川崎vs磐田の周辺をフロンターレ目線でウロウロと…

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湘南新宿ライン武蔵小杉駅は、もはや「武蔵小杉」と名乗っちゃいけないんじゃないかと思う今日この頃、皆様におきましては、いかがお過ごしでしょうか。

というわけで、GW2試合目の観戦は川崎フロンターレvsジュビロ磐田の試合となりました。武蔵小杉駅から等々力競技場まで徒歩19分、これは、あくまで北口からの換算なので注意が必要です。

さて、川崎といえば、家族連れのサポーターが多いところに特徴があります。しかも「子どものお守りに保護者がついてくる」というより、「パパとママが子どもを連れてくる」って雰囲気が伝わってきて、とてもハートウォーミング。地方圏なら、いざ知らず、首都圏にありながら、こういう雰囲気を醸し出すスタジアムは極めて稀で、実際に味スタとか埼スタとか日産とかと行き比べてみれば、その差は一目瞭然に体感できるかと思われます。

そんな、Jリーグ各クラブの中でも独特な存在感を示す等々力競技場のスタジアム風景ですが、皆さんご承知の通り、当初より、こんな素晴らしい光景が広がっていたわけではありませんよね。

ワタクシが初めて等々力競技場を訪れたのは、川崎がぶっちぎりでJ1昇格を果たした年。つまり

川崎がJ2生活を送っているシーズンでした。

相手はサガン鳥栖。当時、経営難に苦しむサガンは、特別指定選手ながら、福岡大学の田代君が絶対的存在として孤軍奮闘していたのですが、その鳥栖を相手に、ジュニーニョとかマルクス?マルコス?とかの外国籍選手が血も涙もない猛攻を繰り広げ、最終的に50とかでペンペンにした試合でした。

相手が九州のクラブでアウェイサポが少なかったり、そもそもJ2だったりで、その時の入場者数は5000人たらずだったと記憶してます。スタジアム全体がガラーンとしてました。

次に等々力に赴いたのは、その年の大晦日。そうです、高校サッカーを見に行ったのですね。幣ブログの名前の由来となっている学校の試合だったはずです。まぁ、高校サッカーの1回戦だか2回戦だかですからね、そんなに沢山の観客が集まるわけもなく、それでいて、バックスタンドの1階は各校応援団用に宛てられ、2階は閉鎖ときたものだから、ガラガラなのに見づらい席からしか見れないみたいになっていたのを思い出します。

ともあれ、ワタクシの等々力に対するファーストインパクトは、「混雑とは無縁なスタジアム」でした。

それが、Jリーグファンには、すっかり有名になった各種のファンサービス、スタジアムイベントなど、知恵と体力を使った工夫をこれでもかと積み重ね、かつ成績的にも充実した関塚体制が継続したことも相まって、毎年毎年、着実にサポーターを増やしてきました。

ワタクシの場合、等々力に赴くのは年に12回なんですが、訪れる度に1000人ずつ入場者数が増えている、そんな印象があります。まさに雪だるま式。一般に雪だるま式というのはネガティブな現象に対して用いられることが多いですが、もちろんこれはポジティブなことです。

ただ、この試合に限れば、ワタクシ、開始ギリギリに駆け込んだこともあり、ゴール裏の1階席にしか座れませんでした。客が増えれば、こういうことになるのです。別に等々力の悪口を言いたいわけではないですよ。試合内容を余り把握できなかったことの言い訳をしたくて、延々と川崎の武勇伝を述べてきたのです。

というわけで、内容に移りましょう。前半は川崎がゴールに向かってくる感じで、目の前では、左サイドの攻防が展開されていました。

川崎の左サイドは山瀬と小宮山のコンビ。この2人の出来が非常に良かったですね。

山瀬選手は、日本人には珍しい突破力に長けるドリブラー。小宮山選手も、馬力を前面に押し出した上下動で攻撃の糸口をこじ開けるサイドバックで、やはり縦への突破に特徴を持つ選手です。

この2人がスムーズなコンビネーションで入れ替わり立ち替わりドリブル突破をしかけますから、自動的に川崎左サイドからの攻撃は迫力満点。特に山瀬選手は、ここ数年の不完全燃焼が嘘のように躍動してました。

そして、2人の突破から折り返されたボールに反応するのは、とにもかくにもジュニーニョ選手。「かつての爆発力がなくなった」なんて言われていますが、「ヌっと出てきてシュート態勢に入る」っていう一連の動きは秀逸です。

ただ、この日は枠に飛びませんでしたね。ジュニーニョ選手が撃ったシュートは、悉くポストの外側を掠めて、ゴール裏のスポンサー看板を直撃したりし続けました。

で、事件は、そこで発生します。スポンサー看板を直撃したジュニーニョ選手のシュートがピンボール式にアチコチの看板に跳ね返り、最終的にカメラクルーのところに転がるということがあったのですが、その時、それなりの勢いのまま飛んできたボールに対し、アシスタントらしき人は、トラップっぽい足技で、それを払いのけたのですね。

腰より少しだけ低い位置でしたが、この高さのボールに対して、手より先に足が出るというのは、サッカー経験者に違いありません。

「そうか、やはりカメラクルーも含めてJリーグに関わる人はサッカーに親しんできた人なんだな」と妙に得心いたした次第です。だから何?って話ですが、感心したんだから仕方ない(えっへん)。

というわけで、後半は、遠いサイドで何が何やら分かりませんでしたが、どうやら小林選手がラッキーボーイ的存在となって、磐田ゴールの鍵をこじ開けたらしい。という一戦でした。