手に汗握りました〜東京Vvs岡山(7月10日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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2日連続で味スタへ。

■前半

前半のヴェルディは、なかなかの災難続き。序盤からアクシデントが発生します。まず、ゴール前の競り合いのなかでドウグラスヴィエイラが倒れる。しばらく立ち上がらない。「またまた〜、ブラジル人特有の大げさなアレですか!?」とか思って眺めていたら、いったんピッチに復帰した後、次の接触プレーで再びうずくまり、そのまま負傷交代。前半の終わりの方では、今度は井上潮音が倒れる。やがてピッチに復帰する。そして再びうずくまって負傷交代。同じパターンで2人の選手交代を余儀なくされた富樫監督。災難でございました。

 

 

それでも、先制点を奪ったのはヴェルディヴェルディのサッカーは伝統のショートパスサッカー。インサイドキックの連続で相手を崩せれば、それが一番良いという哲学。その分、球足の長いパスが少なくなるのですが、そこを補うのが、中後であり、新加入の二川。先制点につながるPKは、二川のダイレクト浮球裏抜けパスからの流れで奪ったもの。二川としては、これ以上ない名刺代わりとなりました。

 

 

対するファジアーノは、お隣のサンフレッチェを意識したわけではないでしょうが、それによく似たメリハリのあるサッカー。最終ラインと両WBがピッチ幅を使ってゆっくりポゼッションしつつ、相手に隙ができたら、縦パスを入れていき、それを号砲として、一気にギアアップしていくスタイルです。しかも、その縦パスの狙いや精度が良い。今季好調な理由の一端が伺い知れました。

 

 

ちなみに、ワタクシがこの試合で最も期待していた選手は片山瑛一です。サイドに転向してから、そのロングスローが猛威を振るってるとか、振るってないとか。というか、どういうわけだか、もともと攻撃的だったのに、少しずつポジションを下げていくタイプの選手が昔から好きなんですよね。カンビアッソとか、望月重良とか、最近のヴェルディ関係なら喜山とか、ファジアーノ関係なら久木田とか。でもね〜、この試合は欠場でした。。。

 

 

 

■後半

後半になると、早い時間帯に岡山が追いつきます。前半から鋭い縦抜けを繰り返した岡山アタッカー陣ですが、ハーフタイム明けとともに送り出された豊川が見事な飛び出しでチャンスメーク。パチンコ状態になった中、最後は押谷が決めきりました。というか、ヴェルディGKの鈴木椋大、どうにかできなかったか?遠目で、よくわからなかったので、この失点は致し方ないのかもしれませんが、それとは別に、キックの精度はなかなかアレだったぞ。

 

 

話をファジアーノに戻すと、岡山の長澤監督は後半頭からボランチの渡辺を下げてFWの豊川を投入しました。で、シャドーの伊藤を1列下げたわけですけど、この伊藤と豊川(矢島の誤り)のWボランチコンビが圧巻でしたね。2人とも、最終ラインに近い低い位置でゲームをコントロール。正確なパスを次から次へと前線に届けていた。ヴェルディがプレスをかけようとしても簡単にいなしてしまう。後半のある時間帯までは、完璧に岡山の試合となってました。

 

 

ヴェルディ側からこの現象を解説すると、前半のハードプレスのツケを払わされたような感じですかね。先に述べたように岡山は広島みたく最終ラインでじっくりパスを回して相手の隙を窺いますから、その最終ラインに思いっきりハイプレスをかけるというのは、理に叶った塞ぎ方ではありますが、如何せん、真夏に等しい気象条件下での試合でしたから、どうしても、もたなくなってしまいますよね。ヴェルディとしては厳しい展開となります。

 

 

しかし、サッカーとは面白いもので、そういう展開のもと、勝ち越しゴールを奪ったのはヴェルディ。押し込まれながらも懐に刀をちらつかせるカウンターを仕掛け続け、最後はCBの井林が押し込みました。凄かったですね〜。それまでも「押し込む岡山、カウンターのヴェルディ」という構図で手に汗握りまくりだったのですが、これでさらに岡山が圧力を高め、ヴェルディは必死に逃げ切りを図る。気持ちと気持ちのぶつかり合い。昨日のFC東京vs甲府よりも圧倒的にエキサイティングな試合が堪能できました。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

矢島慎也

□推薦理由

リオ五輪の代表にも選ばれたばかりですし、今更感を否めない人選ですけど、そこは勘弁くださいませ。尤も、この試合の前半に限れば、そのネームヴァリューに恥じないほどの目立ち方をしていたかというと、さにあらず。どうしてもボランチの選手は試合序盤は埋没しまいがちなんですが、この日の矢島も、その例外ではありませんでした。まあ、精度の高い縦パスが飛び交っていたので、その立役者の一人ではあったんでしょうけど。

 

 

この選手の存在感が際立つようになったのは後半になってから。本文中でも述べたように、伊藤とともに試合を完璧に掌握しておりました。この選手の長所はなかなか把握しがたいのですが、正確なキック。それから視野の広さ。そして、特に素晴らしいのが、ピンチの直後とかの場面においてペースを落とせるところですね。最適なポジションは2列目なのか3列目なのかの判断が難しいところも含めて、遠藤保仁みたいですよ。遠藤の後継者としては柏木が台頭してますが、この選手にも頑張ってもらいたいところです。