仙台の守備と右SB小川〜FC東京vs仙台(5/8)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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3〜5日に3連戦観戦した後、間を開けずに水曜ルヴァン。なんせ、秩父宮でサッカーを見られる機会は、今回で現世最後かもしれない。前回の鳥栖戦は大寒大雨で断念したので、ラストチャ〜ンス。ってなわけで、FC東京なんですけど、好調ですね。すっかり久保君も久保君さんに成長して。このまま突っ走れますかね。ケンタ監督は、1度勝てなくなったときの修正力に若干の不安がなくもないですし。夏の移籍次第ですかね。プラス面もマイナス面も。

対する仙台は、絶賛苦しみ中。オッサン世代的には「メリークリスマスはベリー苦しみます」とか言ってましたが(バブル末期)、それはともあれ、プロヴィンチャの長期政権は難しいようです。というか、最近、プロヴィンチャって言葉を聞かなくなりました? もはや死語⁇ なんてことはどうでも良くって、かつて大分を率いて、この世のものとは思えないような毀誉褒貶を浴びせかけられた田坂和昭にならぬよう、渡辺監督には頑張ってもらいたい。不当な評価をされぬよう。

 

■前半

突然ですが、ワタクシ、都営住宅の住民でございます。なんてことを言うと、一部のネット民は「すわ、マウンティングするぞ!」って押し寄せてきそうですが、四十路の独身オッサン。公営住宅の独り暮らしは、家賃的にはコスパが悪い。でも、建て付けは良い。そこの部分は凄い。で、入居するときの手続きは渋谷でございました。この日の試合の秩父宮は銀座線なんで、ちょい飲みしようと、その渋谷に来たのです。渋谷といえばバスケットボールストリート(わかる人はいるのだろうか?)的な若者のイメージですが、実は都営住宅の本部があるような、戦後は、清く正しく美しく生きた麗しき庶民たちの町という側面がある。ゆえに、昭和ながらの酒場が、主に井の頭線の両サイドに点在しているのですな。この日は、その中でも「鳥竹」という名店を訪ねてみた。基本、大衆酒場って、さほど安くない。チェーン店系居酒屋に毒された(といえば、チェーン店系酒場に関わる人々に失礼極まりない)感覚だと、高く感じる。でもね、それで良いのですよ。なんせ、飲食店の評価は、その人にとっての好みと、その人にとっての心地よさで決められるべきものですので。ワタクシは大満足です。

 

ともあれ銀座線に乗って外苑前へ。この日は神宮でもヤクルトvs阪神をやっていたらしく、大混雑。「…ったく、世界選手権とてアメリカの横暴を正当化する20世紀モデルの、実質ドメスティックコンテンツの影響を、なんで、清く正しく美しい、我らのサッカーが受けなきゃいけないんだ?」なんて感じる人もいたかもしれませんが、ワタクシはそうは思いません()。ただただラスト国立以来、久々に飛び込んでくる都心のド真ん中感に懐かしさを禁じえなかっただけでございます。

ピッチの中を眺めると、ルヴァンですからね、両チームとも、良い表現をすれば、「その時々のベストメンバー」で臨みます。仙台についてはベンチメンバーが一人少なかった模様。兵藤がFW登録での出場だったことを鑑みれば、負傷か何か、直前のアクシデントの類いですかね?

 

■後半

試合は、前半からどちらかというとFC東京のペース。特に高萩と永井は「ホットライン」と呼んでも良いような、良好なコンビネーションで仙台を苦しめていました。でも、この日の仙台の守備は固かった。というか、割り切ってた。後半の頭から久保君さんと東を投入してリズムを変えても、仙台の守備の集中力は乱れない。FC東京が最後のカードとしてディエゴを切ったとき、アウトとなる田川に長い距離を走り寄って声をかけるというイイ奴っぷりを高萩が発揮しても仙台の守備は崩れません。シマオマテ、利きまくりです。というか利きすぎです。90分を通じて仙台は、「これぞ352!」と言わんばかりの、ノーリスクで縦に速く攻める、ハリルホジッチサッカーを完遂。石原の頑張りで時々見せ場を作りながら、基本、専守防衛で、

少しでも良い流れでリーグ戦に臨めるよう、ミッションコンプリート。スコアレスドローとなりました。

ところで関口訓充って最近は最近は左のWBで使われているんですかね。もともとは突貫小僧系のウインガーで右を縦に突破していくイメージも強かったのですが、利き足とは逆の左を老練なプレーで引き締める役割を担っている模様。関口に対峙したFC東京小川も利き足とは逆サイド。というのも、本来の左SBには太田宏介が起用されていたから。太田宏介も、オランダに旅立つ前の輝きがすっかり色褪せつつありますねえ。

ともあれ左利きの右SBとして起用された小川。縦に突破してクロスってわけにもいかないですから、特に前半は攻撃の起点として、パサーの役割を果たしていました。右サイドのスペースに走り込む永井とか高萩とかナサンホとかにスルーパスを出す役割でしたが、よく機能していたと思いますよ。例えるならば、トルシエジャパンで左WBに入っていた小野伸二。セントラルでは高萩が君臨するのですが、その高萩が使われる側としても機能すると、攻撃が非常に分厚くなる。右SB小川は、オプションとしては宜しいのではないでしょうか。