「杉田亜未に思う。」ってな試合【なでしこvs中国女子】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■中国女子 0 vs 2 なでしこ[東アジアカップ 08月08日]

中2日やら3日やらで試合が進んでいきますので、大会に入ってからはほとんど戦術を浸透させる時間的余裕はなかったと思いますが、どういうわけだか、試合を重ねるごとにコンビネーションと成熟していきましたね、女子は。良かったと思いますよ、チームとしてのボールの動かし方とか。個々の技術的ミスが散見したのは残念でしたけど。男女とも、武漢のスタジアムのピッチに最後まで対応しきれなかったですね。画面越しの印象では、芝が深かったんでしょうか?

 

 

この試合における小気味よいパスワークのリンクマンになっていたのがボランチ(→左SH)の杉田。この選手って、大学時代からその世代においては絶対的な存在だった選手ですよね。ユニバだったか年代別だったかの代表でもキャプテンだったような。そんな選手が伊賀にいるのか。近年は必ずしもリーグ戦で優勝争いをするという感じじゃない位置づけのクラブですよね、くノ一。

 

 

女子の場合、労働環境・雇用条件等々、いろんな要素を総合的に鑑みて所属チームを決めていくんだと思いますが、あるいは「INACに入団したら試合に出られない可能性もある」という判断があったかもしれません。やっぱり大卒の選手は1年目から試合に出ないと、残された選手寿命がさほど長くないですからね。特に一般論として肉体的な衰えが男子より早い傾向にある女子の場合は(一般論で語りきれないスーパーな選手が多いのも女子だったりしますけど、伊達さんみたく)。

 

 

杉田を見ていると、男子の場合も、大卒選手は今以上に「即戦力として開幕即出場の可能性が高いかどうか」ってことを最優先課題にして所属クラブを決めるべきなんじゃなかろうか、とも思います。ルーキーイヤーのシーズン前半で試合に絡めなかったら、夏のウインドーで出場機会のありそうなチームに当然のように移籍していくという流れが、もっともっと必要なのかも、と。せっかくサッカーの場合、プロ野球と違ってピラミッド構造が比較的しっかりと形成されているのだから。

 

 

試合は、後半になって中国がヘロヘロ状態で、見事なまでにパッタリと足が止まった中、なかなかそのゴールをこじ開けられなかったんですが、途中出場の横山がスーパーサブっぷりを見せつけるように決勝ゴールを決めます。さすがなでしこ2部で22ゴール。同じなでしこ2部の田中陽子も喜んでいるに違いない。

 

 

ロスタイムには中国代表がGKを交代。新たに入ったGKの1番がなかなか可愛いなぁと鼻の下を伸ばしながら眺めていたら、なでしこにはなでしこで可愛い担当はいるわけで、本日の主役たる杉田がロングシュートを放り込みました。この選手は90分間、ゲームから消えない。ミスも多いですけど“消えない”というのは、とても立派なことだと思います。