というか、たかだか「最初の一歩」を一瞥しただけで、343がダメとか上手くいかないとか、あーだこーだ言うの、やめませんか?
ということで、テレビ観戦記です。
浦和vs新潟
今シーズン、Jリーグをテレビで観戦したのは2試合目。その2試合ともに浦和戦で、そして両方がTBS。我々世代的にはTBSと言えばマリノス贔屓と相場は決まっていたのですが、知らないうちに浦和派に鞍替えしたのですかね?
それにしても、何故ごく近年になってから、転向したのでしょうか。どうせなら5年くらい前に乗り換えておけば、もう少し視聴率とかも期待できたであろうに…
きっと、いわゆる「オトナの事情」ってヤツが複雑に絡んでいるんでしょう。
そんなことはさておき、まずは新潟から。やっぱり、どことなく鹿島っぽいところがありますよね、黒崎監督だけに。
厳密に見れば「全然違う」って話なのかもしれませんが、実にクセがない。具体的には、攻撃をするとき、まず、主に(ボランチの楔パスというより)サイドから、ボールをバイタルエリアか、その少し手前にいる真ん中の選手に入れて、それを一旦アウトに振って、クロスなりの折り返しやら、ドリブル侵入なりを試みる。
お手本通りのアウトインアウト。これならば、鈴鹿のヘアピンも克服できるに違いありません。伝説がバリバリと生まれそうってもんです。
要するに新潟の場合、一応なりとも、攻撃のパターンというか型というか方程式が存在している。
もちろん、個々のパフォーマンスであったり、成熟度であったりというファクターがあって、必ずしも良い形を量産していたわけではありませんが、ある程度の共通認識が浸透していることで、新潟の選手はボールを貰う前から次のプレーのイメージが出来てるいるように感じました。だから、時折、非常にスムーズな繋ぎが散発する。
一方、浦和の場合、特に柏木選手と宇賀神選手に象徴的だったのですが、どうもボールを貰ってから、一生懸命に次のプレーの選択肢を考えているような雰囲気がありました。
「次にどのようなプレーをすべきか」を全てボールを預けられた選手個人が考えなければならないように見えて、それゆえ、プレーの1つ1つ、繋ぎの1つ1つが大変ぎこちない。
思うに、浦和には「こういうシチュエーションでは、ああいう選択肢と、そういう選択肢とがあって、そのうち原則的な優先順位はこっち」みたいな共通認識が不足しているのではないか。言い方を代えれば、「画」が共有されていないように思われるってことです。
現在の浦和には「無駄走りが少ない」とか「パスコースを作る動きが少ない」、なんて言われますが、その辺のことも、原因の大元は、「画」が共有されていないってところに帰結するのではないか、なんて感じた一戦でした。
ゴールシーンについて、順を追って雑感を。
まず1stゴールはペドロでしたね。得点後、肩を組みながらペドロに駆け寄るシャビとイニエスタの姿が印象的でした。
この2人のゴールデンコンビっぷりは、立花兄弟を超えて、翼君と岬君の域に達しようと思います。
まさに阿吽の呼吸。阿吽というのは、仁王とか狛犬とかの右と左を、それぞれ「阿」「吽」と呼ぶところに由来しているらしいですが、シャビとイニエスタの場合、どちらといえば、仁王というより狛犬ですかね、風体的に。
次いで、2ゴール目。ルーニーの見事な同点弾ですね。
ルーニーとイニエスタも、なんとなく似ていませんか?眉毛より上とか…いや、なんでもありません。
ええっと、2人とも童顔ですよね、いわゆるベビーフェイスってヤツです。しかし、それでいて、男臭さもある。髭とかも濃さそう。要するに、一般男性に比べて、女性ホルモンが少ないというか、男性ホルモンが多いというか、そういうことでしょう。だから必然的に毛髪も…(自粛)。
後半に入って、メッシが「1人ギャラクティコ」なスーパーゴールでバルサが勝ち越します。
やっぱり、この選手はバイタルからゴールに目掛けてドリブル突破しながらのプレーでこそ、最大級の輝きを放ちますね。
メッシがCFというかゼロトップのトップ下にあるのは、そこに他の選手が不用意に入っていってしまい、メッシがドリブルするスペースを消してしまうって状況を避けるため、敢えて真空状態を作っているということなんでしょうか?
いずれにせよ、メッシは、ほとんどマラドーナの域ですね。如何せん、彼の場合、品行方正なんで、ピッチ外での存在感がマラドーナに比べて足りないですが…。
で、トドメの一撃がビジャ。
これにより、両チームの実力差がまざまざと露呈しました。どうやら、どうやってもマンUはバルサに勝てなさそうだ、と。
この光景を見て、ウォーズマンvsバッファローマンの一戦を思い浮かべたのはワタクシだけでしょうか。
あのウォーズマンが、正義超人最高の100万パワーを誇り、ラーメンマンを再起不能に追い込んだ(実際は再起したけど)、あの強いウォーズマンが、いつもの23倍飛んだり回ったりすれは1200万パワーになるなどという、常人には全く理解できない論理を駆使してぶつかっていっても、バッファローマンのツノ1本を折ることしかできなかった。
これってウォーズマンをマンUに、バッファローマンをバルサに置き換えられませんか?
そう考えると、バルサ(バッファローマン)に全く太刀打ちできなかったマンU(ウォーズマン)を相手に、ペンペンにされてしまったシャルケはさしずめ、アメリカ代表超人ペンタゴンといったところでしょうか。