ワールドカップ各国分析〜韓国編【グループH】

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ザックジャパンコートジボワール相手に初戦を落とした瞬間、多くの「(自称)サッカーに関心のある」日本人にとって、ブラジルワールドカップの記憶は風化を始めたわけですが、一応、ワタクシはWCの全試合を録画を中心に見ました。で、その各試合のレポは少しずつ「ワールドカップTV観戦記」としてアップしておりますが、それと並行して、「ワールドカップ各国分析」もアップしていこうかなと思います。1週間に1カ国とすると、コンプリートするのに8ヶ月、2015年の5月、完全に皆さま「とっくにそんなこと忘れたよ!」って時期になってますけれども・・・。

というわけで、今回は日本と枕を並べることとなってしまった、お隣の韓国。

 

 

□日本との関わり

まぁ、かなりシステム的に参入の敷居が高くしなりましたし、スポナビブログには、あまり「短絡的にナショナリズム(=感情論)をぶつける」ってタイプのコメントを残す人は少なくなりましたけど(そもそもコメントそのものが絶滅寸前ですが・・・)、やっぱりキソンヨンを見ると、「キィィィ!」ってなる人は相当数いるんでしょうね。あんまり感情がエネルギッシュに上下動しないワタクシでさえ、「ああ、あの人か」くらいには感じますし。

 

 

ただ、Jリーグファンとしては、キソンヨンよりも、イグノとかキムボギョンとかハングギョンとかキムヨングォンとかに目が移ってしまいます。後二者はともかく、前二者は途中出場でしたね。Jリーグでは、あれだけ無双していたのに・・・。大学とかの韓国人留学生について、「1軍はアメリカやヨーロッパに行き、日本にくる留学生は2軍」なんてことを聞きますが、サッカー選手についても、Jリーグに来る選手たちはタレント的に2軍なんだろうか? Jリーグファンとしては、なんだか切ない。

 

 

 

□東アジア的特性

そんなわけで、欧米で活躍している1軍に視点を合わせると、韓国も日本と同じようにドイツ組が多いんですね。クジャチョルやらソンフンミンやらパクチュホやら。高原や長谷部が活躍して以来、続々と日本人フットボーラーがブンデスで成功しているのを眺めていて、「日本とドイツは相性が良い!」とぼんやりと考えていたのですが、どうやらドイツと相性が良いというのは日本固有の現象ではないらしい。東アジア世界における儒教的思想との相性が良いのだろうか?

 

 

まぁ、当事者的には互いに「お隣といっしょにしてくれるな!」と反目しあっていても、たぶん、アジア以外の四大陸の人々から見れば似たもの同士なんでしょうねぇ。たとえば2戦目のアルジェリア戦。もうね、終始一貫、アルジェリアの攻勢の前にタジタジ状態。日本戦では、あれだけメンタルが強いのに、こうも違うのかと。よくわからないですけど、「とりあえず、見慣れぬ外国人を見るとビビる」という舶来コンプレックス的なものがあるとすれば、そりゃもう、似たもの同士です。

 

 

 

□印象に残った選手達

 

ともあれ、印象に残った選手を挙げるとすれば、もはや日本でもお馴染みになりつつあるキムシンウクでしょうか。「アジアレベルではえげつなく高い。デカいわりにに動ける。」というイメージだったのですが、ベルギーを相手にしてもデカい。アジアレベルではなく、世界レベルでデカい選手がいるって羨ましいですよね。アジアの戦いでは、「動けるクラウチ」になるわけですから、有利です。平山を筆頭に、日本では190オーバーが代表にまで育ちませんねぇ。

 

 

もう1人はクジャチョル。今さらですけどね。ヴォルフスブルグからマインツに移籍して活躍している選手。長谷部の元チームメイトでもあり、岡崎の現チームメイトってことでしょうか。でも、この選手には、もう56年早くフランクフルトに所属していて欲しかった。だって、クジャチョルの顔って稲本潤一とどことなく似ていません? 厳密には稲本に似ているとされているダブルブッキング(お笑いのコンビ)の川元文太に似ているんですけど。