ジーコが髭をはやしたら徳島vs熊本(10/17)の周辺をウロウロと…

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皆さんは、デジャヴって経験したことありますか?

ワタクシは、高校生のころに、ときどき経験しましたが、近年はとんとご無沙汰です。

とんとご無沙汰、、、なんかエロティックですよね。このフレーズが使用されるシチュエーションって、極めて限定されていませんか。夫婦的な方面でしか使われないかと。

まぁ、とんとご無沙汰というのは、そういう状況が発生していないってことなんで、結果エロティックではないってことになるわけですけど、とはいえ、うら若き女子の前では発さない方が無難な言葉です。

えぇっと、、、のっけから話が逸れまくりです。デジャヴの話なのです。

いやですね、この前の日曜日、なぜたか徳島にいまして(詳細は後日、、、の予定、つまり未定)、鳴門の競技場で、久方ぶりのデジャヴを体験いたしました。

んで、もう一つ質問です。

皆さん、「声の甲高いブラジル人」と言えば、誰を思い浮かべますか?

もはや、記憶から抹殺なり封印なりしてしまっているかもしれませんが、昔、ジーコってサッカー関係者がいました。

お忘れかもしれないので補足しますと、なんと日本代表を率いていたんですね。

いつもながら何のこっちゃっつう話ですね。

あのですね、あの頃の日本代表と、この日の徳島が重なり合って見えたんですよ、これがまた。「ジーコジャパン×0.4=美濃部ヴォルティス」みたいな感じですね。まさにデジャヴ。

何が似ているって、「黄金の中盤」が酷似しています。

ジーコジャパンの売りと言えば、中田、俊輔、小野、稲本の「黄金の中盤」。タレントという意味では、少なくともアジアレベルにおいて、彼らは「黄金」でした。

一方、徳島。徳島の中盤は、濱田、倉貫、柿谷、徳重(本来は島田)。一般的な知名度は余り高くないかもしれませんが、J2という前提に立てば、かなりプラチナ寄りの「黄金」揃いです。

そして、名前は「黄金」でも、実際は全く機能していない、宝の持ち腐れ状態という意味でも、ジーコジャパンと美濃部ヴォルティスは、贋作の如く類似しております。

挙げ句の果てには、機能不全に陥る要因までも、ご丁寧にコピーしている模様。

なんと言いますか、特に中盤の4人に顕著なのですが、2トップや両サイドバックも含めて、とにかくオフザボールにおいて、自分が貰いたいところでボールを貰おうとするんですね。

「出し手が出しやすいところにポジショニングしよう」という意識がまるで感じられない。

サッカー素人のワタクシは、この日の徳島を見て、「パスと言うのは、出し手の技術以上に、貰い手の創意工夫なんだな」というのを、初めて実感できました。

どんなに技術があっても物理的に出せるポジションに味方がいないことには、どうしようもない。

結果、濱田・倉貫というJ2屈指のボランチコンビは、バックパスを繰り返し、それすらも出しどころがなく、幾度となくパスカットをくらっていました。

中盤がボールロストを繰り返せば、当然、徳島の守備陣はズルズルと後退せざるをえない。

そこで出番の回ってくるのがCBなわけですが、このCBもまた、ジーコジャパン=美濃部ヴォルティスだったりします

人に強い中澤とカバーリングに秀でた宮本。これがジーコジャパンの基本形でした。一方、現在の徳島も、各々同じような個性を持つ、ペ・スンジンと三木の組み合わせです。

こういう組み合わせ自体は穏当なものかと思われます。問題は守備の仕方です。

ジーコジャパンのときって、事実上、中澤が個人的能力でクリアするか、宮本が個人的能力でカバーするかの、どちらかしかなかったですよね。

こんなところまで真似しなくても良いのに、徳島もまたジーコジャパンと同様に、クリアとカバーだけで、もう一つの選択肢である「組織的に潰さす」というヤリ方には興味がないらしい。

そして極めつけは左SBです。悪循環の根源である「中盤」を解決するにはどうすればよいか。

ワタクシのような素人には、一定のルールを作った上で、中盤の選手同士のコミュニケーションを促進するというのが、1つの解決法のように感じます。

しかし、ジーコとか美濃部さんともなると、そんな凡人的発想はしない。

「じゃ、出し手を更に増やせば良いじゃん」と考えるらしい。

ジーコ三都主を左SBで使ったのと全く同じように、美濃部さんはこの日、本来はファンタジスタ系のレフティMFである井上選手を左SBに起用していました。

中盤をすべて同じ色でベタ塗りするだけでは飽きたらず、SBにまで「使われる選手」ではなく「使う選手」を起用した。

必然的に中盤は攻守に渡り破滅的な機能不全に陥ります。

そして中盤が機能しないから、もはや徳島に残された方法論は、「ペナを人海戦術で守り、偶発的に上手い感じでボールが転がったときだけ、個人技を頼りに攻める」しか残されていません。

守備では人海戦術でシッカリとコースを限定し、ゴールマウスをGK日野に守ってもらい、攻撃においても、日野のパントキックが巡り巡って上手いこといったときのみ、形が出来る。

攻守に渡ってGK頼りって、なかなか奇々怪々な現象ですよね。

コメントが荒れるのを恐れるチキンとしては、批判的な内容を出来るだけ忌避する習性のあるワタクシですが、それでも徳島サポは、もう少し美濃部さんへの疑義を呈しても宜しいんじゃないか、なんて感じたりしました。

まぁ、でも、「どういうわけだか、なんだかんだで勝ってしまう」というファンタジックな必殺技を使いこなせるという面でも、ジーコと美濃部さんは共通しているので、それで問題ないっちゃないんですが。