デカモリシ見参!〜藤枝vs福島(3/9)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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今シーズン2試合目はJ3。藤枝です。経済的にも時間的にも、日帰りできるのは、ここくらいまで。というわけで、張り切ってパープルタウン。チームを率いるのは、のぶりん石崎。この人は、ホント、徹底的に現場主義ですね。営業部長とかをするより、工場長をした方が輝く人。教育委員会に入るより、学年主任のままでこそ良さが発揮される。そんな、のぶりんのもとにはデカモリシとかが集ってきております。

対する相手は福島。福島ユナイテッドといえば……、田村翔太! スタメンをチェックする。は? おらへんやん! どうした!どうした⁈と調べてみたら、これはビックリ、現所属チームは熊本! なるほど、移籍していたのか。カテゴリー的には同じですけど、去年までJ2にいたクラブですから、多少なりとも給料は上がったのでしょうか? だとすれば、まあ、栄転と言えば栄転です。となると樋口ですかね。なんだかんだ、高校サッカーのスターをついつい追いかけてしまう。

 

■前半

そういえばMYFC、下部組織の在り方がどーのこーのとJリーグから叱られていましたっけ?そんなこともあって、運営体制がテコ入れされたとかあるんですか? 昔から“蹴球都市”的なことを名乗ってはいたような記憶もありますが(脳内変換されてるかも?)、数年ぶりに藤枝を訪ねたら、すっかり駅前がMYFC感満載になっているじゃないですか‼ 行政との関係性が改善したとか、そういうことがあるんでしょうか?

運営体制が強化されたことの、1つの事例として、シャトルバスが走るようになっていた。以前訪ねたときは、コミュニティバスを1時間近く待ちぼうけしなければならなくて往生したものですが、今回は楽々。敢えて苦言を呈するとすれば、途中、パーク&ライドを拾うため保健センターってところに寄るんですけど、そこでの調整時間が異様に長いことですかね。駅からスタジアムまで30分。そのうち12分は、保健センターでの途中停車時間ですからね。特に急ぐ旅でもなかったので、実際的なデメリットは発生しなかったですけど。

 

そんなこんなでキックオフ。藤枝を眺めていると、中盤逆三角形の352でしたかね。アンカーの位置に松岡が入って、谷澤がインサイドハーフ。松岡は山形などでも活躍した石崎チルドレン枠。谷澤は、あの谷澤です、ヤザー。で、藤枝、特に自陣前でのセットプレーではシジマールが指示を飛ばす。シジマールが指示。“シジ”マールだけに……

アウェイ福島については、中盤逆三角形は同じですけど、最終ラインの枚数が違っていて4枚で、システムは4141。注目の樋口はFWでもウイングでもなくインサイドハーフ。谷澤と同じ左のインサイド。アンカーには橋本が入っていて、この選手が福島の本と心臓。松田監督は意欲的に、いわゆる“パスサッカー”を構築していて、低い位置から大胆なサイドチェンジも織り交ぜながら丁寧にビルドアップしていくスタイル。高い位置でひっかけられれば藤枝の勝ちで、プレスをかいくぐれれば福島が勝つ、そういう構図でございました。

 

■後半

で、前半については一進一退ではありながらも、まあ、全体としては福島のポゼッションを藤枝がどうにかしのぐ、といった展開で進みハーフタイムへ。どちらも決定機がありましたが、守備陣の奮闘でスコアカードは動かせませんでした。

押され気味だった藤枝は後半、システムを3421に微調整。これがはまって形勢逆転。後半は藤枝がペースを握ります。いくつか決定的チャンスもあって、その中でも印象深かったのは、福島ディフェンダーのバックパスがプレゼント状態になって、それをかっさらっての谷澤のオシャレループ。ポスト直撃。さすがはヤザー、ヤザーはヤザー。シュートだけはなにがなんでも絶対に決まらない。それでとスローインから一瞬の隙を突いてデカモリシが決勝ゴールを流し込み、その後ものらりくらりと福島の猛攻を交わし続けた藤枝が開幕戦を飾りました。

 

そんなわけで、殊勲のゴールを決めたデカモリシ。序盤からマークする福島CB阪田とロングボールの競り合いで火花を散らしていました。どちらも元トリニータ。意地と意地のぶつかり合いなのですが、そんなことよりデカモリシ、1つ1つの動きのスローリーさに磨きがかかっちゃいないかい?その分、勝負強くなったのだろうけど。

対照的だってのは福島CFの武。この選手は動きが滑らかというか柔軟というか。とりあえず、後ろ姿、カラダのフォルムのバランスがとても良い。いかにもアスリートです!って感じ。スピード、テクニック、ジャンプ力、強さ、こういう要素が万遍なく備わっているイメージ。特に動き出しやら裏抜けやらが目をひいたので、本当はポゼッションスタイルよりカウンターサッカーの方が良さが発揮されやすいのかもしれませんが、馬渡みたくステップアップしていく可能性を秘めてそうですし、今後のブレイクが期待されます。