ファンタジーvs謎〜SC相模原vsグルージャ盛岡(5/6)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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ワタクシ、観戦スタンス的に、1つのクラブの試合を年間に何試合も見るってことはほとんどない。そんな状況のなか、相模原の試合を見るのは、この試合で3試合目! なかなかのレアケースです。試合の間が空いたりもしながらも、現状、勝ったり引き分けたりってことになっていて、この試合で快勝できるようならば、そのまま波に乗れっていけそうな雰囲気。相模原にとっては分水嶺となるかもしれません。


相対するのはグルージャ盛岡。このクラブについては、サポの皆様には大変申し訳ないものの、不祥事のイメージが強すぎて。。。って感じ。それはそれで1つのモデルケースっちゃ、モデルケースなんですけど、「手弁当でもなんでも、とにかく駆け抜けてJリーグ入り!」ってやり方が、確かに効率的だった時代もあったのですが、余りにも焦りすぎると、イロイロ分不相応になりますよね。その象徴としての不祥事が神川監督との和解騒動だったりするんだと思います。

 


■前半

この試合は正午キックオフのノジマステラ神奈川相模原とのWヘッダー開催。普段はタイムアップするやいなや、アズスーンアズで、OLさんの5時ダッシュばりの好スタートを切るのですが、どうやっても2時間のインターバルを潰さなきゃいけないっつうんで、ノジマステラ恒例、試合終了後のハイタッチ会などを見物する(参加する勇気はない)。で、いったんスタンドを出て、スタグルゾーンに向かう。最初にやるべきは、住宅情報館様ご協力のTシャツ配布を頂戴する。


10時30分頃に駅弁的なものを食べていて、さほど空腹ではなかったのだけれど、せっかくなので相模原ダチョウタコスなんてものを食べてみる。ダチョウ肉、苦手だったらどうしようという不安もなくはなかったですけど、特別にクセが強いものではなかったですね。ジビエ系特有の赤身っぽさが、むしろ好みかもしれない。で、そして、ビールですよ、えぇ、えぇ。それにしてもサガミビールがギオンスタジアムからいなくなったのが悔やまれる。瓶ではなく、生で売れば、もっと売れただろうに。。。


というわけで、ピッチ内。相模原は連戦であることを踏まえてということか、おそらくターンオーバーしてきましたよね。この期間に序列が変わって主力組になったということかもしれませんが、大塚・北井・千明あたりが先発。彼らにとっては、今日の活躍次第で、今シーズン今後の起用割合に影響しそう。チーム全体としてみれば、徐々に西ヶ谷さんのやり方が浸透しつつあるようで、とにかくサイドチェンジが多用され、かつ、それが通るようになっている。横幅を使ったスペクタクルに魅力されます。

 

対する盛岡は梅内&宮市という強力2トップを擁するだけあって、その推進力を存分に生かすす中央縦突破なスタイル。そこに谷村が絡んでくるので、相手のラインを攻略したときの迫力はストロングスタイル。守備においても、時間帯によっては、フォアプレスでほぼ完璧に相手ビルドアップをハメられていたりしましたし、4ー4の2ラインでしっかり対応する守備などは、全体として行儀良いサッカーを展開しておりました。

 


■後半

前半は、千明と菊岡という、相模原の誇るW司令塔が圧巻のサイドチェンジ連発を見せて、ほぼ相模原が盛岡を押し込み続ける展開でしたが、後半になると菊地利三監督の喝が奏功したからなのか、盛岡が盛り返します。盛岡の速いペースに相模原が付き合わされるような感じとなり、持ち味の横幅を使った攻撃が影を潜めてしまいました。


それでも、勝負強いチームを作ってきたからなのか、先制点を奪ったのは相模原。セットプレーからジョン・ガブリエルが押し込みます。嫌な空気感が漂う中でのゴール。試合巧者です。そして、そこからは逃げ切りモード。かなり早い段階で割り切りを見せた相模原は、最終的に1トップ辻尾というファンタジーまで発動させて、リードを守りきりました。


さて、悔しい敗戦となった盛岡ですが、魅力的なチームではあります。特に左右のSH。右の谷村はサイズの大きなストライカータイプだけあって、攻撃の起点となるパスの“貰える力”が素晴らしい。パンチ力もありますし、何よりも存在感がハンパない。左足でシュートを打っていたことも鑑みると、みちのくの本田圭佑と評することができましょう。


そして左SHは白石。この選手は、それほどたくさんボールを貰えるって感じではないですが、前を向いてボールを持つとヌルヌルとしたドリブルでボールを運んでいったり、オフザボールで相手のギャップを突くようなポジショニングをしたりと、言うなれば、みちのくの香川真司。そう、盛岡にはみちのくの本田圭佑とみちのくの香川真司がいるのです。2トップにも迫力がありますし、チームは全体としてオーガナイズされてるので、何かのきっかけで謎の快進撃を見せても決して不思議ではないポテンシャルを秘めていると感じました。