中村拓海のピョンピョン〜横浜FCvs京都(3/18)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□類似と対照

横浜FCと京都って、どこか似通ったところがありますよね。どちらも後発的にスポンサードするようになった親会社みたいな存在の大企業に擁されているてところが似ている。京セラとLEOCなわけですが、簡単に言うと企業の直接的なシナジーというより、ボスがそこに価値を感じたから多くを注ぎ込んできたってところも似ているし、にもかかわらずJ2暮らしが長かったってところも似ている。

対照的なのは監督人事でしょうか。京都はあまり途中解任しないし、多少満足がいかない結果でも続投させる傾向が強い。そのあたりは人材を大切にする稲盛イズムを色濃く反映していて浪花節です。対照的に横浜FCは監督使い捨て、人材ポイ捨て傾向が強くって、ベンチャーというかバブル崩壊後に成長した企業のイズム。その割には六本木とかで構築された人材(かつて所属した某ベテラン選手)は異様なまでに大切にする。仕事の部下はポイ捨てなのに、飲み友達は公私混同で依怙贔屓するのが三木谷さんチックで、非近江商人的な新興企業っぽい。

 

□継続なのか?と継続

人材ポイ捨ての横浜FCも昇格させた人材は手放さない。下平さんを見れば、それでもちょっと足踏みしたらドライに切り捨てるんでしょうけど、ともあれ、監督は四方田さんで継続。とはいえ、選手は大幅補強で、もはやJ2を勝ち抜いたチームの面影が著しく後景に退いている。20年ほど昔でしょうか、J2が出来た頃によくあったパターンで、そういうチームは総じて苦戦するというのが20年前には明確だったのですが、もし横浜FCが躍進したらJリーグも新時代だ に突入したということになりますね。

京都は例によって人材を大切にする監督人事。というか、京都でなくとも交代させる理由がない。チョウさんの場合“(J1)2年目のジンクス”みたいなのが湘南時代からあるのですが、昨シーズン途中からウタカが実質的に抜けたことで、良くも悪くも脱マンネリには成功しているので、フレッシュなシーズンになるかもしれません。

 

□ゴール裏に後押しされる両チーム

それにしても雨だし寒いしって観戦環境。横浜FCのスタメンがアナウンスされる中、和田のときだけサポーターの掛け声が長かった。選手を後押ししたいのか、周囲を威圧したいだけなのかわからないことでお馴染みの横浜FCサポーターの応援だけあって、伝説のオウンゴールをした和田に対して、「俺たちが付いてるぞ」って伝えたいのかブーイングしてるのかなかなか判断しづらかった。

逆に京都のゴール裏って、あんなに統率がとれて、かつ人数に比して迫力を感じさせる応援でしたっけ。けっこう感動的な応援風景だったかと思われます。

そんな両ゴール裏の念が届いたのでしょう、スコアは前半から動きます。先手を取ったのは横浜FC。三田がうまくPAに侵入してサイドに開いた長谷川に展開、その折り返しを若大将・小川が奇麗に決めました。三田と長谷川の関係性は試合を通じて良かったですね。しかし、京都も引き下がらない。かつての安田理大と似たようなところがあるのか、キャンプでの仕上がり(=キャンプ終了時の体重)がそのままシーズンのプレークオリティに直結するらしいパトリックが、改めて復活を印象づける同点ゴールを決めました。

 

□GK交代の影響

イーブンで折り返した一戦は後半になってワンサイドゲームに。おそらく「右で作って、左で仕留める」作戦だったとおぼしい京都の攻撃において、やや隠れ気味になっていた木下がカウンターのチャンスでゴールゲッターとしての本領を発揮します。というか、現在の京都スタイルは両ワイドにCFタイプを置くんですね。両ウイングには上下動やカットインが求められるだけでなく、ターゲットマンとしての役割もあれば、高い位置では中央にスライドしてストライカーにトランスフォームしたりしないといけない。

で、いわば3CF(ただし2人、あるいはボールサイドの1人はウイングに開いている)は、イヨハを入れて3バックにしてから、より明確になります。1トップ2シャドーが、そのまま3CF。こちらの方は、わりとわかりやすい。そして、そんな3CFのなかの真ん中、CFオブCFとして途中投入された山崎が追加点をあげました。

一方の横浜FCにはアクシデント。永井が傷んだことで試合中にGKを交代せざるをえなくなる。ちなみに、待っている時、冷えちゃいけないってんで、選手たちはカラダを動かすわけですが、中村拓海はピョンピョンとジャンプしてた。もともと萌え袖がデフォルトであるのにピョンピョンとジャンプするものだから、ただのぶりっ子状態。おそらく可愛く思われたくてしかたないでしょう。ともあれ、試合中のGK交代はチームに微妙や影響を与えずには済まない。試合終盤、横浜FCの井上潮音が倒れてボールを抱き込んだところハンドを取られたのですが、そのFKで途中出場のGK市川がパンチングしたところ、それが味方に直撃して、跳ね返りが奇麗にゴールイン。このあたりは、やはりGKが途中出場であることの影響でしょう。痛恨のオウンゴールでダメ押しの4点目を失った横浜FCがホームで惨敗を喫した一戦となりましたとさ。