「浦和L所属選手が目立っていました。」ってな試合【ラマンガ(vsノルウェー)】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■なでしこU23 1 vs 0 ノルウェー女子U23[ラマンガ 03月03日]

この試合では、前戦(vsスウェーデン)後半の良い流れをそのまま引き継ぐメンツを先発に並べてきました。まさに、これぞ練習試合。合宿の成果を試すための練習試合ではなく、最善の組み合わせを模索するための合宿半ばの練習試合なのですね、この大会。ともあれ、少なくとも今回のメンバーにおける落としどころが見つかったらしく、スウェーデン戦の序盤みたいに、バタバタすることなく、なんとなく静かな立ち上がりとなりました。中一日の3連戦と言うこともあって、相手も疲れていたのかもしれませんが、日本の狙いとする崩しはできていた。チームとしても機能していた。その分、バランスを崩すというリスクも負わなかったので、なんとなく良いリズムだけど、それ以上でもないまま45分が過ぎていきました。

 

 

翻ってノルウェー女子U23。このチームはThe北欧みたいな感じでしたね。フィジカルを生かした肉弾サッカー。CFのウトランとか、GKのヨエンとか、見るからに肉弾的なフィジカル。ヨエンに至ってはタトゥとかまで入ってる。怖ぇよ。ともあれ、そういうスタイルですから、非常に雑なわけですね。そして、なでしこU23も、どうも、その雑さに付き合ってしまって、どことなく攻撃が淡泊になっていた。もっとじっくり揺さぶっても良かったような。

 

 

そんな停滞を突き破ったのは白木星スウェーデン戦でのゴールと同じようなカタチでしたね。右寄りの位置でフォアチェックからボールを奪い、そのまま独力突破からシュートを決めきりました。得意なカタチなんでしょうか。素晴らしかったです。その後は追いかけるノルウェーが猛攻をしかけてきましたけど、そこまで決定的場面を作られることはなく、危なげのない試合運びでクローズさせました。苦戦続きの大会でしたけど、収穫はあったんじゃないでしょうか。

 

 

 

この大会を通じてワタクシが「これは!」と思った選手は2人おります。1人は白木星スウェーデン戦で途中出場するとすぐさまゴールを奪ったり、この試合での先制ゴールも賞賛に値しますけど、それ以上に凄かったポイントは、相手がどうであれ、あるいはチームのリズムがどうであれ、淡々と自らのクオリティを発揮できる存在感。プレースタイル的にもオールラウンドですし、無表情に見えるところも含めて大儀見優季を彷彿とさせます。ぜひ後継者として育ってほしい。

 

 

もうひとり特筆すべき選手は柴田。ちなみに白木は浦和Lに入団するわけですが、その浦和の屋台骨となっているのが柴田ですね。ときどき生観戦やらテレビやらで浦和Lの試合を見ますけど、柴田って、ホント、水を運べる選手。ボールを受けてリンクマンとして機能しますし、自ら運ぶこともできる。それは、このチームでも同様でしたし、なにより、浦和Lでは今ひとつだったボランチ起用でも存在感を示した。フル代表でもリズムを作る役割を担えるのではないでしょうか。