雨の中の苦闘〜FC町田ゼルビアvsファジアーノ岡山(8/14)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□ちょいと寄り道

それにしても、すっかり陳腐化してしまった緊急事態宣言。発令者のやってることに矛盾があるのだから、なかなか効果は出ないでしょうし、ほぼほぼ丸一年間「緊急事態です!」と言われ続けりゃ、緊急事態が日常になるのだから、「いつもの日常が続くということですね」というふうにしか感じなくなるってものです。

とりあえず、最も真面目に政府様や都知事様のお言葉を履行するとすれば都県境を越えないということになる。だったら、(少なくとも本日に限れば)都内で行動を完結させましょう、ということで、行ってきましたよ、日原鍾乳洞。いやぁ、楽しいですねぇ、鍾乳洞。あまり期待してなかったですし、そもそもオッサンひとりで行くところでもなさそうなのですが、気がつけば心の中ではしゃぎ散らかしてましたよ。さくさく歩いてもしっかり30分。友達とかと一緒なら余裕で1時間。夏でも寒いのだけれど、階段を上り下りしたおすので汗をかくよ。

 

□夏の補強状況

両クラブともさほど派手な補強をしなかった印象の夏ウインドー。とくに町田は地味で、記憶漏れがあるかもしれませんが、安井と田代くらいですかね? まあ、安井の加入は大きそうですけど。ともあれ、町田としては新クラブハウスの工事が着工したり、隣接した2面の天然芝ピッチがスタンバイ完了になったり、ハード面での強化が着々と進んでおります。

一方の岡山はミチェル・デュークと石毛という元エスパルスな二人が目玉でしょうか。それにしてもエスパルス、この夏のウインドーではいろんな観点で掻き回し役になってますね。トリックスターにならなきゃいいですけど。というか、石毛がトリックスターになりつつあるぞ。エスパルスではなかなか出番がなくって、何年ぶりかに岡山に復帰するや、すぐさま再デビューを果たしたものの、好事魔多し、すぐに故障発生。「このままシーズン終了、両チームともに契約満了」とかになったりしないだろうか。さすがに岡山がそんな不義理を働くとは思いませんが。

 

□中盤が対照的

町田は前半の早い時間帯に土居を負傷で失いました。代わって投入されたのが三鬼。水本と三鬼の「みみ」コンビが結成されます。なんといっても2人とも「み」で始まる名字。しかも、右のCBと右のSB。「みぎ」の「み」ですね。そして、2人とも三重県出身なのですよ。「みえ」の「み」。そんな最終ラインに加えて、中盤は安井が加わったことで、微妙にファンタスティックフォー感が仄香ります。

対する岡山は右のSHに本職ボランチの白井、左のSHに本職SB徳元。ってことは、中盤のプレスをタイトにやりたいってことなのかい? 加えてWボランチが喜山とパウリーニョというベテランコンビ。どちらかというと伸びシロでワクワクさせるというより、凸凹を埋めて完成度を高めたい感じなんですかね??中盤に平戸と吉尾を並べる町田とは対照的です。

 

□どちらも安い失点

試合の先手を打ちかけたのは町田。サイドからのクロスになぜか平戸がゴール前でどフリーになって、ノープレッシャーのヘディングシュートをなぜか外したり、その後のアタッキングでゴールネットを揺らしながらもオフサイドってシーンを作ったりしていました。その後は、まあ、互角に近い一進一退。とはいえゴール前に多くの人数をかけた時間帯の長さを比べるとやや町田が優勢のままハーフタイムを迎えました。

後半は後述の理由により一転して岡山が猛攻をしかけます。受けて立つ町田のポポ監督は平戸の位置を左SH→セカンドトップボランチと3変化させながら打開を図る。そして終盤ですよ、高橋祥平の狙い澄ましたフィードからチャンスを得た町田はクロスを折り返す。そうしたところ岡山DFが処理を誤ってしまい最後は太田が押し込みます。町田が先制したのですよ。ところが、さらに最終盤、3バックにトランスフォームした岡山はハイクロスに競り勝ったデュークのヘディングで追いついてしまった。ってなわけで、試合はそのままドロー決着となりました。

 

□豪雨決戦

朝から一日中ずっと雨でしたが、キックオフ直前に超絶のスコール。みるみるうちにピッチ状態は劣悪になった一戦。ただ、ピッチの場所によって多少のコンディションの差があって、ホームゴール裏の側が、より悪かった。特に2CBでボールが止まりがちだったのと、左SBのところはもはや水たまり。逆に大型ビジョン寄りのサイドはそれなりにボールが走ったので、あたかも強風の試合における風上と風下みたく、ホームゴール裏側から大型ビジョンに向けて攻める方が有利になってました。

ってことで前半は町田が攻めて、後半は岡山が攻め続けることになったのですが、そうなると推進力があって、かつ、フライハイな両チームのCF、中島とミッシェル・デュークが目立つ展開となります。特にデュークですよね。ホント、ターゲットとしての存在感がえげつない。もはや、この選手には“ターゲッター”の称号を与えざるを得ない。きっと“ターゲッター”デュークがJ2のシーズン後半戦を盛り上げてくれることでしょう。