「新たな組み合わせに期待したい。」ってな試合【アルガルベ(vsポルトガル)】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■なでしこ 3 vs 0 ポルトガル女子代表[アルガルベカップ 03月06日]

この日のなでしこは、初戦からメンバーを総取っ替え。昔、ジーコジャパンの時に最終ラインを総入れ替えするという出来事がありましたが、それとは状況が異なり、いわゆるテストあるいは過密日程対策ってヤツ。出場した選手としては1戦目となるわけですが、チームとしては2戦目。そういうこともあってか、初戦のデンマーク戦に比べるとリズムがありました。しかし、例によって序盤はパスはつなげど得点に結びつかず状態。日本サッカー界のデフォルト。

 

 

とはいえ、こういうときにはヒョンなことから得点が生まれるもの。コーナーキックから川村がボレーっぽいシュートを決めました。これで少しピッチの雰囲気が変化します。一般的パターンのヤツですね、先制されたポルトガルが少し前掛かりになって攻め急ぐようになる。逆にゴールを奪ったなでしこはなぜかやおらリズミカルになる。「爪痕を残さねば!」っていう肩の力が抜けたのか、ワールドカップへの当落線上にいる選手たちも、のびのびとプレーできるようになりました。

 

 

後半に入って我々の目を驚かしてくれたのは横山久美スローインからの流れで宇津木の縦パスを足下に収めると、そこから振り向いてドリブル、そしてドッカンミドルをドライブ気味にポルトガルのゴールネットに突き刺しました。これは凄かった。で、これを機会に、右サイドからの崩しが増えたからか、単にカメラさんが横山に注目するようになったからか、ポルトガル右SBのフィダルゴがやたらと画面に映るようになる。フィダルゴの美人っぷりが日本のサッカーフリークに知れ渡ったことでしょう。ちなみにフィダルゴがポジティブな意味で目立ったとするならば、悪い意味で目立ってしまったのが田中明日菜。不安定でしたねぇ。さりげない縦パスとかは良かったんですけど、ヘンなミスが多かった。

 

 

ともあれ、試合そのものは横山の追加点で趨勢は決しました。菅澤が決めた3点目は、そういう空気感の中でのだめ押し弾だったわけですが、それでも何度オフサイドになっても、縦一本への動きを繰り返し続けた菅澤の献身性は評価すべきでしょう。で、その後はアクシデントめいたピンチこそありましたが、まずは無難にクローズ。大会2試合目だったからか、相手との力関係なのかはわかりませんけど、それなりに内容のある勝利だったのではないでしょうか。

 

 

 

なでしことポルトガル女子代表は初顔合わせだったそうで。そりゃ、全く選手の名前がわからないはずだ(・・・それは他の代表チームでも同じなんですけど)。ポルトガル守備陣、凄いっすよね。コスタとかマルケスとかペレイラって名前がずらりと並んでいる。響きだけで判断するならば、クレバーでありダーティでもある、流麗でありそれでいて泥臭くもある守備を繰り出してきそうな雰囲気。国籍がポルトガルだかメキシコだかウルグアイだかわからなくなりそうですが。

 

 

それらポルトガルの矛に立ち向かった我らがなでしこの2トップは、高瀬と菅澤。大型FWを2人併用してきましたが、この組み合わせ、うまく化学変化を起こせば、そうとう面白そう。というのも菅澤はいかにも大型CFとしてサイズを活かしたプレーが得意。対する高瀬はフィジカルは強いけれども、実はムービング系。男子で例えるならば豊田陽平渡辺千真が2トップを組むようなイメージですから、妄想は止まらない。この試合でのコンビネーションは今一つ二つでしたけど・・・。