「前半は、てんでダメ。」ってな試合【ラマンガ(vsスウェーデン)】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■なでしこU23  vs  スウェーデン女子U23[ラマンガ 03月01日]

それにしても序盤からなでしこU23の中盤はズルズルでしたね。いや、ここはスウェーデン女子U23の突破力を褒めておこう。縦へ縦へと速い攻撃を仕掛けるスウェーデンの前に、なでしこU23の中盤は全くフィルターとしての機能を果たせない。先制点も、いとも簡単に献上してしまう。18番レブウェニスが中盤までひいて貰って反転してからのスルーパスに反応した9番ハマルンが独走。完全に抜け出されてしまい手も足も出ずにゴールを奪われました。

 

 

この日のなでしこU23は、フジテレビの中継のスーパーでは4141ということになっていましたけど、単純な4231だったと思います(アメリカ戦でも、この放送チームによるスーパーのフォーメーション表示は酷かった)。なので中盤は厚かったはずなんですけど、ペンペンでしたねぇ。前半の20分過ぎには追加点を許します。9番ハルマンが基点となると、18番レヴウェニスがサイドを単騎で崩す。その折り返しを6番ヘリンが綺麗なボレーで突き刺しました。ちなみに、先制点を挙げ、追加点の基点になった9番ハルマン、とても美人さんです。北欧のブロンド美人ですからね、日本人が大好きなタイプなやつですよ。身長も175以上ありそうですし、ホント、モデルさんみたい。

 

 

後半開始とともに京川舞が右SBに投入されました。これにはアナさんも吃驚、解説の加藤さんも驚愕、私としても仰天でございました。そうかぁ、だから背番号が6番だったのかぁ。最初からコンバートのアイデアがあったのね。京川の投入もあってか、後半になってからのなでしこU23は良くなりました。ワタクシ的分析では、後半は柴田がボランチに下がったことで、Wボランチの役割分担(縦関係)が明確になったのが良かったのかなぁとも思います。

 

 

ともあれ、後半は一転して日本のペースで、15分過ぎには白木星が追撃のゴールを流し込みます。もっとも、これは白木が自分でボールを奪い、自分で突破して決めた、単独完結の得点。それに対して、同点ゴールは美しかった。柴田がボールを奪うと、杉田が左に展開。サイドでは中村ゆしかと加藤がボール交換しつつ局面を作ると、杉田がクロス。それに増矢が頭で合わせて、こぼれ球を白木がガンバって繋ぎ、最後は柴田が鮮やかなミドルを突き刺しました。やればできるじゃないか!

 

 

で、このまま勢いに乗って、日本が逆転!ってことになるはずだったんですけどね。サッカーなどの球技ではよくあることなんですが、同点になったことで、試合が落ち着いてしまいました。落ち着きながらも、それでも日本が優勢だったんですけど、後半のロスタイムに一瞬の隙を突かれてしまいました。再び9番のハルマンですよ。抜け出して、しっかりと決めきる。勝負強い選手ですね。ともあれ、なでしこU23としては悔しい連敗となりました。

 

 

 

それにしても、前半のなでしこU23はダメでしたねぇ。おそらくポゼッション指向のチームだと思うんです。きっとポゼッションが男女や世代を問わず日本サッカーの遺伝子になっていくんでしょうし。ただ、当たり前ですがポゼッションサッカーを指向して、実際にはポゼッションできないとなると、1から10まで全てがグダグダになる。中盤や前線であまりにもボールを失いすぎていましたし、あまりにも時間を作れなさすぎた。これでは、後ろに負担ばかりがかかる。

 

 

前掛かりになった状態(なりかけた状態)でボールをロストするもんだから、自陣に広大なスペースができてしまっていて、それは縦に速い攻撃を仕掛けるスウェーデンU23に対して大好物をぶら下げているようなもの。事前合宿をしないでのぶっつけらしいので仕方ないのですが、例えば左右のSBとか、Wボランチの関係性なんかにも再構築の余地があるように感じました。それぞれ、どちらか一方がバランスを担保しなければならないわけですけど、そこに、もう少し成熟の余地があったように思います。