ファジアーノネクストの行方!〜ブリオベッカ浦安vs岡山ネクスト(7月23日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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この日もWヘッダー観戦。1試合目は柏の葉でJFL。

■前半

ブリオベッカ浦安の試合が柏の葉で開催されたわけですが、相手はファジアーノ岡山ネクスト。そういえば、ファジアーノネクストは今年度いっぱいで活動を終了するんだそうですね。ジェフリザーブスもそうですが、なかなかセカンドチームの運営は難しいらしい。特に移籍ウインドーでの特別扱いがなくなっちゃったとなると、運営にかかる費用に対するメリット的に、あまり効率的でないということになってしまうようです。そんななかでも岡山は比較的上手に運営していたように見えていたのですが。

 

 

ただ、どこまで信憑性のある話かはわかりませんが、U23チームとして再出発するんじゃないか、みたいな言説をネット上で見たりもしました。あくまでネット情報、信憑性もへったくれもないですけど、実際問題として、現在のファジアーノネクストに所属している選手は、そのほとんどがファジアーノU18出身で、23歳以下だったりする。だったら、自由にトップチームと行き来できて、かつ、降格とかを免れるU23チームとして運営した方が合理的ではあります。

 

 

なんてことを考えているうちにキックオフのホイッスル。例によって、とりあえず両チームのフォーメーションを確認。選手名鑑にある開幕前の予想基本システムとは違って、どちらもオーソドックスな442だったかと思われます。そして、そんな確認も終わらないうちに相手キーパーとの接触プレーで浦安は選手交代。また、岡山には23番の選手がいたのですが、選手名鑑はおろか、ファジアーノの公式ホームページにも記載されていない選手。いったい彼は何者だったのだろうか。

 

 

ともあれ、活動終了発表の影響もあってか、今シーズン、JFLで最下位街道を爆走している岡山に対し、昇格初年度ながらそこまでチンチンな成績になっていない浦安。必然的に構図は「攻める浦安」ということになります。そして、その構図通り、先制点を奪ったのは浦安。緊急出場していた南部がペナルティーエリア左寄りでフリーになってシュートを突き刺しました。んが、その数分後にあっさり小林のゴールで岡山が同点に追いつきハーフタイムを迎えます。

 

 

 

■後半

後半に入り、スコアを動かしたのは、再び浦安。低い位置の選手、秋葉とかそのへんかと思いますが、そこからのロングフィードに竹中(だったかな)が裏抜けし独走。相手のマーカーに寄せられても巧みな身のこなしですり抜けると、最後は後ろに戻して4番の選手がミドルシュートを突き刺しました。このゴールはキレイなカタチでしたね。フィードの出し手のパスも正確でしたし、裏抜けしたFWも強さを発揮。4番のシュートも押さえの利いた良いシュートでした。

 

 

この前後、浦安はいくつかミドルレンジのシュートを放っていたのですが、それぞれ悉く、しっかりミートした良い弾道でした。「浦安の選手はシュートがめちゃくちゃ上手いのか?」と一瞬、感じましたが、たぶん、高校の県選抜とかに選ばれた選手なら、それくらいできるんですよね。フリーなら。高いレベルだとチェックもタイトになり、自由に打たせてもらえないから、J1とかでは宇宙開発競争が繰り広げられるだけで。

 

 

いわば、サッカーの真理のようなものを見いだしたりしていたわけですが、もう一つ、この時間帯ではサッカーの真理が発現しておりました。それは、成績的には格下にあたる岡山にペースが移ったこと。つまり、サッカー、あるいは球技全般においては、リードを奪われて追いつかねばならない方が、多少の力量差にかかわらず、相手を押し込み出すという真理があります。どうしても、リードした側は守りに入ってしまいますし。

 

 

それでも、岡山の火事場のナニガシをのらりくらり交わしているうちに、地力で勝る浦安がペースを押し返しはじめます。点が入った後ほどスコアが動きやすいのですが、その時間帯をうまく浦安はしのぎました。そして、ワタクシがよそ見をした隙にどうやら浦安の田中俊也がロングシュートか何かで相手を突き放すゴールを決めたらしい。皮肉なもので、これで再びスコアの動きやすいテンションになって、カウンターへのカウンターから岡山が1点差に追撃するゴールも決まってしまいましたが、そこからは特筆すべき事件もないまま、浦安が逃げ切りに成功しました。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

・南部健造

□推薦理由

浦安にはヴェルディ関係者がけっこういますよね。ユース出身者も含めると、それなりの数に登ります。例えば、ヴェルディのトップチームに所属した選手としてはSBに入っていた秋葉であるとか、エースストライカーである竹中なんかが該当します。なぜ、そうなるかといえば、たぶん、現監督である齋藤芳行さんのコネクションという要素が大きいのではないかと推察します。齋藤監督、もともとはヴェルディの育成畑にいた人らしいので。

 

 

この日、先制ゴールを決めた南部健造も、おそらく、その筋での加入だと思われますが、そんなことより、南部、あるいはクローザーとして投入された相馬については、かつてフットボールチャンネルで連載されていた「2015年の君たちは—。東京ヴェルディユース、花の92年組を追って」というコラムの印象が強い。面白かったんですよね。書き手の海江田さんの愛情あるれる筆致も含めて。なので、この世代には頑張ってもらいたいのです。