若さゆえの脆さ〜FC東京U23vs富山(3月12日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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花粉症の季節ですね。ゴールデンウイークみたいなお日柄でしたので、今シーズンでもトップクラスに飛散していたのではなかろうか。

■前半

浮気新監督となった富山と、毎年のようにチームを作り替えることになるであろうFC東京U23。果たして、どのようなシステムかと眺めていたら、どちらもよく似ていて、442というか、4231というか、みたいな感じでしたね。それぞれの、久保健英と衛藤をセカンドトップとみるかトップ下とみるか。どちらも判断が難しかった。で、やっているサッカーにもなんとなしの共通点があって、それは、どちらもボールを奪ってからが縦に速いというところ。

 

 

ただ、同じように縦に速いようであっても、結局はだいぶ違ったりもする。富山の場合、ボールを貰ったら、とにかく縦ポンなんですよね。相手最終ラインの背後に蹴って、アクシデント的に決定機が生まれるのを待つ的な。前半ですから、ノーリスクでいこうということだっかもしれませんし、何よりも北井のスピードに期待したのでしょう!北井だけに・・・。うん? 「ダジャレかよ!」だって? 聞こえない、聞こえな〜い!

 

 

ともあれ、前半の出来だけ見ていると、まだまだ攻撃の形については完成度が低そうな富山。逆に、FC東京U23は、それなりのコンビネーションが感じられました。U23チームですから、当然ながら、常に急造感を否めないはずなのに、どういうわけだか、それなりに機能している。ユース所属の2種登録選手が半分近く出ていたので、そのユースっ子たちのコンビネーションが軸になっていたのかも。とにかく、カターレと違って、ドリブル&パスで縦に突っ込んでいくイメージでございました。

 

 

で、最後の仕上げを託されたのがネーサン・バーンズ。我々世代としてはに「ネーサン」ときたら「事件です!」と繋げたくなるわけですが、この日、起きたのは、事件ではなく大事件だった模様。だって、前半終了間際に、ワンチャン生かして富山の代健司が先制ゴールを決めたんですよ。そう、代健司、「だいけんじ」、だいたい「だいじけん」じゃないですか? 「じ」の位置が変わっているだけで。・・・カターレのリードでハーフタイム。

 

 

 

■後半

前半はリードこそすれ、富山の出来は良くなかった。しかも、たぶんそれはチームとしての成熟度の問題と思われたのですが、後半になると、趣が変わります。なぜだかハイプレスがハマるようになったのです。実は前半のうちからハイプレスを仕掛けていたのかもしれませんが、あまり印象がなかった。それが、妙に目立つようになったのですね。そうやってせっかく奪ったボールを自らのミスで失い続けたのは、まあ、ご愛嬌ですけれども。

 

 

要するに後半は富山のペースだったということなのですが、それは、単に富山が良くなったというよりも、むしろFC東京U23がバテてしまったからというような気がしないでもない。なんか、全体的にユルユルというかグダグダになっちゃいましたね。そうやって、FC東京U23が自滅していくのを尻目に、富山は大人の意地を見せつけます。衛藤のゴールで突き放す。FC東京U23のセカンドトップが久保少年だったら、富山のセカンドトップは百戦錬磨の衛藤。ハードワーカーの面目躍如といったところでしょうか。

 

 

追いつめられたFC東京U23は原大智を投入。彼をトップに置き、久保少年はトップ下、バーンズが右のウイングに入る4231へとシフトチェンジします。しかし、ここで再び、「姉さん、事件です!」。ただし、この事件は姉さんに相談できません。だって、肝心な姉さんが行方不明なんですもん。右サイドに移ってからのネーサン・バーンズは完全に失踪していました。ものの見事に行方不明。

 

 

それでも、さすがに外国籍選手を下げるわけにはいかないから、そこ以外をいじるしかない。ってなわけで小川諒也が左ウイングに一列あがります。確か、高校時代の小川は、こういう使われ方だったような。そうやって、どうにか打開を図りますが、この試合のメンツだと立て直すのは難しかったらしい。去年の序盤戦とかなら、高橋秀人とか、吉本とかのオーバーエイジがどうにかしてくれたのでしょうが、この試合にそういうタイプはおりませんでした。FC東京U23がズルズルズルと深みにはまってしまった、そういう試合だったと思います。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

・久保健英

□推薦理由

まあ、もの凄く注目されていますよ。元バルサ。メイビー将来のバルサ?? 先発フル出場したプレーを見ていて感じたのは、ワンタッチプレーの柔軟さですかね。ワンタッチのトラップやらパスをピタッと決めていく。前半には相手ゴール前で浮き球をダイレクトボレーしたシーンとかもありましたね。枠を外したものの、しっかりミートしたシュート。それから、狭い空間をスルスルと抜けていく小刻みなドリブルも素晴らしい。

 

 

昔、阿部勇樹が“和製ベッカム”と言われて「ポジションがそもそも違う!」ってツッコまずにはいられなかったことがありましたが、この選手はプレースタイル的にも、まあ、“和製メッシ”で宜しからまし。でも、頼むから悪いところまでは似ないでね。現状でもオフザボールでは、ほぼ役に立ってない。メッシくらいゴール前での貢献が突き抜けるならばともかく、そうでないのに、「年々、徒歩ばかりになってるよね」ってところだけメッシにならないことを祈ります。