一貫性。〜京都サンガvs徳島ヴォルティス(10/13)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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西京極まで来てしまったよ。今シーズンの京都は、今シーズンとて、最終的には必殺の“戦術闘莉王”で、そこのけそこのけ田中が通る。それにしてもマルクス君本人は、どう思ってるんですかね、自らのFW起用に対して。放課後の体育館で「先生バックスがしたいです!」つって、泣き崩れていたりしないでしょうか。まあ、いろんな指揮官が悉く前線で使っているので、そういう特性ということなのでしょう。

対戦相手は徳島。よく千葉と京都が“ずっ友”なんて評されますが、案外、徳島と京都の方が立ち位置的には似ているような。メインスポンサーの規模とか、スポンサードの量とか、経営への関与の在り方とか。安定企業が付いてくれているけど、彼らに“リアルサカつく”をするつもりはない、みたいな。ちなみにワタクシが前回に見たヴォルティス戦は去年のフクアリ。そう、馬渡が“馬渡事件”を起こした、あの試合ですね。ボールボーイも大切なファミリーなんでリスペクトしましょう。

 

■前半

朝イチで最寄り駅を出発し、飛行機で伊丹へ。伊丹空港からはモノレール代を節約して蛍池まで歩き、阪急で京都へ。まだ10時とか。あらかじめ調べてあった阪急大宮駅近くの“ヤオイソ)でフルーツサンドの朝食。ハイカロリーブレックファーストですけど、朝からビール飲んじゃうよりはマシであろうと自分を正当化してみる。缶の京都麦酒は市内あちこちのコンビニでも売ってたりしますからね、何度誘惑に負けそうになったことか。危ない、危ない。

朝食のあとは、四条通りからあまり離れない範囲でそれなりに観光して、で、お昼。とりあえずガイドブックに載ってそうな店に行こうと思い、“京極スタンド”へ。新京極にある昭和は酒場なのですが、どこか既視感を禁じえなかったりして、その既視感の正体を考えてみるに、わかりましたよ、赤羽によくあるタイプの酒場なのですよ。大衆的ではあるが、決して安いわけではない。かといって味が上等なこともなく、それでも少なくとも大学生のサークルが騒いでいるようなことは絶対にないので好きな人は好きで通っちゃう的な。

 

試合で注目していたのは、町田時代から贔屓目にしていた庄司。庄司が仙台から加入したのと歩調を合わせて京都も復調してきたので、さぞかし利いているのであろうと思いきや、中盤の底にプレーメーカーがいてもしかたないような京都のサッカー。庄司の加入と京都の復調の因果関係がさっぱりわからんぞ。

徳島で注目した選手は岩尾。これまた水戸時代から贔屓がちにしていた選手なのですが、アンカーかと思いきや、シシーニョが逆三角形の底で岩尾はインサイド左だったですかね。途中からシシーニョと入れ替わったりしつつ。入れ替わったといえばウイングバックも。杉本が左だと、ただでさえこねくりまわしがちなところ、さらに右足に持ちかえるので、かなりモタモタしてしまう。左右入れ替えて正解だったのではないでしょうか。

 

■後半

試合はキックオフ早々、動きます。まだ始まって数分だってのに、かなり深い位置からのフリーキックでCBを上がらせて、ロングボールをポヨンと蹴って、闘莉王がヘディングシュートを放り込む。まあ、そういうスタイルのサッカー。追いかける徳島は、後半の途中からシシーニョを右ワイドに配置。シシーニョ、そういう働きもできるのか。

そういう調整も含めて後半の10分〜30分くらいの時間帯は、一方的な徳島ペース。それはそれは爽快感と疾走感に溢れていましたよ。岩尾がバラルに入れて、落としたボールを拾ったウタカが突進、コースを切られると右に大きく展開してから、シシーニョがせいかくなクロスを折り返す、みたいなのが、次から次へと生み出される。とはいえ、ボスコさんも、守らせることは上手い。仙頭をインサイドハーフに投入したり、闘莉王大先生を最終ラインに落としたりして532のミラー状態に持ち込むと、そこからは徳島も勢いが削がれ、京都が逃げ切りに成功しました。

 

しっかし、京都、監督は変われど、去年からずっと清々しいまでのポンポンサッカーですね。ボールを奪ったらルックアップなどすることなくロングボール。ハーフラインを越えたフリーキックは全てゴール前に放り込む。スローインも石櫃のロングスローが届く限りゴール前に投げ込む。ハリルホジッチが日本のサッカー界に「縦に速い攻撃」を伝道してからは、わりと「奪ったら速く攻める」ってのも市民権を得つつあるのですが、「縦に速い」と「縦ポン」は似て非なるものなんだなと、改めて認識させてもらいましたよ。

尤も、確か今の京都の強化スタッフは名古屋を追い出された面々ですよね。現在の京都に名古屋から移籍してきた選手を見ればわかるように、彼らはグランパス時代から強化方針に一貫性がある。そう、「身長の大きなCFと、身長の大きなCBを大量に揃えることこそ正義!」という一貫性。そういうスタイルを好む好まないはともあれ、哲学を持ってそういう強化をしているのであれば、一定のリスペクトを持たないといけないですね。ですかね?