疑問あれこれ〜湘南vs名古屋(5/4)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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毎年正月恒例、1・4レッスルキングダム、今年は棚橋vsケニーオメガでしたね。ケニーの退団から逆算してのアングル作りということもあって、棚橋とケニーオメガがイデオロギー闘争していることになっていたのですが、それぞれのイデオロギーの中身がサッパリわからなかった(疑問①)。それに比べると、チョウキジェ監督と風間八宏監督がぶつかり合う一戦をイデオロギー闘争と捉えても、それぞれの内容は理解しやすい。ええ、本日は、平塚に赴いておりました。

それにしても名古屋は調子が良いですね。風間監督といえば、本人が確固たる信念のもとにチーム作りするので、そういう、確固たる生き方をしている人を見ると、翻って自らの何かが刺激されて、どうしても足を引っ張らずにはいられなくなるメンタリティの持ち主が、ネット上とかでは大声合唱団を形成することもあり、監督本人よりアンチな人々が悪目立ちすることでお馴染みなのですが、「石の上にも3年」とはよく言ったもので、名古屋を率いて3年目、いよいよ本領を発揮しつつありますね。このままのペースでシーズン最後まで突っ走れるかどうかはわかりませんけど。

 

■前半

さて、平塚駅に到着すると、ちょうどお昼時ということで、事前に調べてあった「キャラウェイ」というカレー屋さんでランチ。美味しかったですねぇ。基本、ほとんど辛くない感じなのですが、だからといってスパイスがダメってわけではなく、野菜のコクが凝縮されている というか。ポークカレーだったのですが、ブロック肉を煮込んであるのではなく、既に出来たルーに、豚バラ肉をカリッカリに炒め焼いてドカンと投入! 男ですからね、「米・肉・塩・油」の四要素が揃えば、その時点で100点なのですよ。

午後になると、それまでピーカンだったにもかかわらず、やおら、雷雨が忍び寄る。雨具を揃えようとしたら、ジャケット部分とパンツ部分のLサイズが、それぞれ片方づつしか置いてないってんで(疑問②)、ローソンストア→ダイソー→再びローソンストアと、平塚八幡宮前を右へ左へ大往生してしまったぞ。

 

そんなことを繰り返しているうちにキックオフ。両チーム通じて目立ちまくっていたのが前田直輝。なんか、今シーズンは不調との話で、しばらくベンチにも入っていなかったはずなのですが、キレッキレ。前半だけでシュートを何本打ったのだろうか。長谷川や、あるいはアーリア、さらにはジャスールといった面々との相性も良いらしく、ガブリエル・シャビエルが怪我で出れない影響を全く感じさせない。

迎え撃ったベルマーレベルマーレといえば湘南スタイル。湘南スタイルといえば、カウンターなどで次から次へと選手が湧き出るように相手ゴール前に押しかけるイメージが強いのですが、この試合を見ていると湘南スタイルの本質は、攻撃に出て行く運度量というよりは、そうやってバランスを崩した状態でボールを奪われても、誰一人サボらず自陣に全力ダッシュで帰陣していく切り替えの運度量だと思われました。少しは田中とか、あるいは闘莉王とか、さらにはマルクスも見習え!っちゅう話。

 

■後半

試合は湘南が上手いことPKを取り、それを上手いこと山崎が決めて先制。この判定もそれなりにまあまあだったのですが、より判定が微妙だったのは、後半に名古屋がペナルティエリアすぐ外で奪ったフリーキック。だって、ファールをとらずそのまま流しておけばゴールだったんですもん。名古屋の選手、キーパーとの1対1も制しかけていたし。絶対に流さないといけないヤツですやん(疑問③)。

それでも名古屋はめげません。圧倒的に攻めたてながらも湘南守備陣に苦しんでおりましたが、セットプレーからシミッチが頭で合わせて同点に追いつきました。ここからは名古屋のペース、になったのですが秋元とゴールポストが大奮闘しているうちに、少しずつ湘南も息を吹き返し、そのままドローに持ち込みました。絶妙なタイミングでセットプレーが続いてしまい、相馬の投入に手間取ってしまったことが、風間さん的には誤算だったかもしれません。もう5分早く相馬がピッチに立てていれば、また違った結果もありえたかと。

 

そんなわけで、風間グランパスを見てきたわけですが、川崎時代のひたすら確実なショートパスをつないでいくサッカーをイメージすると、そこまで極端なスタイルではありません。というか、風間さん、グランパスの監督になってからは、ずっと、それほど極端なことはしてこなかった印象があります。去年なんかは「残留争いに巻き込まれると、哲学を捨ててジョー頼みになった」みたいな意見も散見しましたが、おそらく、風間さん、ジョー加入以後は一貫して「最合理的にジョーを生かす」というサッカーをやっていたのではあるまいか。

風間さんのキーワードは「パスサッカー」ではなく「最合理的」なんだと思うんですね。その一部として「止める蹴るの正確性」というのがあって、そこが目立つってだけの話で。だから去年、風間グランパスに対する「パスだけじゃ点は取れん!」みたいな批判を目にしたとき、「それ、ピッチの中の光景ではなく、観念上の風間八宏という個性を批判してるだけじゃありませんか?」なんて疑問を持ったものでした(疑問④)。