ワールドカップ各国分析〜スイス編【グループE】

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ザックジャパンコートジボワール相手に初戦を落とした瞬間、多くの「(自称)サッカーに関心のある」日本人にとって、ブラジルワールドカップの記憶は風化を始めたわけですが、一応、ワタクシはWCの全試合を録画を中心に見ました。で、その各試合のレポは少しずつ「ワールドカップTV観戦記」としてアップしておりますが、それと並行して、「ワールドカップ各国分析」もアップしていこうかなと思います。1週間に1カ国とすると、コンプリートするのに8ヶ月、2015年の5月、完全に皆さま「とっくにそんなこと忘れたよ!」って時期になってますけれども・・・。

というわけで、今回は隠れ実力派の本領を発揮したスイス。

 

 

□日本代表との相違点

スイスって、確か公用語が四カ国語あるんでねすよね。Wikipediaで調べてみたところ、ドイツ語とフランス語とイタリア語とロマンシュ。ロマンシュって何だ? リゾート地でバカンスに訪れていた男女が一夏の・・・的なことか?? とりあえずリヒトシュタイナーとかはロマンシュを話していそう、名前的に。いや、名前的にはリヒテンシュタイン語か・・・。ちなみにリヒテンシュタイン公用語はドイツ語らしい。ともあれ、そんな多国籍国はロドリゲスとかメフメディとか、ラテンやら北アフリカやらっぽい名前も連なっている。

 

 

「純血」とか「右向け、右!」を金科玉条とする日本文化には存在しないもの、それは出自の多様性がもたらすエネルギー。スイスには、特に前線にタレントが揃っていますよね。なので展開するサッカーは、アタッカーの個を生かそうというもの。ダブルボランチのプリメイロ(ベーラミ)とセグンド(インラー)を境目に、5人と5人に分かれて、前寄りの5人がガンガンと仕掛けていくサッカーで、ゆえに、あまり手数かけない非パスサッカーです。当時、「スイスのサッカーは日本のサッカーと親近性がある」みたいな言説が飛び交っていましたが、多文化性とか非パスサッカーといい、日本とはあまり似ていないようにも思える。

 

 

 

□日本代表との類似点

その一方で、日本と酷似している部分もあるのです。それは、遅攻に移った際、CF周りの狭いところ狭いところでこねくり回して勝負しようとしてしまうところ。そして、それがダメとなるとSBからのクロスという常套的(=ベタベタな)手段しかなくなってしまうところ。やっぱり南米とか中米とかとは、決定的に異なるのですよ。なんというかあの手この手感というか、虎視眈々感が決定的に欠落している。攻撃に意外性がないのですね。

 

 

それでもジャカとかシャキリといったA級のタレントがいるからグループリーグは突破できてしまうんですけど。ちなみにジャカとシャキリのコンビネーションをみていると本田と香川の関係性を連想してしまうのはワタクシだけでしょうか。フィジカルが強くボールによく絡みシュートにも積極的なシャキリと、ときどき消えてしまうテクニシャンなジャカ。本田と香川ですよ。しかもレベル的にも似たようなものでしょうから、なんだかとても生々しく感じてしまいます。

 

 

 

□印象に残った選手たち

スイスで印象に残ったのは、最後の方はコンディションの関係で試合には出られませんでしたが、センデロスですかね。スキンヘッドで、眉毛の左右が、片方が上がっていて、もう片方が下がっている。・・・完全にヤンキーやん。怖いっすよね。細マッチョだけど胸板がハンパない。ボクサー体型ですよね。スキンヘッドでいかついボクサー体系、そう、それはマイクベルナルド。まぁマイクベルナルドはキックボクサーですけどね。ともあれ格闘家ですな、ありゃ。

 

 

それからベーラミとインラーのWボランチ。それぞれ当時はフィオレンティーナウディネーゼに所属していたらしい(現在は知らない)。フィオレンティーナは1998年のWCで日本が初戦で対決したチームのエースFWが所属していたチームとして有名。対して、ウディネーゼは「スパレッティが率いていたんだっけ?」くらいの印象。そのフィオレンティーナウディネーゼという所属チームの感じが、バイカラーで後頭部がモヒカンと坊主という髪型と比例して面白かったです。