小倉隆史がグランパス監督に就任することの周辺をウロウロと…(前編)

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■マジで、いきなり監督就任っすか!?

え、弊ブログを開設したのは5年以上も昔のこと。その頃のスポナビブログは、今みたくストイックな登録制ではなく、活発なコメント交換が繰り広げられていて、開設当初には弊ブログの名前について、その由来に気付いてくれた方々からツッコミが入ったものです。気付いている人は気付いてるかもしれませんが、このブログ名の由来は、高校サッカーの某強豪校にちなんだもの。ワタクシ的にサッカー界のアイドルが小倉隆史だったからなのですね(なので、別に、その高校のOBでもなんでもありません)。

 

 

そのオグが、なんとなんと名古屋グランパスの監督に就任することになっちゃったじゃないですか。いやぁ、不安だなぁ。というか、プレシーズンマッチで早くも厳しさに直面している模様。期待してもいるんですけどね。いきなりヘッドハンティング的にGM補佐へと抜擢され、シーズン終了とともにGMへ昇格。たぶん、これは既定路線。でも、まさか、その上に監督も兼任することになるとは。監督経験が皆無だって言うのに・・・。

 

 

グランパスの新監督については、個人的に予想をしていて、こういう資金がそれなりに潤沢なクラブの場合、冒険はせずに無難な人選をするだろうから、「グランパスに縁がある」「監督経験がある」という要素を鑑みて、「山口素弘さんあたりが適任かな」とか思っていたのですが、ものの見事に斜め上をいく人事。山口さんにも監督の墓場的なクラブ以外で捲土重来を期してもらいたいんですけどねぇ。

 

 

ちなみにオグが就任するにあたってリリースされた情報によると「本来はザッケローニが意中であったが、条件面で折り合わなかった」なんて説明がされていました。これをそのまま額面通りに受け取って良いのか。あるいは、事実上の出来レースで、一応、「事情があって」とか「いろいろと選考した結果」という体裁を整えるべく、ダミーとしてザックの名前を借りただけなのか、少し興味があります。

 

 

 

■GM兼監督のリスク

 

そもそもオグがGM補佐になったのも、新監督に指名されたのも、最初に挙げられる理由は「抜群の知名度」というところにある。イメージ戦略として、知名度があって、グランパスというクラブを体現できるような人材はとても重要。東海圏における郷土愛的な知名度、『スーパーサッカー』などを通じての全国的な知名度、どちらもオグは最適任の1人ですね。だから、グランパス的には大切にしなければならない人材ということになる。

 

 

でもね、そう考えると、今回の人事は、なかなかリスキーだぞ、と。昔、ヴィッセル神戸でGMだかなんだかをつとめていた和田さんが監督として指揮をとるようになったときにも同じ危惧を感じたのですが、組織として大切にしなければならない人材は、監督にしちゃいけないのですよ。だって、監督にしちゃったら、成績が出なかったとき、更迭しなきゃいけなくなるんですよ。

 

 

シーズン終了とともに退任ならば、配置変更で処理できますが、シーズン途中の解任となると、なかなか、「そのまま別のかたちでチームに残ってください」というようにはいかない。GMならば解任されてもクラブを離れるまではいかずに済む処置もできるが、監督は、言い方は悪いですけど、いわば使い捨てなのですよ。結局、紆余曲折ありながらも結局は和田さんもヴィッセルを去っているわけだし。

 

 

もちろんオグは聡明ですから、監督として結果を残していると信じておりますが、万一、結果を出せなかった場合、グランパスは、状況によっては小倉隆史という人材を失うことになる。GM補佐として受け入れたくらいだから長期的展望で、その「抜群の知名度」に期待を託していたはずなのに、監督に据えたがゆえに、短期間で手放さざるをえなくなるのではないか、その場合は人材の安易な消費(安売り)になっちゃうぞ、という意味で、一抹の不安を覚えているところであります。