サッカー界の日常に最大限のリスペクトを〜浦和LvsC大阪堺L(1/5)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

□意外な事実、その1

年末年始の限定として、深夜番組、なんなら明け方根に近い時間帯のテレビでスポットCMが流れることでおなじみの佐野厄除け大師。「関東三大師」的なノリで喧伝するものだから、てっきり川崎大師と西新井大師とトリオなのかと思いきや、この三大師をグルーピングする括りはないんですね。ウィキペディアさんに教えてもらって初めて知りましたよ、意外な事実。

そんな佐野厄除け大師で初詣を済ませてから、両毛線東武なんとか線を乗り継いで西川田駅へ。カンセキスタジアムへ初見参です。それにしても西川田、こんなことでもなければ一生下車することのないであろう駅ですよね。しかも飛田給とか浦和美園とかと違って、こんなことでもなければ駅そのものを認知しなかった可能性が高い。そういう意味では愛野駅と同じキャラといえるかもしれません。

 

□意外な事実、その2

浦和Lといえば吉良と後藤のツートップのイメージが未だに強いわけですが、最近は塩越がチームの顔ですかね。アイドルの猶本光とか、バンディエラになりつつある柴田華絵とかもいますけど、オリンピックに出ましたからね、まあ、塩越。とはいえ塩越の場合、彗星の如くなでしこに登場した印象もあって、シンデレラストーリー感もある。そういう意味ではシンデレラ塩越、いや、塩越シンデレラ、というか塩越ンデレラです。

対するC大阪堺Lですが、わざわざ「堺」を付け加えているわりには、あまり堺市では試合をやっていない模様。WEリーグのフランチャイズ規定的に大丈夫なのか?と思ったら、そもそもWEリーグに参入していないのか。意外な事実、パート2。若い選手を育成して、それからどうしようとしているのだろうか?

 

□対照的といえば対照的

さて、浦和Lですが、4231でしたね。菅澤優衣香というWEリーグ屈指のポストプレーヤーがいますから、そこにクサビを当てて、それを合図に縦に速く攻めたてる王道のやり方。菅澤の相棒は猶本光。猶本と言えばボランチのイメージもあるので、1.5列目といっても1.75列目なのかと思いきや、1.25列目のプレーでしたね。8番ですし、若い頃の香川真司みたいだ。

対するC大阪堺Lは4123だったかと思われますけど、左SBの13番がかなり高い位置取りをするのと、アンカーの18番がアンカーらしく低く構えるので、いろいろ流動的に見えました。サッカーのスタイルは基本としてポジショナルでしょうか。SBとWGが同じレーンに入らないようにしてサイドを突破していく感じ。それに加えて思いっくそゲーゲンプレス。走り回ります。ポジショナルとゲーゲンプレスなんて、欧州の二大トレンドのハイブリッドじゃないですか。さすがは(浪花の)モーツアルトとか(浪花の)イタリアーノを輩出してきたお土地柄だけあります。

 

カップ戦おなじみの光景

展開は、序盤に関してはC大阪堺Lが“かまし”に成功します。そりゃあ若さでアタックですし、かつ、元気ハツラツですから、往年の川合俊一中畑清もビックリなくらいゲーゲンゲーゲンするわけです。さすがの浦和Lも、それにはタジタジ。押し込まれてしまいます。しかし、そういうときにはとりあえずシュートを打って流れを断ち切るのがサッカーの方程式。基本に忠実な対処法でリズムを引き戻したところでハーフタイムを迎えました。

後半になると、いっそう浦和Lのペース。ほとんど一方的にC大阪堺Lを押し込みます。しかし、押し込んでもコールが決まらない。シュートを打てども打てども、弾き返されてしまう。挙げ句の果てにはPKまてもGKにストップされてしまう。C大阪堺Lは、リーグのカテゴリー的に格下ですし、ある程度こういう展開になることは予想できていたでしょうから、そういう相手を向こうに回すとなかなかゴールは奪えないものです。

 

□個人的に延長戦は避けたかった

もうね、こうなるとプンプン香ってくるわけですよ、天皇杯とかでもおなじみの、あのパターンが。半年くらい前に等々力でチャンピオンチームがJ3のクラブに土俵際まで追い込まれた、あのパターン。セットアップの予感が漂いまくっていたのですが、一方で、ごく個人的な事情を述べれば、延長戦突入は勘弁して欲しかった。なんせ、寒い。寒すぎる。この後、第2試合をナイター観戦する方々とか、マジで尊敬する。この季節、しかも北関東、で、この時間に試合をやりますかね、平日とはいえ。

ともあれ、浦和Lが攻めて、C大阪堺Lが部活的な健気さで守る。浦和Lが波状攻撃で続けざまにシュート。それに対してC大阪堺Lは波状ディフェンスで続けざまに身体を投げ出す。って中の一つのプレーがハンドの判定。再びのPKを再び菅澤が蹴る。そして、今度は決める。いやあ、菅澤、メンタル強いっすね。普段のリーグ戦とかには一銭も使わない、代表しか見ない面々にオリンピックでは批判された菅澤ですが、リーグ戦に1千円くらいは使うワタクシとしては、さすがは日本のエースだと最大限のリスペクトを捧げたいと思います。