多くなる。終盤になって米倉あたりが大きな動きを見せたり、レンジの長いキックを蹴ることも散見するようになりましたが、基本的にはジュビロが構築したブロックの外を右往左往したままタイムアップを迎えた感じです。ジェフとしては、少し未来が見えづらい敗戦だったかもしれません。