■なでしこ 9 vs 0 香港女子代表[アジア大会 09月26日]
この試合は得点経過だけ追っていけば試合内容は伝わるはず。まず前半の5分にもならないくらいの時間帯。川澄ちゃんがサイドを突破しクロス。吉良のヘディングシュートはバーを直撃しましたが、跳ね返ったところに反応した増矢が押し込みました。追加点も右サイドから。羽座のシンプルなクロスを、香港DFの何(=選手名)が美しすぎるオウンゴール。八戸市議さん以降、「美しすぎる○○」が実際に美しすぎたことって、そうそうないんですけど、このオウンゴールは美しすぎた。
それにしても香港の15番の何選手は災難続きでした。続く3点目は中島のフリーキックが壁に入った何に当たってコースが変わってGKが対応しきれなかったもの。昨シーズンからマンUでは香川以上に良いことのなかったナニを彷彿とさせるくらいの災難続きです。ついでに言えば、4点目も何選手関連。例によって右サイドからクロス。今回は川澄ちゃん。それを受けた増矢のヘディングシュートが決まったのですが、増矢と競り合って競り負けたのが何でございました。
4点が入ったことで、前半はそのまま、やや気怠い感じで終了。後半になると高瀬なんかが投入されます。で、キックオフ直後に岩清水がミドルシュートを突き刺す。やはりプレッシャーがないと、DFであってもキックは正確ですね。これで5点目。6点目は木龍。右サイドからカットインして左足でシュート。相手のDFの股抜きになったこともあって、GKがポロリして、転々と吸い込まれていったとさ。木龍自身も苦笑い、そんな6点目が入ったのが後半15分でした。
後半の21分には、さらに7点目。高瀬がロングボールに競り勝ってヘディングシュートを突き刺したもの。このゴールは力強かった。相手云々を差し引いても、高瀬のストロングポイントが遺憾なく発揮されたといえるでしょう。高さと強さを遺憾なく発揮したという意味では、8点目の菅澤も同じ。菅澤の場合、高瀬以上に「デカい系1stトップ」属性の強い選手ですから、ちょこざいなことなどせず、こういうスタイルの徹するのが良いと思います。
後半の35分には木龍の、この試合2ゴール目。思いっきり蹴ったら、少し無回転気味になったことで、フワッと風に持ち上げられ、そこから急激に落ちていったゴール。狙った弾道では決してなかったのでしょう、木龍としては再び苦笑い。というか、この試合、多くのゴールで決めた選手が苦笑い。まぁ、アジアでの戦いには、こういうことがあるのでしょう。まだまだアジアの女子サッカーは、そんなレベル。アジア規模で競技人口が増加することを嘱望します。