10年間ずっと岐路なのがジュビロ〜磐田vs山口(3/27)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

□悩むのか、開き直るのか

まずまずのスタートダッシュとなったジュビロですが、J2におけるこの成績で「まずまずの」と思うようになったところに時代の移り変わりを実感せずにはいられない。ジュビロの不安は平均年齢ですかね。遠藤保仁今野泰幸ですから。しかも監督が鈴木政一。一度出来上がってしまったアイデンティティを守るのか脱却するのか。40代を越えた我が身に照らし合わせても、ホント、一番そこが厄介で難しい。ジュビロはここ数年、ずっとそこに戦ってますよね。

アウェイに乗り込むレノファは新たに渡邊監督を招聘。ただいま絶賛産みの苦しみ中。レノファサポは二重の意味で我慢が必要ですね、一つは新監督の戦術が浸透するまで勝ち点が伸び悩むはずなので、その意味での我慢。もう一つは、これまで比較的攻撃的なサッカーを志向する監督に率いられることが多かった。渡邊監督も攻撃的に行くときは行きますけど、本質的には現実的な指導者なんで、そのあたりの我慢も求められるかもしれません。

 

□躍動感には違いを認めざるをえない

さて試合内容。磐田なんですけどね、なんというか全体が遠藤のリズムなんですよね。それが良いのか悪いのか。チームのベースがハイテンション系で、その中で異質のリズムを持った遠藤がアクセントになるというのであれば、ケチを付けづらいところなのですが、チーム全体が遠藤のリズムで大丈夫なのか? しかも遠藤ほどの精密性がないにもかかわらず、あのリズムで良いのか? …まあ、夏場は強そうですけどね。

相手の山口も、実はさほどハイテンション系ではない。ただ、ボールを持ってからは磐田と違って、「最小手数でシュートまで!」というモダンさを備えている。なので、良くも悪くもい「最近よく見かけるパターンのヤツ」ではあります。ちなみに右サイドは高木大輔と澤井がコンビを組んで汗をかきまくってました。ヴェルディコンビ、まだまだ使いようはいくらでもあるはずなんで、応援したいモードマックスでございます。

 

□動から静という試合展開

スコアは前半から動きます。なんとなく磐田の攻勢をのらりくらり交わしていた山口が、エアポケットをついて右サイドからグランダーのアーリークロス。そこに飛び込んだ高井が足で合わせて先制すると、やはりサイドからのグランダーという流れで追加点。この時は磐田守備陣がキーパーが空けたゴールをカバーしたように見えたのですが、どうやら及ばなかったらしい。ただ、ジュビロもこのまま引き下がらない。ルキアンのヘディングで1点差に追い上げてハーフタイムを迎えます。ルキアン、危うく一発レッドで退場しかけましたが、取り消されて良かった良かった。

そんな前半でしたが、後半に入ると、一転して淡々と時計の針が進んでいきます。ジュビロが攻勢をかけたことは間違いないのですが、遠藤に代えて大井を入れるなど、テンションを上げるというよりリズムを正そうというテコ入れが優先されましたし、山口は山口で淡々としたリズムになることは望むところ。波乱が起きることなく試合はクローズされました。

 

□らしさの発露

なんだか山口、レノファ臭がしない。だって、ヴェルディが3人いて(高木・澤井・高井)、さらに横浜FCが2人(草野・佐藤謙介)。ワタクシ的には、都内近郊のスタジアムでホームチームの選手として見かけてきた面々なのですよ。スタメンで生え抜きといえば楠本とかでしたかね、それに準ずるのか田中陸あたりかな。

それでも後半の途中、高木大輔に代わって池上丈二が投入されると俄然、レノファ臭満載になるのが面白い。こういう選手がフランチャイズプレイヤーになっていくのでしょう。対する磐田は、まあ、伊藤洋輝とか山本康裕とかが生え抜きとして先発していましたが、小川航基が入るとそういうところの雰囲気が変わりますね。ジュビロ感が一気に強まる。伸び悩み真っ最中ですけど、高体連のスターだった選手には、それだけのヴァリューがあるということでしょうから、より一層のご健勝とご活躍を祈念したい。

 

□青葉おでん街

帰りはいったん静岡駅まで移動。なぜならば行ったことのなかった「青葉おでん街」への憧れを禁じえなかったから。職場からの定期券の範囲内に「恵比寿横丁」ってのがあって、コロナ前には若人たちの出会いの場みたいになってました。、そこが発祥かどうかは知りませんが、そういう資本主義的なコンセプト系横丁って、全国的に増加トレンドですよね、コロナファクターをさっ引けば。ここは、そういうのの元祖的存在なんですかね?  ということで、観光がてらの夕食…なのですが、ワタクシ、実は練り物が苦手でして……。なのでおでん屋って微妙に入りづらかったりする。

つーわけで「手打ち蕎麦しずおか 青葉おでん街店」というところで蕎麦を食ってやったさ。美味しかった〜。蕎麦は柔らかめだったので江戸っ子気質のワタクシ(思いっきり地方出身者)としては満点とはいきませんでしたが(美味しかったけど)、野菜の天ぷらがね、なんか葉っぱ系が多くて嬉しかった。チェーン店系の蕎麦屋だと、山菜系が野菜天ぷら盛り合わせの主役になることって、あんまり多くなくって。そら、もう、大満足でしたよ。