もう一皮むけてほしい藤枝(下ネタではない)〜藤枝vs長野(10/11)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□試合前

前日の土曜日はサンガスタジアムでしたが、この日はこだま号をぶらり途中下車して掛川へ。藤枝での試合まで時間があったので、小国神社に参詣してみた。小国神社って、公共交通ユーザーには厳しくって、駅から徒歩1時間、送迎バスは日曜のみというドSぶり。でもこの日は絶妙に日曜日だったので突撃したのですね。その際、生まれて初めて天竜浜名湖鉄道なんてのに乗車しましたよ。

ちなみに、マイクロバスが発着する最寄りの遠江一宮駅には蕎麦屋が併設されていて、かなりの有名店らしい。入り口の順番待ちシートには何組もの名前があって、待っているお客さんは駅のベンチでブラブラしている。密に近い人々が遠江一宮駅の駅舎にいるというのに、天竜浜名湖鉄道に乗車したのは、ワタクシを含めてごく数名でした。

 

 

□両チームの現状

そんな静岡県藤枝市が誇るMYFC、石崎のノブりんが率いて2年目ですが、「監督でここまで変わるのか!」と凄かった去年に比べると、ややトーンダウン。というよりも、今シーズンは上位が例年以上に強いですよね。秋田なんか、もはや何かの冗談としか思えない。ともあれ、同じような履歴を持つ北九州の小林さんに比べて、石崎さんは、成績面で突き抜けられないところがあるような気がする。なんというか、コバさんが「情に厚い」としたら、ノブりんは「情にもろい」という印象があります。

一方、アウェイの長野も、歴戦の監督の2シーズン目にあたりますが、こちらは逆に苦戦した1年目に撒いた種が花開いている今日この頃。昨シーズン終盤も凄かったですが、最近も凄い。前回の藤枝戦に負けて以来、6勝1敗2分だそうだ。順位も暫定2位ですから立派なものです。横山さんといえば栃木SCをJ2に復帰させた功労者ですが、もしこのまま長野をJ2初昇格に導いたとしたら、もはや嫌がらせのようにザスパ包囲網を敷こうとしているとしか思えないぞ。

 

□ピッチ上の両チーム

さて、2020年10月11日の時点において、熱狂的な藤枝MYFCサポであるワタクシとしては、とりあえずノブりんサッカーを満喫します。いつものハイプレス&ショートカウンタースタイル。藤枝に来てからは一貫して352だと認識してますが、この「3バック+ハイプレス」って、「ハイ」の部分が「ゲーゲン」に変わるだけで、いわばクロップサッカーやん。言うなれば、ようやく欧州のサッカーシーンがノブりんに追いついたということ……なのか?

対する長野は、4123と予想したスポーツナビの表示とは違って、4231(442?)でした。で、攻め方としては、3バック相手の定石ともいえる“WB裏”を突くってことを、やるにはやってましたが、前半はそこまで回数は多くない。消耗を避けたのでしょうか。ボールの持ち方も「サイドとFWが取られる分には大丈夫」って感じでしたし、リスクをかけすぎないスタイルでしたね。

 

□注目点

ところで、藤枝総合運動公園サッカー場といえば、バックスタンド越しに見える茶畑が名物。「あ、ここは静岡県なんだな」というのを実感できます。小瀬から見える山並みで山梨県にいることを実感できるくらいできます。そして、山の中腹にあるので、すり鉢状の構造です。すり鉢状といえば栃木グリーンスタジアムが有名ですが、藤枝の場合、栃木に比べて芝のコンディションが良いような。風の通り抜けが宜しいんですかね?

そんな藤枝もJ2ライセンスをゲットしました。それはけっこうなことなのですが、このスタジアムに1万人分の客席を確保することはできるのかしら? すり鉢状の構造ゆえ拡張するのは難しいように素人考えでは思ってしまうのですよ。段々畑状の芝生席というかなんというかになっている、メインスタンド以外の三方のゾーン、そこの部分って、地形の構造的に改修可能なんですかね??そんなことよりワタクシとしては、早くコロナに収まってもらって、シャトルバスを復活させていただきたいってことのほうが切実ではありますが。

 

□試合展開

前半については、それなりに攻め合ってはいたものの、互いのCBが対応できる範囲内を越えることはなく、まあ、サッカーとしては至ってよくあるパターンの45分間。Go To最中で疲弊していたワタクシには、若干の睡魔も……。

なんて呑気なことを言っていたら、後半には状況が一変して、徐々に長野が高い位置に人数をかけるようになります。その圧に怯んだわけではないでしょうが、藤枝は防戦一方。そんな流れを少し改善したのが、途中出場の谷澤達也。カラダのキレとかはだいぶ、というか急激に衰えた感もあるものの、それでも谷澤は谷澤。相変わらずのマリーシアで相手のイエローを誘発すると、少し長野の勢いが殺がれ、藤枝にも息つく暇ができました。そこからも基本的には前半に体力を温存していた長野が優位にボールを回しますが、藤枝もディフェンス陣や中盤の姫野などが粘りの守備を披露。ヘロヘロになりながらもスコアレスドローに持ち込みました。