やはりスペインの時代は転換期を迎えているのかもしれない【スペインvsイタリア】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■スペイン 0 vs 0 イタリア[コンフェデ準決 06月29日]

スコアレスドローでしたねぇ。わりと有名な話だとは思いますが。ヨーロッパのチームはヨーロッパ以外ではなかなかな実力を発揮できず、ワールドカップでも内弁慶ぶりが顕著。イタリアもスペインもヘロヘロでしたね。もともと〈周囲に順応する〉より〈周囲を強制的に順応させる〉ことを得意とする民族ですし。

ともあれ、試合展開としては、‘バルサvsインテル’みたいな構図でしたね。しっかり守備を固めつつ、ロングボール中心に相手を揺さぶろうとするイタリアに対し、ショートパスを駆使しつつ中央突破にこだわるスペイン。非常に対照的でした。

それにしても、CLの準々決勝やセミファイナルや決勝戦でも露呈したように、バルサ=スペインサッカーは転換期を迎えているのかもしれません。数年前ほど、〈どうやったところで結局ショートパスサッカー地獄に追い込まれる〉という恐怖心を相手チームに植え付けられていないような印象を受けます。

イメージ的に、メッシのワンマンチーム化が進行する前のバルセロナって、〈ひたすらジャブを打ち続け、しつこいくらいにジャブを撃っているうちに、相手が「そんなバカな、いつまでジャブだけ撃ってんの!?」とパニックになって、気がつけばガードを下ろしてしまっていた〉って感じだったのですが、最近は相手チームも「どうせジャブり続けるんでしょ。わかってますよ。じゃぁこちらも我慢比べに負けずないようにガードを上続けます」って対応するようになれているように思うのですね。

言うならば、最初の頃は、ももクロのアイドル離れしたど根性パフォーマンスに面食らってド肝を抜かれても、彼女たちがそういう存在であることが周知されるようになると、ちょいと朝のニュースで見ただけでは釘付けにはならなくなったように(ワタクシの個人的経験談ですので、あしからず)。

一方のイタリアですが、正確なロングパスを武器に、少ないタッチ数でラストパスまで持って行く‘カルチョの文化’は流石でしたね。ピッチを広く使うロングフィード、そして、無駄にこねくり回さずクロスを入れて攻撃を完結させる。ホント、芸術品。

ただ、惜しむらくは延長戦に突入してしまったこと。プレー未経験のワタクシに実際のところは実感しかねますが、ロングボールとショートパス、どちらが肉体疲労により顕著に精度が落ちるかと言えば、たぶん前者なんじゃないかと思うのですね。そういう意味では、終盤から延長にかけてスペインの一方的な展開になったことは理解しやすい現象だと思うのですね。いずれにせよ、ピルロのコンディションが上がらないなかでも、強豪国の意地を見せた点は評価されて然るべきでしょう。