浦和vsC大阪の周辺をセレッソ目線でウロウロと…

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

普段はホーム目線を先にアップしておりますが、趣向を変えて今回はアウェイ目線から。

というか、浦和美園行きって、こんなに少なかったかな?

節電の影響?

もともと土日ダイヤは、こんなもん?

普段、南北線に乗るときは鳩ヶ谷行きか浦和美園行きかなんて気にしていなかったので実感したことなかったんですが、巡り合わせが悪いと20分とかホームで待つんですね。地元のローカル電車を思い出してしまった…

さて、セレッソ。先週観戦したカターレと同様に、ここも独特なフォーメーションですね。かつて香川・乾の2シャドーでJ2を席巻したセレッソですが、J1昇格後は家長を加えた3シャドーという特異なシステムを構築し、以降、人を入れ替えながらも同じシステムで、我々を楽しませてくれています。

というか、「シャドー」って言い方、止めません?

確かにワントップの下にシャドーストライカーの役割も与えられた選手が3人並んでいますので3シャドーなわけですが、この試合で並び立った乾・清武・倉田の3人、めちゃくちゃボールに絡んで目立ちまくっていましたよ。どこが「シャドー(=影)」なんだ、と。

「シャドー」というからには、目立つワントップの影に潜みつつ、相手が油断した隙に、人知れず現れて仕事をしていかなければならないのではないのか?

それが今や、「セレッソは3シャドーが手強いので、しっかりマークしていきたいと思います」なんて相手チームの選手に言われてしまったりしている。これが、清く正しい「シャドー」と言えるのか?

セレッソ自慢の3シャドーを見て、ピンク色の忍者装束を身に付けたクノイチを連想してしまうのはワタクシだけでしょうか?バレバレやん、みたいな。

……全くどうでもよい話ですね。

セレッソの3シャドーの前には1トップのピンパォンが構えているわけですが、この選手はフットサル出身ということで、当然、足下でボールを貰いたがります。そして、この選手に一旦ボールが入らないことには、なかなか3シャドーにスイッチは入らない。

だから、セレッソが攻撃を組み立てようとすれば、楔のパスをピンパォンとかに入れることが必須となるわけですが、前半中頃までは、あまり効果的な楔のパスが見られませんでした。結果として、この時間帯は3シャドーが消えていることも少なくなく、違う意味で「シャドー」であったと言えそうですけれども…。

ただ、前半中頃からハーフタイムまでは浦和を圧倒していましたね。

セレッソ3シャドーの特徴は、「左肩上がり」ということでしょうか。右サイドにいることの多い倉田選手は、確かガンバ時代、セントラルMFっぽい選手でしたよね。だから、シャドーと言っても、「引いて、もらって、前に送る」ってプレーも少なくない。3人の中では低いポジションを取っている時間が最も多い。

他方、左サイドの乾選手は、相手DFを切り裂きPAに切り込んでいくプレーを得意とするアタッカー。倉田選手よりは高い位置でプレーする傾向が強いですよね。

そして、3人目が清武選手。この選手はフリーランニングに特長があるのでしょうか?

チームの潤滑油として役割を精力的に果たしていました。

で、そんな清武選手は、乾・倉田両選手との〈3シャドー〉というトリオとともに、ピンパォンキム・ボギョン両選手とともに〈オレンジ3兄弟〉というトリオも結成しています。同じ色のスパイクを履くという固い絆で結ばれた3人のトリオ愛は素晴らしく、セレッソが同点に追いついたゴールは、清武選手とピンパォン選手が、翼君・岬君ばりにパス交換するなかであげたものでした。

さて、ご多分に漏れずワタクシも、やっぱり代表経験者についつい注目してしまいます。セレッソで言えば乾選手。

乾選手、スランプですかね?

もちろん野洲高校出身者らしく突然ヒールパスを繰り出したり、随所で持ち前の技術を発揮してはいたのですが、どうも全体的に必要以上に難しいプレーをしようとして、結果として相手にボールをプレゼントしてまうってシーンが目立ったように思うんですね。

シンプルにプレーをすれば良い場面に限って、「乾っぽいねぇ」みたいな高等テクニックを披露してしまう、みたいな。そこで、そのスーパープレー必要ですか?的な。

これってスランプの選手に特有な現象だと思うんですよ。

アスリートって基本的に「考える」と「感じる」を組み合わせながらプレーしていると思うのですが、「考える」って部分に比べて「感じる」って部分は、かなりバイオリズムに左右されると思われます。

「調子が良い時」ってのは、「感じる」の部分が上手く回転しているときで、逆に「調子が悪い時」ってのは、「感じる」の部分にスムーズさを欠くとき。

そうすると、調子が悪い時には、相対的に「考える」の部分比重が高まります。だから、調子の悪い選手は往々にして、「考えすぎる」ってことになる。シンプルにプレーしようにも、どうシンプルにプレーすれば良いか感じられないゆえに、考えざるをえない。だから難しいプレーを選択してしまう。

乾選手は、現在、そういう状態なのかなぁ、と。

乾選手、この試合で2回も決定的なゴールチャンスをミスでフイにしています。調子の良い選手なら、こういうとき、感覚が研ぎ澄まされて無心になれるからシンプルなシュートを効果的に撃てる。しかし調子の悪い選手は頭で考えてプレーしているので、ついつい必要以上に「チャンスである」という事実を意識してしまい、力み過ぎてミスってしまうのではないでしょうか?

というわけで、この試合に限ればセレッソ3シャドーは清武>倉田>乾だったと感じたってお話でした。