日本の戦いぶりへの適切な評価に思いを馳せる【イタリアvs日本】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■イタリア 4 vs 3 日本[コンフェデ 06月20日]

確かに日本が圧倒しているような感じでしたからね。必然っちゃ必然なのかもしれませんが、おそらく日本人以外の目からすれば‘棚からぼた餅’、英語で言えば‘It is a rice cake covered with bean jam from a shelf’ないし‘This is what they call a lucky break.’なのでしょう、本田がPKで決めた先制点。

一方で、香川のシュートは凄かったですねぇ。コーナーキック崩れをイタリアがクリアしようとしたら小さくなって、今野がポヨンってロビング。香川が上手くカラダを入れ替えて、キレッキレなカラダの捻りからボレーシュートを叩き込みました。

当然、そのままイタリアが尻尾を巻いて逃げ出すわけもなく、ピルロコーナーキックデロッシがヘディングで合わせて一点差に追い上げます。セットプレーの守備に難があると言われたり言われなかったりする日本代表。‘イタリアの憲剛’ことピルロは、そこを見逃しません。涼しい顔で正確なアシストを‘ハイジのお爺さん’ことデロッシへとお届けしましたね。

後半に入ると、すっかり気を取り直したアズーリ。前半2点目のときの今野みたいなポヨンってのをピルロが入れると、抜け出したジャッケリーニが吉田との‘22番対決’を制し、折り返す。最後はフリーのバロテッリが押し込みました、、、と思いきや必死に戻ってきた内田がオウンゴールを突き刺しました。

で、完全に浮き足立った日本にイタリアは容赦なく畳み掛けます。というか、「よりによってこんなタイミングで‘帳尻合わせ’をしなくても良いじゃないか、審判さん!」みたいな感じで長谷部がハンドを取られてPK献上。こんどこそ正真正銘バロテッリが得点王へのステップを一歩進めました。

で、このあたりで漸く試合が落ち着くというか、通常の「あぁ、サッカーの試合だな」ってなテンションになって、見てる側としても、純粋にサッカーという球技を楽しめるモードとなります。「日本が善戦した理由は、イタリア2列目2人に自由を謳歌するスペースを与えなかったことが大きいのかな」なんてことを考えつつ、濃いぃぃ応酬を堪能しておりました。

そして、日本が意地を見せたのが後半23分。ピルロが‘イタリアの憲剛’とするならば、その憲剛を差し置いてレギュラーを張っている遠藤様をアズーリごときが止められるわけはなく、セットプレーから岡崎の同点ゴールを演出します。最後はデロッシマルキージオジョビンコという流れるような速攻を、終了間際に繰り出せるイタリアの底力に屈しましたが、先制して逆転されて、それでも一度は同点に追いついた戦いぶりは、十分に評価されて然るべきではないでしょうか。