解説者・岡田武史についてアレやコレや感想を抱いてみる【韓国vsアルジェリア】の周辺をウロウロと…★ワールドカップ各試合を振り返る★

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■韓国 2 vs 4 アルジェリア[WCグループH 06月23日]

キックオフ直後から、アルジェリアが謎の風格を示しまくっていました。ポゼッション率も高かったのですが、ボール回しの雰囲気が、まるで強豪国のそれ。相手のプレスなど、どこ吹く風で、ジィっと相手を品定めしている感じ。で、その品定めが終わったのか、中盤でフェグリがパスカットすると、メジャニが中村憲剛を彷彿とさせるような3Dな縦のスルーパスを送り、スリマニが独走して、やすやすと先制ゴールを決めてしまいました。

 

 

そして韓国は浮き足立つ。「浮き足立つとはこのことをいう」ってくらいに浮き足立つ。呆然としているうちに、自らを取り戻す暇もなく追加点をあげられてしまいます。11番のブラヒミが蹴ったコーナーキックに、CBの5番ハリシェがヘディングで合わせました。ちなみにブラヒミ、なんとなく顔の雰囲気が、元ヤクルトで元巨人で元DeNAのアレックス・ラミレスに似ているような気がする。きっと「ブラちゃん、ぺっ」とかやるに違いない。

 

 

なんてことを韓国サポーターは考える余裕もなく、前半のうちに3失点目まで献上してしまいます。2点目のシュートを決めたハリシェが最終ラインからロングフィード。先制ゴールのスリマニが反応して突進。最後はジャブだかデジャブだか、ともかく18番の選手にラストパスを出し、そのまま決めきりました。いやぁ、どうした韓国!? 「どうした品川!?」ばりのどうした感でしたね。らしくないというか、「そんなだっけ?」というか。

 

 

後半になると、お尻に火がついた韓国が攻めます。どこまでお尻に火がついて「あっちっち!!」ってなっているのかは少し微妙というか、さかんに解説の岡田さんは「動きが鈍重!」といった旨の発言を繰り返していました。それでもお尻に火はついているわけですよ。攻めます。起点はボランチのキソンヨン。そして、そのキソンヨンのFKからの縦一本にソンフンミンが反応して、巧みにカラダを入れ替えて反撃の口火を切る1点目を決めました。

 

 

これで気勢をあげたい韓国でしたが、そのテンションをダダ下がりにさせるゴールをアルジェリアが決めます。ほぼほぼ10番のフェグリと11番のブラヒミが2人で取ったゴール。フェグリが高い位置で前を向くと、ブラヒミとのワンツーを2回繰り返し、最後はブラヒミ。韓国が1点返したこととで激しく動くようにも思われましたが、このゴールによって、再び試合の流れが止まってしまいます。サッカーというのは1つのゴールで、ホント、流れが変わる。

 

 

しかし、ホンミョンボ監督も諦めません。197cmの18番キムシンウクを投入。高さを前面に押し出すモードでなりふり構わずゴールを目指します。そして、そのパワープレーモードが一度は奏功し、キムシンウクのフリックのこぼれにソンフンミンが空振り、フォローしたイグノの折り返しをクジャチョルが押し込み、2点差まで追い上げる。しかし、パワープレーで3ゴールを決められるほど世界の舞台は甘くなく、24のままタイムアップとなりました。

 

 

 

というわけで今大会におけるアジア勢の苦戦を象徴するような試合となりましたが、この試合に関しては、なにより解説の岡田さんの岡田節が印象に残りまくりました。まず、ジャブがてら「スタンドの高額なエリアにアルジェリアサポーターが多いんですけど、アルジェリアってお金持ちが多い?」みたいなことを呟く。NHKですし、あまり不用意なことはいえませんのでアナさん的には苦笑いをしていたのでしょう、放送席が一瞬の静寂に包まれます。

 

 

そんな岡田さん、「友人であるホンミョンボ監督が・・・」といった発言もしていたように、お隣の誼というか、これまで選手としても監督としても接することが多かったこともあり、必然的に情も移っているのでしょう、終始一貫して韓国目線で一喜一憂していましたね。「最近の韓国はハングリーさがなくなり、いい人になってきた(おとなしくなってきた)」といったようなことも述べておられましたので、当たり前ですが、特定のイデオロギーには染まっていないらしい。