■肥満系ブラジル人[ちばぎんカップ(2月17日)]
この試合、プレシーズンマッチということもあって、新戦力、特に新外国人選手のお披露目的な期待もありました。レイソルは、それに応えるようにクレオとキムチャンスを起用してきましたし、ジェフもジャイール、キム、ナムの3選手を先発させました。
その中で、唯一ベンチにすら入っていなかった新加入外国籍選手が千葉のケンペス。そもそも加入が遅かったですし、コンディションが上がらなかったのでしょう。ただ、ケンペスについては一抹の不安がなくもなく。といいますのも、ガタイの良い1stトップ系のブラジル人選手って、オフシーズンに必ずぶくぶくふくよかになって戻ってきません? 最近だとダヴィの印象が鮮烈ですし、世界的にいれば、ロナウドという第一人者もいました。
ロナウドの場合、結局、選手晩年まで絞れないままで、にもかかわらず、スピードは特に衰えず、それなりに結果を残したわけですが、基本的には、絞れるまでの期間は、‘コンディション不良’として戦力外状態になります。
一方、ロナウジーニョやレアンドロ・ドミンゲスみたいなテクニシャン系のMFって、あまり太らないですよね。それなりのコンディションでシーズンに突入する。この差はなんなんだろうか? 体質の問題なのか、性格の問題なのか。なんにせよ、「果たしてケンペスは大丈夫か?」と心配でならなかったシーズントップでした。
■人相いろいろ[ヴェルディvs岡山(3月17日)]
選手紹介のときに、ビックリしたんですけど、刀根って、あんなに人相悪かったんですね。今年は選手名鑑的なものを買わなかったので、特にチェックをしていなかったってのもあるんですけど、まあ、人相が悪い。エキセントリックな髪型、そして眉を細めに整えた髭面。怖いです。我々の時代には‘ヤンキー’と呼んでいた類型ですね。一つ上の世代の方なら‘不良’。一つ下の諸君なら‘チーマー’。もっと下なら‘B系’とか、そういった表現になるんですかね。とにかくおっかない。
そんな刀根とは対照的なのが高原・西という元ジュビロコンビ。坊主頭だからって要素が強いのですが、さしずめ‘求道僧’って雰囲気がないですか、この2人って。精悍な顔つきで、基本的には柔和ながら、勝ち気なところが表情の端々で見え隠れしている。何だか、勇猛果敢な武士が、ある日、自らの生業とするところの殺生の罪業を思い知ってしまい、その滅罪のために仏門に入った、みたいな。鎌倉新仏教の教祖を思い起こさせる風体に感じます。
武士といえば岡山の荒田も、そういった方向性の雰囲気を持っていますよね。ただただワイルドですからね。一瞬、久保竜彦っぽいのかなともおもいましたが、もっと雰囲気の似ている人物を発見しました。ワイルドで武士っぽいということは、すなわち‘荒武者’なワケです。そうです、新日本プロレスの後藤洋央紀とキャラが丸かぶりなのです。きっと、「今こそ!!」って場面では昇天・改とか、裏昇天とかのオリジナルホールドを繰り出してくるに違いありません。
ベレーザと浦和Lの試合。となれば自ずと、ベレーザなら岩清水や阪口あるいは有吉に、浦和Lなら柴田華絵とか大滝とかに注目が集まります。なんといっても‘なでしこ’ブランドは偉大ですから、フル代表か年代別かを問わず、地上波デビューを済ませている選手たちのネームヴァリューは少し違います。その中でもワタクシが特に注目したのは田中美南。ヤングな人々の中でも、所属クラブに戻ってからの成長曲線は特筆すべきものがあるような印象を持ってます。
しかし、その田中美南、この試合では先発せず。後半の頭からの投入となりました。なぜ、田中美南はスタメンから外れたのか。一般的に考えられる可能性としては
トレーニングのパフォーマンスで純粋に争いに敗れた。
戦術上の理由で敢えて温存された。
なんらかのコンディション不良。
ってところだと思われます。
ただ、この日の田中美南スタメン外れには、もっと大きな理由があったのではないかと推測します。その理由とは、すなわち、この試合が西が丘で行われたから、というものです。いや、ですね、ワタクシ的マイホームスタジアム西が丘は、東京都北区に所在するのですよ。ほぼほぼ板橋区に見えるのですが、実は北区。そして、方や、「南が美しい」と書いて田中美南。もうね、北区民に喧嘩を売ってるとしか思えない。「南が美しい」なんて聞いたら、近所から三々五々、散歩がてら観戦にきた北区民がウッカリ暴動が起きかねないわけですよ。そのあたりの政治情勢に配慮して、先発出場を自粛したのではないかと邪推してしまうのです。