■甘酸っぱい無料送迎バス[栃木SCvs讃岐(8月3日)]
栃木といえば、宇都宮駅からのバスが無料で、かつ、グレードの高い車両を回してくれることで有名ですよね。そう、宇都宮=無料バス。無料送迎バスは何もスタジアムに限ったものではありません。ショッピングセンターに向かっても発車しております。この日、ワタクシが試合前の観光として向かったのはジョイフル本田、そして、その隣のIPS。説明しよう!「IPS」とは、「インターパークショッピング」の略である!!(ババン!)
まあ、郊外のショッピングモールですよ。イオンみたいな。栃木に限らず北関東は車社会なので、バスを使うのは多くが、うら若き中高生たち。いいオッサンなのにバスに肩をすぼめて座っているのはワタクシぐらいなもの。季節は折しも夏休み。いやー、甘酸っぱい。夏休みの中高生(特に女子)の会話は、ひたすら甘酸っぱいのですよ。言うなれば、それはカルピスウォーター。ワタクシが若い頃、「カルピスフィズはファーストキスの味」とされていました。
どれくらい甘酸っぱいかというと、「○○君の態度ってよくわからないよね」「わかる、わかる」「凄く優しく話してくれるときもあれば、時々、上から目線でテストとかで『こんなのもわからないの!?』みたいなことも言ってくるし」「ホント、ホント」みたいな会話をしちゃうくらいに甘酸っぱい。そうかー、中学生くらいの頃、ワタクシの憧れの女の子とかも、こういう会話をしていたんだろうなー。「青春は はるか遠くに 過ぎにけり」
■黒崎から本城へ[北九州vs福岡(9月6日)]
本城へ行くのは、これで二回目。前回は折尾駅からバスに乗った気がしますが、今回は黒崎駅から。あまりよく知らなかったのですが、黒崎って、都会ですね。確か、北九州工業地帯が華やかなりし頃の拠点都市だったんでしたっけ? シャトルバスの中では北九州の選手の挨拶が録音されたテープが流されていて、この日は原一樹が「工場の夜景も素敵」と、“工場萌”御用達感を前面に押し出していましたが、まさに、そんな感じ。
駅からスタジアムまでは、けっこうな距離がある。その道中、車窓を眺めていると、飛び込んでくる光景は、工場と市営住宅。市営住宅なのか県営住宅なのか住宅公団なのかは知りませんが、とにかく「団地」。さらに特筆すべきは若松競艇場の存在でしょうか。「若松」って地名も、「黒崎」って地名と同じように、華やかなりし頃の北九州工業地帯の記憶をふんだんに抱えんでいる印象があります。ともかく、ワタクシの中学生時代の社会科教科書から想起されるイメージの光景。
なんというか、ですね、「北九州工業地帯=石炭と鉄鋼=高度成長期」なのですよ。東京オリンピックの時代を思い起こさせるのですね。ただ、そうはいっても、黒崎とか若松そのものは炭鉱の街ではないですからね、夕張とか、そういったところみたいに「街として燃え尽きした」感はない。実際に、この日、本城のスタンドに駆けつけていた観客の平均年齢は、かなり若かった。やはり、海に面した平野部というのは、常に賑わうのでしょう。
この日は、調布で食事を済ませてから、味スタを目指す。とりあえずご飯屋さんから調布駅を目指します。そうしたところ「味の素スタジアム直行」という案内表示がされたバスを発見。「はにゃ?」(←「おーい!はに丸」より)と思いつつ、そと車内を眺める。そうすると、「シャトルバス出発します」とかアナウンスし出す。とりあえず「えいや!」と乗ってみました。ホント、たまたま良いタイミングでシャトルバスがいたものでした。
この日の試合はFC東京主催試合でも、ヴェルディのホームゲームでもなく、J1参入プレーオフ決勝ということもあって、調布発のシャトルバス、ガラガラでしたよ。このシャトルバスって「(株)味スタ」がオーダーしているんですかね? それともJリーグが発注したのでしょうか? 仮にFC東京戦でも走っているとしても、ワタクシ、知りませんでした。こうやって、たまたま駅前を通った時、ロータリーに停車したので発見できましたが、そういうことがなければ知らずじまいに違いない。となれば、千葉や山形のサポにも周知徹底されていたとは考え難く、まぁ、ガラガラになりますよね。
そもそも、FC東京やヴェルディのサポなら「最寄り駅が調布」とか「とりあえずバスで調布に行ってから・・・」って層も多いでしょうし、ワタクシみたく「調布でメシを喰ってから・・・」って人も少なくないでしょう。でも、千葉や山形から来たサポさん達が、新宿から京王線に乗り、わざわざ調布に寄り道するとは思えない。普通に行動分析したら、このシャトルバスが無用の長物であろうことは容易に推測できそうなもの。そのおかげでワタクシ的には悠々と味スタに行けたんですけどね。