■なでしこ 1 vs 1 ニュージーランド[キリン 06月20日]
見事すぎる先制点。バックパスを受けた最終ラインの熊谷だか岩清水だかが大きな展開で有吉に配球すると、有吉はシンプルにクロス。ニュージーランドの最終ラインとキーパーの間の絶妙なところにボールが届き、大儀見が飛び込んで突き刺しました。
ここまで良かった。題は、このあと。前半終了間際に、宮間の途中で足を引っ込めたタックルがイエローと判断され、イエロー2枚で退場になってしまいましたねぇ。フレンドリーマッチでの退場というのは非常に珍しいのですが、前半終了時点で日本代表にだけイエローが3枚出でてましたし、・・・ある意味で主審の判断基準は非常に明確。
まぁ、どこぞの掲示板やコメント欄みたくナショナリズム的行為に対し、ナショナリズム的言説で論難しても「バ○に○カって言う方がウマシカなんです、この○○ちんが!!」ってな話ですから、直截的な表現は避けますけれど、その、、、なんだ、、、「ブレないね」というか、「らしいね」というか。そういうセットの審判団を用意した協会に非があるのでしょう。
いずれにせよ、せっかく遠いところから遠征してきてくれたニュージーランドには失礼なことをしました。10vs11じゃロクなテストになりません。尤も、なでしこ的には、本番で1人少なくなったときのための良いシミュレーションになったといえば、なったのかもしれませんけど。
そんなわけで、数的な有利不利がある中で45分以上を戦ったわけですが、それを差し引いてもニュージーランドは良いチームでした。ピッチを広く使ってサイドアタックを仕掛けたと思えば、クサビを受けたところから縦のスペースを有効に使ったり。
前半に関して言えば、ある程度なでしこに持たせた上で、カウンター気味に一気にスピードアップした速攻を仕掛けるシーンも目立ちまして、そのあたりのメリハリというか、大袈裟に表現を用いるならば‘時間を司る’という部分で「サッカーを知っているな」と思わせてくれました。尤も、冷静に考えれば、ニュージーランドが時間を司るというのは当たり前の話なのかもしれません。だって、ニュージーランドのエース(10番)の名前は‘グレゴリウス’なんですもん。文字通り、全世界の時間を支配しているわけですよ。
そんなわけで、ただのグッドチームを相手に、数的に不利になり、最終的に時間まで司られたら、さすがの我らがなでしこも厳しい。半ばハーフコートゲームになりながら、どうにか堪え忍んでいましたが、後半38分、右サイドを完璧に攻略されて、同点に追いつかれてしまいました。