こういうものなのでしょう〜FC東京vs大分(6/27)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□不振を脱出しつつあったり、できなかったり

一応、不振は底を打ったんですかね、FC東京ハセケン監督はネルシーニョほど頑迷オヤジではないらしく、絶対的司令塔を干した挙げ句、他のチームに差し上げたりはしない模様。レアンドロ復権と歩調を合わせるように、仲違いしてきた勝ち点さんとの関係も少しずつ修繕されてきつつあります。

対する大分は、リアルガチで大苦戦。ヤバいよ、ヤバいよ〜。去年のリアルガチ主力で抜けたのって、岩田と鈴木ですかね。ともに大黒柱であった一方、守備の選手だけに、そこまで「飛車格落ち」って印象を個人的には抱いていなかったのですが、リアルガチで飛車格落ち状態なんですね。あと、地味に三平をリリースしてしまったことの影響も大きいのかしら? 槙野とかもそうですが、人前でおふざけできる元ガキ大将タイプって、体育会的世界で求められる類の“メンタルの強さ”の固まりみたいなところがありますので(体育会経験者以外には伝わりづらい?)、無形の影響があるのかもしれません。

 

□小川とジェミニと、トレビアンで緩慢な守備。

それにしても、もはやEXITの兼近大樹ですやん、小川諒也。最近はチーム事情もあって右SBなのですが、さすがに窮屈そう。高さもあるので使われる側ですかね、攻撃では。クロスを上げるのではなく飛び込む側。ボランチは品田と安部で、どちらも短髪。遠目からは立花兄弟のジェミニアタックみたいだぞ。このコンビ、スペシャルって感じではありませんが、外連味がなくってノンストレス。悪くない。

一方の大分は、トレビアンなトレヴィサンは何人なんだ?って思ったらブラジル人なんですね。確かにエンリケトレヴィサン。でも、ボランチペレイラに比べると、エンリケといってもそこまでブラジル人感はない(⁇)。ともあれ、トレヴィサンとペレイラで背骨にしたいのでしょうが、ペレイラの守備は少し緩慢でしたかね。少なくとも守備ではあまり存在感がなかった。

 

□前半で決着

試合は前半で趨勢が決める。まずはレアンドロがミドルを突き刺す。20年前のウイイレでワタクシが得意にしていた形です(知らんがな)。それは仕方ないとして、その後に三竿が危険な位置で足の裏を見せたとして一発レッド。波に乗れないチームが陥りがちなパターンのやつ。そして前半終了間際にはディエゴ・オリベイラの追加点。泣きっ面にハチ。大事なことなので繰り返しますが、波に乗れないチームが陥りがちなパターンのやつ。上手くいかないときってのはこういうものです。

で、後半ですが、どうにか反撃しようという大分の出鼻くじくかのように、小川諒也がダメ押しゴール。完全に試合は決まり、何も事件が起きないままタイムアップとなりました。

 

□絶望的なバランスの522

さて、早々に10人となってしまった大分は、前半441でしのぎにかかりました。結果的に追加点を奪われましたが、まだ試合は壊れてなかった。ところが、後半は3バックに戻し、3411というか522というか、そういう形を作ります。ただ、このバランスがとにかく悪かった。そういうこともあってか、片野坂監督は左サイドに藤本一輝を投入し、“攻撃時は432で守備では522”みたいな変則フォーメーションを採用しました(そう見えた)。

ただ、中盤が足りない5バックは、FC東京自慢ブラジリアントライアングルに、いったん引いた上でスピードに乗った突破をするためのスペースを献上するだけのシステムとなってしまいました。最後のカードとして福森と上夷を入れたのを契機に完全な432にしたように見受けられましたが、明らかにその方が反撃の余余地が感じられた。……というか、一人少なくなったときの3バックって、要するに、絶望的にバランスの悪いシステムになってしまうってことですよね、たぶん。片野坂さんも重々承知のギャンブルだったと思いますが、どうせギャンブルするなら、後半開始からトレヴィサンと長沢を前線においた放り込みサッカーをした方が良かったような気もします。100%の結果論ですが。

 

□試合後

試合前、ちょいと思い出してサイトを確認したら、余裕でチケットをゲットできたので、王子の「大河ドラマ舘」に行ってみた。なんだか、イケメンですね、渋沢栄一、というか吉沢亮。高校時代に授業で習った印象では、「渋沢栄一といえば財閥、財閥といえば払い下げで大儲け」っいうイメージ。「渋沢栄一」と書いて「きとくけんえき」と読む、みたいな。そう考えると既得権益層に徹底的な利益誘導をして、「貧富の差とは正義なり」という経済理念に傾倒している現および前政権との相性が頗るよい。そりゃ大河ドラマにもなるよ、と。

それにしても、おそらく既得権益の圏外にいるであろう人に限って、(少なくともぶっ壊すの人以降は一貫して)既得権益保護路線にある政党やら、その旗頭的な3代目のお坊ちゃんやらを、発言がタカ派だからという理由(だけ?)で熱狂的に指示するんだろうから、民主主義とは面白いというかなんというか。「民主主義×ネット社会=ポピュリズム」という方程式を改めて実感いたします(それが良いとか悪いとかって話ではなく)。