■なでしこ 1 vs 0 デンマーク女子代表[アルガルベ 3月7日]
序盤は互いにジャブを打ち合うって様子の展開。もっとも、それは「前半は00でいいや」という雰囲気ではなく、両チームともに、相手の最終ラインを突破出来ずに攻め倦ねていたという感じ。なかなか固い前半となりました。
均衡を破ったのは岩渕。前半も30分過ぎから、徐々にグランダーの縦パスがデンマーク最終ラインを揺さぶれるようになりつつあったのですが、ドリブル突破から豪快に突き刺した岩渕のシュートも、そのようなショートカウンター的地上戦で攻略しかけていた流れにのったプレーといえるでしょう。
後半に入ると、俄然、デンマークが息を吹き返しましたが、そこはテストマッチ的大会。せっかくの良い流れを目まぐるしい選手交代の中で、勝手にデンマークが手放してくれました。また、二枚替えで投入された大儀見・大野が貫禄のプレーで流れを引き戻してくれたって要素もあるのかもしれません。ともあれ、そのまま10で、なでしこが勝利を収めてくれました。
さて、この試合の中継を見ていて感心したのは、実況の土井さん。通称、土井ちゃん。ところどころにツッコミどころのあるアナウンサーではあるのですけど、やはり豊富な経験を有する中堅どころの局アナには安定感があります。
といいますのも、この試合、デンマークは442でスタートしたと思われます。しかし、解説の加藤さんは、事前の知識に引っ張られてしまったのか、「4231なんで、日本は中盤で数的不利が・・・」みたいなことを言い出す。
そうしたところ土井ちゃん、「前線の4人は流動的にローテーションしてますね!」みたいに、「442にも4231にも見えますよね」的なフォローを暫く後にさりげなく付け加えました。こういう実況を聞いて「正確な情報を伝えろ!」と憤慨するか、「さすがは局アナ、サラリーマンの本分をわきまえていらっしゃる!」と共感するかで、その人が学生さんか社会人かが判断できそうな気がします。
もっとも、デンマークも、テーゲルセンを下げてナディムを入れるという交代に伴い、後半は4231になりましたね。ナディムはその後の選手交代で左SHに開きましたけど、彼女がトップ下にいる数分間は、日本にとって非常に危険な時間帯となっていました。
ちなみに下がったテーゲルセンは18歳らしい。18歳といっても、日本の高校生女子とは系統が全く違う。「可愛い女子」というより、「イイ女」なのですよ。それにしても北欧の女の人って、ほぼほぼ無条件に美人じゃないですか? それはサッカー選手でも同じらしい。
挙げ句の果てには、投入されたナディムまで美人ときたものだ。ナディムさん、中央アジアの某国から、原理主義勢力の圧政を逃れて亡命してきたらしい。つまり、北欧の遺伝子は持っていないわけですよ(ハーフとかクォーターとか、ルーツはあるのかもしれませんが)。北欧で生まれなくとも、北欧に住めば、自動的に美人になるシステムでも構築されているのでしょうか???