中澤ボンバー劇場神戸vs横浜(11月22日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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なんと、今シーズン、マリノスだけ現地観戦してなかった。予定を合わせられるのがここしかなかったので、日帰りで神戸に行ってきたとさ。。。

■前半

それにしても、この日のヴィッセルには強烈な違和感が漂っていた。なんだか知らないですけど、黄緑色のユニフォームを着ているんですよ。全く「お前はガイナーレ鳥取か!」と。「白バラ乳業か!!」と。それだけでも面食らってしまったのに、それに合わせてGKが、ヴィッセルフィールドプレーヤーが普段のホームで使用しているユニフォームを着ていた。もうね、ワケがわからないのですよ。胸の○Rだけでも調子が狂うってのに。

 

 

そんな、戸惑いが止まることを知らなかった序盤戦、妙に両チームともコーナーキックのチャンスを作っていた。最初の5分くらいで4〜5回あったんじゃないでしょうか。厳密に言うと、最初の3分くらいは神戸がチャンスを作って、そこからは横浜が一方的に攻め立てるような展開。あまりにも波状攻撃を繰り返すものだから、まるで横浜が強豪チームのように見えましたよ。「案外、俊輔がいない方が強い?」みたいな疑惑まで湧いてきたりして。

 

 

まあ、俊輔のいるいないの影響はよくわかりませんけどね。ともあれ、中盤におけるセカンドボールは、ほとんどマリノスが拾っていた。それから、マリノスから見た左サイドが、対面する神戸の右サイドを圧倒していました。下平を全く捕まえられなかったですね。斎藤学も勿論よかったですし、藤本や佐藤が入れ替わり立ち替わりリズムよくフォローできていたってのもあるんですけど、とにかく神戸は下平を捕まえられなかった。

 

 

で、先制点も、その形から。左を崩してからのクロスに伊藤翔が反応したもの。ちょうど目の前で攻防が繰り広げられていたので、「高橋峻希ガンバレよ!」とか思っていたのですけど、よくよく観察してみると、問題は高橋峻希ではない。だって、ほとんどの場面で高橋は、1対2とか1対3とかの対応を迫られていたのですから。そう、神戸右サイドがペンペンだったのは、ひとえにペドロ・ジュニオールが守備をサボっていたから。約束事的にそれでOKだったのかもしれませんけど、とにかく高橋峻希が可哀想でした。

 

 

■後半

 

というわけで前半は横浜が圧倒していたんですけど、実はハーフタイムは1ー1で迎えている。神戸が同点に追いついていたのでした。その場面を振り返ると次のような感じ。まず、神戸GKの徳重がゴールキック。その対処で、なんと中澤が空振りとかしてしまう。シメシメとばかりに小川慶次郎が決めてしまいました。で、中澤、その後も、攻め上がった方が良さそうな流れになって、なんとなく状況に戸惑いながら、仕方なく攻め上がったところを、案の定、カウンターをくらって、盟友の栗原に助けてもらうなど、なんだか冴えない前半戦。

 

 

ワールドカップ以降のカシージャスなんかもそうですけど、ベテランになると、こういうほんの少しのミスで、「衰えを隠せない」みたいなことを言われてしまうので、気をつけないといけないですよね。幸いにして、後半キックオフすぐの兵藤のゴールによって帳消しにしてもらいましたけど。兵藤と中澤を盟友と称してしまうと、どことなく世代的に違和感を感じますが、でも兵藤も最早マリノスバンディエラ候補。盟友で良いでしょう。再び、中澤は盟友に救われた、と。

 

そもそも、後半に入っても、ペースを握っていたのはマリノスだったんですけどね。やっぱり神戸の右サイドが厳しかったのですよ。それはワタクシみたいな素人目からしても明白。というかペドロ・ジュニオールが悪すぎた。守備の難を攻撃で相殺できれば良いのですけど、攻撃においてもブレーキになってましたからね。安達監督も、そこは手を打ってくる。まず、ペドロに代えて枝村を投入する。改善しない。仕方ないので石津を投入。これはうまくいった。

 

 

石津が左サイドに投入され、小川が右に、で枝村がボランチに(アウトになったのは橋本)。これで態勢を整えた神戸はさらに田代を入れてパワープレー。あるいはシンプルサイドアタックスペシャル。ただ、横浜守備陣の牙城を崩せないのです。立役者は件の中澤ですよ。結局、ミスが目立ったとしても、その何倍も防いでいる。一度、マルキーニョスとの駆け引きで後手に回りましたが、それ以外は全て処理してました。跳ね返すではなく、処理する。中澤の真骨頂が出ていた逃げ切り劇でした。

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

佐藤優平

□推薦理由

良かったですね〜。「良い、良い」とは噂には聞いていましたけど、まさかこんなに良いとは! この選手の魅力は、なんといっても、その流動性。おそらくスターティングポジションは右SHだったんですけど、ホント、いろんな局面に顔を出していた。そして、味方のパスの受け手として、とても思いやりのあるキャッチを繰り返していた。CFの伊藤翔があまりクサビの受け手として機能していなかった、その分を彼一人で相殺していました。

 

 

要するに運動量があるんですよ。そして、空いているスペースを察知するポジション感覚に秀でている。潤滑油としては、これ以上ない人材なのではないでしょうか。彼の本職が2列目なのかボランチなのかは、実は重要ではなくて、要はチームが、どの高さに起点を作りたいかで彼の使い勝手が変わってくる。そして、そういう状況判断と運動量・逞しさに優れた選手というのは、またにアギーレ流インサイドハーフにうってつけなのではないか、なんて思ったりします。