「愛媛にゆかりの選手たち」「実は多士済々」「全体的にジェフ」2014シーズンを振り返る・選手の群像編

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■愛媛にゆかりの選手たち[ジェフ千葉vs愛媛FC(5月31日)]

この試合、愛媛のベンチには2人の村上がスタンバってました。ひとりはデビュー戦ハットトリックでお馴染みの村上佑介。もう一人はボランチのレギュラー格として活躍してきた村上巧ですね。まあ、同じ名字が2人いることくらいなら、さほど珍しいことではないのですけど、こと愛媛ということで考えればご当地の特性が出ていますよね。愛媛には「村上」「越知」「宇都宮」という名字が非常に多いそうなんで。

 

 

つまり愛媛に「村上」がいるということは、地元出身者を大切にしているということの証明だったりもします。愛媛って、地元出身者を獲得するの、好きですよね。この試合でいえば、元名古屋の吉村なんかが、故郷に凱旋して所属しているパターンですよね。古くは福田健二なんて例もありました。このパターンだと、「キャリアの最後は故郷で錦を!」ってことだと思いますが、彼は、それを遂げられず、香港へと旅立ちましたけど。

 

 

逆に愛媛がラブコールを送りながらも、首を縦に降らなかったのが新居浜出身の福西。惜しまれつつもキャスターへと華麗に転身しました。「J2でやるより、転身したほうが儲かる」って計算したということは、福西、自分がカッコいい部類のみてくれをしていることを完全に自覚していたな。なんとも、いけすかない。で、愛媛出身のナンバーワンプレーヤーといえば長友佑都なわけですけど、晩年になって彼が故郷のクラブに所属することはあるのだろうか?

 

 

 

■実は多士済々[東京Vvs水戸(8月17日)]

水戸の看板選手といえば、誰を思い浮かべますか? いろいろいますけど、何と言ってもGKの本間幸司ですかね。水戸に在籍して、すでに15年を越える年月を過ごしている。もはやクラブのバンディエラと言って異論はないでしょう。本間以外で言うと、やはり鈴木隆行でしょうね(あくまで2014シーズンを振り返ってます)。なんといってもワールドカップに出て得点まであげている選手。日立市出身で、震災後に男気を見せて水戸に加入した経緯は、みなさまもご存知の通りです。

 

 

この試合に関していえば、2列目の2人も興味深かったですね。右サイドには小谷野、左サイドには船谷が入っていました。プレー面での出来については、小谷野は特に見せ場もなく途中交代。船谷は「10番」に恥じない圧巻のパフォーマンスを披露していましたが、2人がプロキャリアをスタートさせたのは小谷野が鹿島で、船谷は磐田。こんなところでアントラーズジュビロが共演ですよ。「鹿島磐田時代」を知っている世代としては感慨深い。

 

 

こう見てくると、実は水戸って、多士済々なんですよね。さらに取り上げるとするならば、左SBに入っていた田中雄大。セクシー野洲戦士の一角。招来を嘱望されて川崎に入団した選手ですが、流浪の果てに、今は水戸。ところで、田中雄大、少し頭髪が後退気味ですか? なんとなく雰囲気がナイツの塙に似ているように思えるのはワタクシだけでしょうか? そして、そうすると、となりにいた富田大介が土屋伸之に見えてきてしまっていたのもワタクシだけでしょうか??

 

 

 

■全体的にジェフ[ナビスコカップ勝戦(11月8日)]

広島とガンバの対決となった、この一戦。選手紹介において、水本の名前がアナウンスされたとに、ガンバからブーイングが起こりました。そうでしたねぇ、すっかり忘却の彼方でしたけど、水本って、一時期、ガンバに所属していたのでした。ジェフから引き抜かれてガンバへ移籍。でも、比較的、固定メンバーで成熟させ、新参者がコミットするのが難しいチーム作りをしていた西野体制において、なかなか出番に恵まれず、半年足らずで出て行った。印象は良くないですよね。ブーイングも致し方なし。

その水本を筆頭に、このまま試合では「元ジェフ」組が多かった。特に広島なんかは、ペトロビッチさんが監督をしている頃、同じ東欧人指揮官で志向するサッカーに共通が多かったのか、オシム門下が数多く広島へと活躍の場を移しました。典型的なのが山岸。それから、オシムチルドレンじゃないから、ついつい忘れられがちですけど、佐藤寿人も、元々はジェフ育ち。双子の相棒勇人とともにユースからジェフにいた選手です。

視点をガンバに移すと、件の山岸とマッチアップしていた右サイドバックの米倉もジェフでプロ生活を始めた選手。千葉県の八千代高校から、地元のJクラブに進み、何年かは「それなりに活躍してるけどね・・・」ってくらいだったのが、SBにコンバートされるや、バリバリのレギュラーに。その活躍が認められてガンバに移った選手。一時期ほどユース出身者の躍進が目立たなくなったジェフですけど、なんだかんだでコンスタントに人材を輩出してますね。